ユウキ
2024-08-28 02:53:49
7924文字
Public ストグラ二次創作
 

姫と天鳥の男達のお話。

リクエスト頂いた、ツインテ―ル姫のお話。
※※全て妄想で構成されています。


リクエスト頂いたので書きました。

リクエスト内容:「ツインテル姫」

閲覧は自己責任でお願いします。

完全に妄想です。すいません。ごめんなさい。


※ちょっと情報古めで現在と設定に齟齬がでてますがご愛敬ということで。







―――――――――――――――




 雑務を終え事務所の玄関を開けた瞬間、外まで響くほどの怒号が耳を突き抜ける。
「はぁ!? こっちの方がいいに決まってるやろ!!??」
「テメェのセンスどうかしとるわ! こっちの方が絶対いいやろ!!」
 争っているらしい組員達の声。
 レトロな型板ガラスの内壁越しに、ワイワイと騒いでいる様子が見える。
 まぁ元気のいい組員達のこと、しょうもないことで言い争っているに違いない。
 イツキは一つ溜息を吐くと、内扉を開けた。
―――あ、イツキ。おかえり」
……ただいま戻りました」
 奥の長椅子に腰かけ、組長である天鳥カグヤ(通称:姫)が片手を上げる。
 姫は何だか困ったように眉を寄せていた。
 こんな顔をさせるだなんて、一体?
 そう思いつつ争いの元に目をやると、そこには。
「だから、メイド服だって!!」
「いや、ナース服も捨てがたいだろうが!!」
 厳つい男たちが、妙にヒラヒラした女物の服を片手に叫んでいる。
……????」
 イツキは思い切り眉に皺を寄せ、首を傾げた。
 その様子に姫が「ふはっ」と笑う。
「ま、そういう反応よな。わかる。さっきからずーっとこんなんよ」
 呆れ顔でやれやれと手を上げる。
「これは一体……
「イツキは今朝おらんかったか。例のミルキーウェイの件、結局うちが見ることになったんよ」
 姫はそう言って苦笑する。
「うちが、というか『わしが』なんだがな……
 何とも微妙な表情をする姫に、イツキはその言葉を反芻した。
 ミルキーウェイ。
 天鳥組の親組織である天照会のシマで、最近新しくオープンしたクラブだ。
 その周辺で薬物などの裏取引が行われているという噂があり、近々実態調査に入るという話が前々から出ていた。そのシマは薬物はご法度。取引を見つけ次第、締めなければならない。だが店は裏取引に関与しておらず、組織の拠点も明らかになっていない。誰が取り仕切っているのか、決定的な証拠が未だ掴めていないらしい。潜入調査が必要になるだろう。
 ここまでが、イツキの知る情報だった。
 その潜入調査を天鳥組が担当することになった、ということだろう。
 しかし、それとメイド服やらナース服がどう関係が?
 イツキが首を傾げると、姫の後ろに陣取っていたアオイがうんざり顔の姫に代わり割り込んでくる。
「姫の変装、どれにしようかって揉めてるんっすよ」
 アオイも呆れ顔をして、事務所の片隅をちょいちょいと指で示した。
 そこには、沢山のきらびやかな衣装がハンガーで吊るされている。
 どこかの店から借りてきたのだろうか。
……もしかして、キャストとして潜入するんですか?」
