第107回 野村狂言座
観世能楽堂
2024年8月30日(金)18:30
解説:野村萬斎
小舞「鵜飼」飯田豪
「蝉」 野村太一郎
地謡:福田成生、中村修一、石田淡朗、金澤桂舟
狂言「不見不聞」
太郎冠者:岡聡史
主:深田博治
菊市:月崎晴夫
後見:福田成生
狂言「連歌盗人」
男:石田幸雄
男:野村萬斎
何某:野村万作
後見:飯田豪
狂言「靱猿」
大名:野村裕基
太郎冠者:高野和憲
猿曳:内藤連
子猿:内藤響(子方)
後見:野村萬斎、野村太一郎
*・*・*
「能 狂言 鬼滅の刃」を遠征で観て直ぐの、万作家主催の狂言会は、ホームに帰ってきた感を凄い感じて、改めて狂言ってイイなと思った。
今回の解説は萬斎さん。解説時、安定の時間オーバーをしながらも最後に「もし徳」の宣伝をして大ウケだった推し。てか、午前中にもし徳(既に6回鑑賞済)、観に行きたかったンだよなー。天気が荒れていなければ
…。
伝統芸能に携わる者は、常に先人たちから自分達がどう思われるかを意識してるそう。でも普通に生きてる現代人はどうだろうか。私もかつて新選組にハマって幕末を勉強した時に、初めて現代に繋がる過去を築き上げた先人達のことを意識した。この人たちは日本の未来を案じて命を懸けて戦ったけど、これくらい本気で日本の未来を案じて動いてくれてる政治家は現代に存在するのだろうか、と。このモヤモヤを代弁してくれてるのが、あの映画なのだ。まだの方は是非観て欲しい。
小舞「鵜飼」「蝉」
鵜飼と聞くと、先日歌舞伎座で観た「鵜の殿様」を思い出してしまうのだが(笑)こちらはお能から取った小舞なので、全然違くてカッコイイやつ。蝉も動きが大きく見応えのある演目。
お二方とも、とても上手くて見惚れていた。
脇正面からの鑑賞だと、身体の使い方が上手いのがよく分かる(特に足の運びが)。
淡朗さんのお姿を観たのは6月以来かしら?
また徐々にお見かけするようになって嬉しい。
また淡朗さんの狂言も観たいなー☺️
狂言「不見不聞」
初見の演目。留守番を頼まれた耳の遠い太郎冠者と目の不自由な菊市の二人は、最初は互いの不自由なところを補って、協力し合おうとするのだが、逆に暇を持て余した結果、なぶり合いを始めてしまう、というお話。
解説によると内容が内容なだけに、今じゃ狂言座くらいでしか演らないんじゃないか、という曲。でも万作さんの時代ではメジャーな曲だったそうな。万作さんが指導する時に、全部、台詞を空で言ってたので、お弟子さんたちが感心してたそう。
萬斎さんは、この曲を敢えてこの時代にやる意味をお客さんと一緒に考えたいと言っていた。
そういう意味でなら、確かに演る価値はあると感じた。時代にそぐわないから、不謹慎だからと言って蓋をするのではなく、これも人類の歴史の一部として認めることで、そこから学べることは多そうだ。
とりあえず観終わって思ったことは、人間は愚かな生き物であり、人間が人間であることに、身体障害者も、健常者(という言い方が好きではないと推しは言っていた)も関係ないな、と感じた。現代でも障害者があろうが無かろうが、良い人は良い人だし、悪い人は悪い人だし、ずる賢い人はずる賢いし。
それくらい、この話に出てくる太郎冠者と菊市はたくましく生きていた。自分が抱えてるハンデをちょっと不便だなくらいにしか思ってないし、むしろ互いに相手の方が自分より下だと思ってる。ここでも、狂言というものは人間の本質を描いてるのである。
ところで、ヒートアップした2人が互いの片足を取ってやり合う場面があるのだが、あの状態で体制崩さないところは、流石、体幹が強い狂言師!って感じでお見事でした👏👏👏
狂言「連歌盗人」
拝見するのは2度目かな。前回はフカターカ♪こと深田さんと高野さんの盗人コンビと万作さんでしたが、今回は重鎮三人による貴重な配役。
前回も思ったケド、やはり家主の海のような器のデカさに感心し、ほっこりする。それを演じてるのが万作さんだから尚更。
二人の盗みが失敗に終わるのも、家主が許しちゃうのも、三人が連歌オタクだったからなんだけどサ🤣
ついつい目的を忘れて、連歌に夢中になっちゃう辺りは、オタクあるあるな感じで、ああ、人間って昔から変わらないんだなァと感じた🤣
狂言「靱猿」
裕基くんが子猿だった時のを映像で観たことがあるだけで、生で観るのは今回がお初。
内藤さん親子の靭猿。子猿役の響くんは4歳ということで、超可愛くて良いもの観れた感が凄かった!😆✨
歌舞伎を観てても思うんだけど、この年齢だと舞台に居るだけで観客の心は掴んでしまうものだが、ちゃんと教わった通りに動いてるのだから、ホント立派だと思った👏👏👏
ちなみに前日の中村さん親子は6歳とのことで、これまた違う印象になりそうで見比べたかったなー😣💦
子方って今しか出来ない訳だし、これは是非ともまた再演してくれい!!って感じ🙏🙏🙏
脇正面4列目真ん中辺りからの鑑賞で、猿曳が子猿に言い聞かせるところ、真横から観てて、アングル的に凄く良かった✨
大名に射られそうになって、子猿が猿曳に抱きつくところなんか、あまりのキュートさにキュン❤となった。
狂言師としての内藤さんしか知らなかったけど、今回は子猿を身支度してるところとか、ちょいちょいお父さんみも感じた✨
役者は親子である必要はないんだけど、親子で演ることで、より感情移入して面白さが増す効果というものを実感した(これは歌舞伎の連獅子にも言える気がする)。
てか、マジで子猿が可愛いからサー!😆💕
大名に毛皮を要求されるシーンは切なくなるし、逆に情に打たれて許してくれて、大団円に向かう所はほっこりする。
今まで映像でしか見たことなかったけど、今回初めて生で観て、この演目の面白さが実感出来た気がする。
どんな媒体でもそうだが、やはり動物モノは強し✨
一方、高野さんの場面に応じて絶妙にコロコロ変わる表情も観てて楽しかったし、裕基くんの活き活きとしたフレッシュな大名も新鮮で良かった!子猿と戯れるところはホントに楽しそうだった(笑)
後見に居たパパンは、相変わらず鋭い目つきで光っておりましたがね😂
でも内藤さん親子を見る目は、ちょっと心配そうな感じで、そこまで鋭くなかったかな🥹
てか、初役が3人もいるんだもんな。
見届ける方も大変よな💦
でも凄く良い配役だったなーと思います!
台風🌀が近付いて天気荒れてたけど、2日間無事開催出来て、私も金曜だけだけど無事観れてホントに良かった!👍✨
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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