同じ屋根の下に暮らしてそれなりには経つから、お互いの素肌を見ることくらいはとうに慣れてしまった。とはいえ、いくらなんでも自分が彼女の下着姿を見る機会なんてものは当然あるはずもなく。
波打つシーツにひらりと見慣れない白い紐が落ちた。さほど長くもないそれは向かい合って座る彼女の白い腰元に伸びて、秘めるべき場所を覆うにはあまりに小さな青い布地へと繋がっている。請われるまま、指先ですこし摘んだだけであまりに呆気なくするりと解けて、ついでに俺の手の中からも逃げていったそれは随分と頼りなく見えた。
こんなに弱々しいもので優しく包まれる彼女の肌は、もしかしたら俺が触れただけで傷付いてしまうくらい脆いのかもしれない。片方だけ何も纏わなくなったまろやかな腰を眺めながらそんな空恐ろしいとこを考えて、動けなくなった。
「リンク……?」
固まってしまった俺を上目遣いに見上げるゼルダの瞳が不安げに揺れている。しまったと思うが早いか、咄嗟に動いた手は可能な限りそうっと彼女の頬を包んでいた。
「いや……」
親指で目の下を触れるかどうかの加減で撫でる。その触れ方があまりにも恐る恐るだったからか、むしろゼルダの方からもっと触れて欲しいとでもいうかのように、俺の掌に頬を押し付けてきた。ぴく、と震えた指先に彼女の柔い肌を感じる。
思ったような脆さはそこになかった。それよりも、吸い付くような心地良さの方がずっと俺の心を揺さぶってくる。
もっと触れたい。
素直な欲求に身を任せるように乗り出して口付ける。触れてすぐ離れると、彼女の瞳が溶け出すのが間近に見えた。
「……ちょっと、緊張してるだけ」
動揺も戸惑いも、まとめて解くようにもう片方の紐を引く。微かに震えた白い肌を撫でながら、今度は深く口付けた。
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.