 てっきり黒服での潜入だとばかり思ったが、積まれた衣装は全部女物だ。
「勿論黒服も何人か入れるよ。ただ今回は客が仕掛けてる説が濃厚やから、キャストも何人かいた方がええのは間違いない」
 姫がやれやれと煙草を取り出したので、イツキはそれにいつものように火を点ける。
 ふぅ、とゆっくり煙を吐き出し、長い髪を掻き上げる姫。
「けどなぁ、誰かしら女使って危ない目ェ合わせるのもな?」
 困ったような顔で笑う姫に、イツキは全てを理解した。
 キャストとして潜入させるのに一番楽なのは、懇意にしているクラブの女性達などに協力してもらうことだ。
 だが相手は薬物を扱う人間。荒事になる可能性は高い。
 うちのお姫様は、そんな現場に不慣れな女性を巻き込むのを良しとしない性分だ。
 では身内の女性を、と言っても天鳥組には生憎女性の構成員はいないし、組員の女を引っ張り出してくるのもやはりよろしくない。
 極秘の調査上、下部組織から引っ張ってくることもできない。
 となれば、誰かを女装させるしかない。
 そして、現状天鳥組で違和感なく女装できるのは、組長である天鳥カグヤ、その人くらいしかいないのだ。
 つまり「姫がどの衣装を着て女装するか」で争っているのだ。こいつらは。
……ああ、なるほど」
 イツキは大きく頷いた。
 あまりにも馬鹿馬鹿しい。だが、天鳥らしい争いだとも思う。
 姫を女装させられるという千載一遇のチャンスに、自分の好みを通したいのだろう。その気持ちは、イツキにもちょっとだけ分かるような気もする。
 なにせうちのお姫様は、大変見目麗しいのだから。
 姫にどんな女装をさせるかで大の男達が大声上げて争っているのだ。平和以外の何物でもない。
「ちなみに俺はナースよりはメイド派っす。ツインテルとかどうっすか!」
「ツインテル?」
 アオイの言葉に、姫が小首を傾げる。
「絶対可愛いと思うっす! 保証します!」
 自信満々で言うアオイ。
 その言葉に後押しされて、メイド服派が俄然盛り上がりを見せる。
 姫はそのままでも十分美人なんだから、何を着たっていけるとイツキは思う。 
 きっとメイド服だって可愛く着こなせてしまうのだろう。
 ナースは何だかちょっと、イケナイ雰囲気になりそうだから却下したい。
 イツキはチラリと服の山に目を遣った。
(でも姫が着るならもっと……
 華やかなドレスやコスプレ衣装が並ぶハンガーに手をかけ、捲っていく。
 色が派手なのも悪くはないが、姫にはもっとシックで落ち着いた物の方がきっと似合う。
 黒のロングドレスに、髪はアップにして……
 想像するだけで、何だかとてもワクワクするのは何でなのだろう。
 イツキはふとドレスを捲る手を止めた。
 見つけたその一着に、目を奪われる。
 これがいい。むしろこれしかない。
 強い意志に突き動かされ、イツキはそれを手に取る。
……これにしましょう、姫」
「え?」
 困惑顔の姫。
 メイドだナースだと騒ぐ奴らを差し置いて、イツキは姫にその一着を突き付けた。
 艶やかな黒い生地に、銀の刺繍で大きく龍が描かれたドレス。
「チャイナドレスです。これが絶対一番いい!」
―――お前まで参戦すな、イツキ!!!!」
 もう勘弁して、という姫の悲鳴が事務所内に響き渡った。


