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ひがあぎういな
2024-09-10 18:18:14
2139文字
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アンデラ小説
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甘え甘えて甘やかす
【アン風11】本誌軸。アンディを労りたい風子ちゃんと、風子ちゃんを甘やかすのが趣味のアンディのイチャイチャ。
【甘え甘えて甘やかす】
「お疲れさま、アンディ」
ようやく一息つけるスキマ時間が出来て、改めて永く一人で戦い続けてくれた相棒を労ろうと声を掛けた。再会のお祝い込みで彼の好きな缶ビールも添えて。
「風子もよくやったよ、さすが俺の女だ」
「ヤダも〜それほどでも!」
「ゴフッ
…
マジで、強くなったな
…
」
おっと、うっかり内臓破壊してしまった。
謝りつつ誤魔化すように自分の分のビールを開けたら、衝撃で炭酸が噴き出してクロちゃんがギャッて言った。ホントにごめん。
「そ、それでなんだけどアンディ、何か欲しい物ある?」
「
…
物でか?」
「物じゃなくてもいいけど
…
特別頑張った人にはご褒美をあげるようにしてて。実現可能な事なら何でもいいよ」
「そりゃ気前のいい話だな」
アンディはずっと太陽にいて、このループでは個人的な資産は何も持っていないはずだから。これはお返しなのだ。
今のところ私が持ってるものといえば組織の人脈と財力くらいなので、アンディが欲しいなら船でも戦闘機でも何でも手配しようと決めていた
…
以前から私は甘えてばかりだったから、今度は私が思いっきり甘やかしてあげるんだ!
…
そう思ってたのに。
「ちょうど欲しいもんがあったんだよ、風子にしか頼めねぇ」
「?私にあげられるものなら
…
」
「なら、もらうぜ?」
「ひゃわ
……
」
いつの間にか黒の手袋をしたアンディの手にあごを掬われて、寄せられた唇に思わず目をぎゅっと瞑った。その唇は耳元に声を置いていくだけで、恐る恐る目を開けた私にニヤニヤと意地悪な笑みを見せた。
「俺が欲しいのは【出雲風子を甘やかす権利】だ」
「〜〜〜ッ!!!」
やられた!!
これじゃ前のループと変わってない!
…
でも本人が欲しがるものをあげない理由もない。
むむ
…
こうなったら思いっきり甘え倒して、満足させて代わってもらうしかない。やると決めたらやる!女は度胸!!
「
…
ッ、アンディ!ぎゅってして!!」
「任せろハニー、得意技だぜ!!」
「疲れた!歩きたくない!抱っこ!!!」
「おーし、しっかり掴まってろよ?」
様子を見かけた誰しもにボスの乱心を心配されながら、私は思いつく限りのワガママでアンディを振り回そうと頑張ったんだけど
…
「アンディの作ったごはん食べたい!」
「厨房借りていいか?」
「髪!なんかイイ感じにまとめて!!」
「久々だな、腕が鳴るぜ!」
とまぁ
…
こんな感じで嬉々として応えてくれて、振り回そうとすればするほどコッチが目を回す結果になってしまった。アンデッドに疲れなんてないからね
…
不眠不休で尽くしてこられたら、いくら鍛えてても勝ち目はないんだもん。
「さぁ次は何して欲しいんだ、お姫様?」
「むぐぅ
…
アンディばっかりズルいよ」
「何がだ」
「アタシだってアンディに甘えて欲しいのに
…
そりゃアンディと比べたらまだまだ子どもだろうけど、コレでも200年生きたんですよ
…
頼りになるって思われたいですよ、相棒なんだから」
言い始めたら止まらなくて愚痴っぽくなってしまったけど、今は心底そう思ってるから伝えずには居られない。
珍しく面食らった表情でアンディは押し黙っている。
「ワガママ聞いてくれるんでしょ?私を頼って、アンディ」
だめ?と念を押すと、片手で両目を覆って仰け反るように上を向いて顔を隠された。
不安になってネクタイをくんくんと、電灯の紐を引く手合いで軽く引く
…
顔は背けられたまま、腕が降りて来てきつく抱き締められた。それからやっと見えた彼の表情は、怒ってるようなしょげてるような
…
少なくとも喜んではいない顔だった。
「まずは訂正させてくれ。俺はお前一人に全部押し付けちまったと
…
頼り切りになって悪いなと思ってたんだ。ささやかなワガママくらい全部叶えてやらなきゃ不公平だろ」
「それはこっちの台詞だよ
…
」
ちょっと声が震えてしまった。さすがに泣きはしないけど
…
鼻の奥がツンと痛いからアンディの胸に顔を押し当てる。背中に回された腕の片方が頭の後ろをポンポンなでてくれて
…
やっぱり子ども扱いされてる気がするけど、それだけで落ち着くのはチョロいだろうか。
「お互いにそう思ってたんだな、不安にさせて悪かった」
「うん
…
私、頼りになる?」
「あぁ。お前がいなきゃ生きられねぇ」
「不死なのに?」
「死ぬぜ?心が」
「そいつはいけねぇや」
笑って返せばアンディもニッと笑う。
「私に甘えて、アンディ」
そうして最後のワガママを叶えてもらった結果、ボスの相棒がボスの膝枕で剥いてもらったみかんを食べさせてもらってるというツッコミどころ満載の状況を産み出し、そのうえ恐れおののくメンバーに「前からああだったから慣れろ」とニコさんが言ったせいで誤解が加速して収拾がつかなくなってしまったのは余談である。
「ニコさんのせいで私とアンディが恋人だって思われてんすけど
…
付き合ってないですから!訂正しといて下さいよ!!」
「前からああだったのは事実だろ。俺は悪くねー」
ユニオン職員一同(((付き合ってないの!!!???)))
おわれ
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