大阪府和泉市の信太山駐屯地にて開催された夏祭りには例年通り国粋主義並びに差別丸出しの民族主義、即ち右翼思想に毒されまくりの軍オタ共が群がる。今年はコロナ禍における行動規制が緩和されたのもあり特に軍オタ共が多く、この駐屯地に属する楠木武一等陸佐が発案した新イベント「恐竜退治」が特に人気を博している。
「悪い恐竜め!この正義の一球受けてみろ!」
「共産国の生物兵器をやっつけろ!」
などとほざきヘラヘラ笑いながら逃げ惑う「恐竜」にボールをぶつける軍オタ共は何ともあさましい。「悪い恐竜」「共産国の生物兵器」というのは勝手に軍オタ共が作った設定に過ぎず実際は8月の炎天下の中恐竜の着ぐるみを着せられた軽部孝士一等陸士に来場者が寄ってたかってボールをぶつけ楽しむのが新イベント「恐竜退治」の実情である。この軽部は気が弱く、普段から楠木をはじめ複数の陸自隊員共からいじめの標的にされ続けていたりする。ここまで書けばこの「恐竜退治」自体が楠木による軽部いじめの一環なのはもうおわかりだろう。
「こら軽部!恐竜が「痛い痛い!」などと言ってはいかん!「ギャオオ!」と叫ばんか!貴様には日頃から軍人精神を注入してやっているんだから今は来場者達を楽しませるため恐竜になりきれ!わかったか!」
などと怒鳴りながらほくそ笑む楠木は明らかに着ぐるみ姿の軽部が来場者達からボールをぶつけられるのを楽しんでいる。
突然軽部が卒倒した。ただでさえ炎天下なのに身動きもままならない着ぐるみ姿を強要されたため熱中症になったようだ。
「おい!あの共産国の生物兵器ぶっ倒れたぞ!天皇陛下を頂く俺達大和民族の勝利だ!」
「悪い恐竜にはおしおきが必要だ。蹴り入れてやろうぜ。」
そう言ってニヤニヤ笑いながら着ぐるみ姿を軽部を蹴る軍オタ共は楠木に勝るとも劣らない人間のクズである。間髪入れずに駆け付けた救急隊員達が軍オタ共を追い払い軽部を和泉市内の病院に緊急搬送してくれたのが不幸中の幸いだが。
「何だ、恐竜退治はもう終わりかよ、つまんねーの。」
「もう帰ろうぜ、何か頭クラクラしてきたし。」
熱が冷めたように帰る準備を始めた軍オタ共を引き止めるため、楠木は服は勿論下着も全て脱ぎ捨て演台に立った。
「ご来場の皆様、楠木武一等陸佐でございます!ご覧下さい、このミケランジェロのダビデ像に勝るとも劣らない肉体美を!ご来場の皆様は幸せ者です!高い金を払ってルーブル美術館に行かずともここ信太山駐屯地にて生けるダビデ像を拝めるのですから!おっと、この楠木の肢体は毎日太陽を浴び続けた小麦色故あの冷たい大理石像には無い温かみがありましたか。グハハハハ!」
楠木が下品な声を上げ大笑いするのに対し、軍オタ共は開いた口が塞がらない。というのも軽部いじめにうつつを抜かして鍛錬を怠っている上甘い物の食べ過ぎが祟りブヨブヨ体型の楠木はミケランジェロのダビデ像とは似ても似つかないからだ。ちなみに楠木がやたらとダビデ像と自分を重ねたがるのは所謂「日ユ同祖論」を真に受けているのが大きい。そこまでミケランジェロのダビデ像に拘っている割にそのダビデ像がフィレンツェのアカデミア博物館に収蔵されているとも知らずルーブル美術館に行けば見れると思い込んでいるのもお笑い草だが。
不意に楠木が卒倒した。着ぐるみ姿の軽部が来場者達からボールをぶつけられるのを見るのに夢中になり過ぎたのが祟りその軽部同様熱中症を発症したのである。この時軍オタ共が嘔吐し次々卒倒したのも「恐竜退治」にかまけ過ぎて熱中症を発症したからなのは言うまでも無いだろう。日頃からインターネット上のその手のサイトに入り浸り若い女性やアニメヒロインの全裸画像を穴が開くほど見ている軍オタ共とはいえ楠木のブヨブヨ体型な全裸を見せつけられ気分が悪くなったのもあるかもしれない。
一度に大量の熱中症発症者が出ると当然搬送が遅れる。そのため一足早く緊急搬送された軽部は大事に至らなかった一方、楠木は勿論軍オタ共は搬送中に全員息を引き取った。軽部いじめにかまけ過ぎた結果自分の人生を終わらせたのだから自業自得の極みと断じて差し支えないだろう。(終)
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