   ☆ ☆ ☆


 結局、メイド服かナース服かチャイナドレスかの争いは、怪我人の出る争いに発展しかねなかった為、実際に着てみて判断しようということになった。
 面倒くさそうな顔をしている割に、当事者の姫は案外嫌がっていなそうなのが不思議だ。
 姫は何故かこういう、ちょっとアホらしいことに関しては結構ノリがいい。
 もしかしたら、潜入調査の為とはいえ女装すること自体は嫌ではないのかもしれない。
「じゃあ、とりあえず先にヘアメイクしちゃうっすか。で、その後メイド服とか衣装着替えてみましょ」
 ノリノリでアオイが声を上げる。
 メイド服を先に着せるのは彼の中では決定事項のようだ。
「ヘアメイクって、誰か呼んだんか?」
「いえ、頼んでないっす。俺、ねーちゃんの髪とかメイクとかめちゃ手伝ってたから、実はヘアメイク得意なんすよ。俺に任せてもらっていいっすか?」
 さらっと特技を宣言して、アオイが事務所の隅に積まれた衣装の塊の側から、大きな四角い箱を持ってくる。
 パカッと開けるとそれは、様々な化粧道具が詰められたメイクボックスだった。
 もしかしてこれは、アオイの私物だろうか。
「なんや随分本格的やなぁ。分かった、そこまで言うなら任す」
 チラリと道具に目をやって、姫が感心したように頷いた。
「光栄っす! じゃあ早速……
 アオイは周囲に有無を言わせぬ勢いで、メイクボックスから道具を取り出した。
 サッと白いケープを姫に掛け、前髪をクリップで留める。
 他の組員達は興味津々でそれを見守る態勢に入った。
 イツキはその光景を遠巻きに眺める。
「姫、ちょっと顔触るんで、目閉じててくださいっす!」
「うん」
 言われるままに目を閉じる姫。
 その顔に、アオイはササッと何やら粉をはたいていく。
「やっぱ姫は美人っすねぇ」
「そう? もうだいぶゴツクなっちゃったけど、まだいけそ?」
「いけるいける。すごく可愛くなる予感しかないっす」
「ならええけど」
 喋りながら、キラキラした粉やペンシルやらをサラサラと姫の顔に乗せていくアオイ。
「ほんといじるトコ全然ないっすもんねぇ。ちょっと骨格だけ丸くしてやるだけで、……ほら、できた」
 メイクを始めてものの十分もしないうちに、完成したらしい。
披露するように、アオイが姫の前からパッとどく。
 その瞬間、「おおー」と感嘆の声が上がった。
 長い睫毛に、キラキラ光を帯びた涼やかな目元。サラリと流れる黒髪。
 薄紅色に彩られた唇。薄桃色の頬。
 そこには先代の姐さんによく似た、整った顔立ちの美女がいた。
……姐さんそっくりだ……
 古株の組員が涙ぐむ。
「ね、軽く化粧しただけでこれっすよ。姫のポテンシャル凄いって!」
「そう? わし、ちゃんと可愛くなってる?」
 こてん、と可愛い仕草で首を傾げる姫。
 褒めちぎるアオイに満更でもなさそうだ。
 思わず目を奪われて、ぽーっとなってしまうイツキ。
……可愛いというか、美人です。とても」
 素直に賞賛してしまって、イツキはハッと口に手を当てた。
 顔が何だか熱くなるようで恥ずかしい。
「はは! イツキ、さてはこの顔好きか?」
 からかう様に淡い紅で彩られた唇が微笑の形を作る。
……ッ、からかわないでもらえますか、姫」
 姫だと分かっているのに何だか直視できなくて、イツキは顔を反らした。
「イツキのお墨付きももらったし。じゃ次、髪失礼するっすね!」
 アオイは姫の前に再び立って、まじまじとその顔を見つめる。
「んー、やっぱおでこがちょっと凛々しいから、隠したほうがソレっぽく見えそうっすね」
 メイクボックスからいくつかつけ毛を取り出すと、姫の額に当てていく。
 一つを選んで、それを器用にピンで固定した。
「うん。この方が絶対いい。あとは……
 アオイは姫の長い髪を手に取ると、二つに分け耳の上でひとまとめに括る。
「このままだと長すぎてちょっとバランス悪いかなぁ……
 ぶつぶつ言いながら、アオイは毛束を取って括った髪の根元にクルクルとお団子状に巻きつけて固定した。
「あとは、毛先を巻いて……
 コテで肩に着く髪をくるんとカールさせる。
「よっし出来た。お団子ツインテル!」
 じゃじゃーん、とアオイが自信満々に姫を披露する。
 もう一度、今度はどよめくような歓声が上がった。
 先ほどのメイクだけの状態ではまだ男性だと認識できたが、髪形が変わるともう完全に女性にしか見えない。前髪があるせいだろうか、それとも可愛い髪形のせいだろうか。
 先ほどまでの涼やかな美人から、女性らしい可愛い雰囲気の美人にクラスチェンジしたようだ。
……ストレートな髪の方が、個人的には好みだけど)
 そう一瞬考えて、「いや待て、姫だぞ?」とイツキは頭を振る。
 そう思ってしまう時点で既に、女装の範囲を超えている完成度だ。
「ちょっと、そこの衣装のとこから髪飾り取ってもらえるっすか?」
 アオイに頼まれ、メイド服派の組員が髪飾りを急いで手渡した。
 白い、いかにもメイド服についている、あのひらひらの髪飾りだ。
 それを手早く姫の髪に挿すと、アオイは満足げに頷く。
「うん、可愛い!」
「できたか? あとは着替えればいいんだな?」
 周りの反応に気をよくしたのか、姫がノリノリで立ち上がった。
「そっす!」
 アオイはメイクを施した者の特権のように、メイド服を姫に手渡した。
「随分パーツが多いなぁ……
 姫はどこか楽しそうに言いながら、おもむろに服を脱ごうとする。
―――わあ! ちょっと待ってくださいよ!」
 突然目の前で脱ぎだす美女に事務所内がパニックになった。
 姫なのだ。
 姫なのだと、分かってはいるのだが。
 今の姫は、紛れもなく美女なのだ。しかも姐さん似の。
「ちょ、姫さん勘弁してや! 隅っこで着替えてください! 頼んます!」
 古株も参った、と困ったように顔を隠す照れっぷり。
「? 何でや、ええやろ別に?」
「こっちは良くないんすよ! ささ、こちらへどうぞ!」
 古株に背中を押され、ハンガーラックの後ろに隠される姫。
 衣擦れの音に何故か顔を赤らめ背中を向ける組員達。
 おかしな雰囲気の空間にいたたまれなくなり、イツキはそこから逃げたくなった。
「あー、あかん。ちょっとイツキ手伝って。閉められやん」
 だがラックの後ろから指名が入り、イツキは慌てて姫の元に駆け付ける。
 ラックの裏では、姫が半裸で四苦八苦していた。
 袖のフワッとしたフリル一杯のボリューム感のある黒のワンピスに、白のこれまたフリフリとしたエプロン。いわゆるゴスロリタイプのメイド服だ。
 姫はワンピースを着ようとして、背中のファスナーが閉められず難儀しているようだった。
……失礼します」
 イツキは姫を直視しないように少し顔を反らしながら、ファスナーを上げていく。
 勇ましい姿を誇る背中の雄鶏が、ゴスロリ黒ワンピの中に消えていく様を見ると、なんだかとても複雑な気分になった。
 そのままエプロンも着せ、背中で蝶結びにする。
 完成した姫のゴスロリメイド服姿。
「どうや? 似合う?」
 姫はとびきり美しい顔でイツキに向かって微笑んだ。
 心臓を撃ち抜かれるような強い衝撃に狼狽える。
……ッ、似合い、ます、けど……
 イツキはそれをみんなに見せるのか、と少し躊躇った。
……あまりにも、これは……
 姫はそんなイツキの反応など気にもせず、ラックの後ろからスタスタと出て行った。
 これは大騒ぎになるぞ。
 そう思ったが、意外にもどよめきも何も起きない。いや、むしろ静かすぎるくらいだ。
 イツキは恐る恐るラックの後ろから事務所内の様子を見る。
 案の定、皆、絶句しているようだった。
 それもそのはずだ。ゴスロリメイド服だ。スカート丈の短い。
 無駄な肉など一切ない、姫の真っ直ぐな脚。
 特にムダ毛処理などしているわけでもないはずなのに、つるつるな美脚を惜しげもなく曝け出しているのだから、大問題である。
 姫を取り巻く輪が、遠巻きなものに変わった。
 なんだか近づいてはいけない、そんなオーラのようなものを感じる。
「あれ、何か反応薄くないか? 似合わん?」
 小首を傾げる姫。
 可愛いからやめて欲しい。
 まるで禁断の生物を生み出してしまったかのような顔をする組員達。
「うわー! 姫めっちゃ可愛いっす! 最高!!」
 一人だけ拍手で褒めちぎるアオイ。
 可愛い。確かに可愛いのだ。それは間違いない。だけど。
「可愛い? そう?」
 姫は上機嫌で姫はいつもの長椅子の定位置にドカッと座ると、脚を組んだ。
 煙草を手にとると、アオイがすかさず火を点ける。
 遠巻きにする組員達を不思議そうに見ながら、いつものように煙草を吸う姫。
 いつもと何ひとつ変わらぬ同じ仕草。
 自分の格好をまるで意識していないその様子、気付いていないのは姫だけだ。
 誰が言うのか、チラチラと顔を見合わせる組員達。
 古株の助けを乞う様な視線がイツキに飛んできた。
………姫、あの。……見えてます」
 イツキは顔を反らしながら、姫の足元を指差した。
 直視できない。
 ミニスカートで、その脚の組み方はダメです、姫。
「ん? ああ……
 やっと気付いてくれた姫が、脚を組むのを止めてくれる。
……姫、その衣装、大変可愛らしいですが、今回は止めておいた方がいいと思います」
 イツキは仕方なくそう進言した。
「ん、似合わん?」
 小首を傾げる姫。
 正面切って、どう反論したらいいものか。
「いえ、大変お似合いです。ですが、その衣装ですと、常に足元に気を使わないといけないですし、それに……
 潜入捜査用の衣装を選んでいるのだ。
 万一、標的が暴れ出した場合、その衣装で制圧するというのか。
 姫の得意技は、蹴り技ではないのか。
 その衣装で、蹴りを出すなんて、そんなのは……
―――センシティブなので」
 言葉を選びに選んだつもりで、イツキは一言そう言った。
 途端、事務所内が静寂に包まれる。
……せんしてぃぶ……?」
 ポカンと口を開け、姫が煙草を取り落としそうになる。
「あははははは! センシティブって、お前っ!!!」
 豪快な姫の笑い声。
 こんなに綺麗なのに、大口を開けてゲラゲラと腹を抱えて笑う姫。
 ああダメだ。
 こんな綺麗な人がこんな格好をしちゃいけない。
 今だって何回、スカートの中が見えてしまったことか。
 ヒーヒー笑い転げて、笑い涙を滲ませながらひとしきり笑うと、姫が笑いを噛み殺すような真顔になって向き直る。
「分かった。うん。ミニスカートはやめとこ」
「えー! 可愛いのに……
 残念そうに言うアオイの頭をポンポンと撫で、姫がニコッと笑う。
「動きやすいからいいかと思ったが、まぁ確かにな。パンツ見えるのは良くないな?」
「良くないです」
 イツキは力強く頷いた。
 それに同意するように、他の組員達も頷く。
 誰だって、自分のとこの組長が短いスカートをひらひらさせながら戦う様など見たくはないはずだ。
「んじゃ、ロングのドレスから選ぶってことで……
 必然的に、さらにセンシティブになりかねないナース服は却下となった。
 姫がちらりとイツキを見る。
「ほら、イツキ。お前の一押しのヤツ、持ってこい。試着するんだろ?」
 流し目が色っぽくってドキドキするのは、きっと気のせいだ。
「は、はい。姫」
 イツキは顔を少し赤らめながら、ハンガーラックにかかっている黒いチャイナドレスを手に取った。
 大きくスリットの入った黒のチャイナドレスだ。
―――これも、センシティブ……かもしれないが)
 そもそも、姫が女装しているだけで既にある意味センシティブなのかもしれない。
 そう思いながら、イツキはそのドレスを姫に手渡す。
 楽しそうに笑いながら、ハンガーラックの裏へと消えていく姫。
 顔の横で、くるりと巻かれたツインテルがぴょこぴょこ揺れる。
 それすら少し可愛く見えてくるのが悔しい。
 これから姫の魅惑のお色直しタイムが続くと思うと、頭痛がしてくる。
 一体、何て夜なんだろう。
 イツキは頭に手をやり、天井を仰ぎ見るのだった。




―――今日も天鳥組は平和である。
 
 


 続く!
次回、潜入捜査編!



――――――――――――

ごめんなさい。反省してます。
でも続きます。次回大乱闘☆センシティブブラザーズ!


――――――――――――
※追記※
胡桃坂藍色先生が、ポイピクですごい絵を描いてくれてるので
是非探して見に行ってみてください! とんでもなく可愛いです!


※追記2※
続き、書けました。うって変わってドシリアス、極道モノです。
→「破滅の天女」

今度は天女になった姫だ!