ヤミー&桃園寺、何でも許せる方向けです。
※当方、桃園寺推しなので、ヤミーの解像度が低めなのはご容赦下さい。
メタ情報を使って、恐らくないであろう if を書いてみました。
こういうやりとりあったら面白いんだけど、たぶんそんな機会はなさそう。
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深淵
その日、ヤミーエンデバーはいつものように「街のお巡りさん」をするべくフラフラと辺りを散策していた。
いつものようにロスサントスの街では忙しなくサイレンが鳴り、大型犯罪にはしるギャング達がSWATと激しい攻防を繰り広げている。
一方、街中といえば、犯罪をする奴らがいない分、静かで平和だ。
市民対応担当である南署は今日も、そういう意味では暇である。
ヤミーは困った人はいないかとフラッとレギオンを訪れた。
高速道路側の道に車を停め、その横に立ちレギオンの中を眺める。
ここは誘拐事件も多発する危険地帯でもある。
少し離れたところから監視していた方が、犯罪行為に気付きやすいのは経験則だ。
今日もレギオンは人の出入りこそ多いものの、車を停めに来ただけの者ばかりで、中で立ち止まる者は少ない。
(
……んー、平和そのもの。暇だな)
今日はホットドッグ屋も出ていないから、本当に人の気配がない。
他の場所でも見に行くか、と車に戻ろうとしたその時、レギオンに一台のバイクが滑り込んでくる。
ド派手なピンクのシノビだ。
その派手な色をしたバイクは、駐車するでもなくレギオンの奥の方へと走っていく。
(
……あー、あれは、桃園寺?)
ピンクのバイクに跨っていたのは、ヤミーと同じくViolet Fizz の代理店長を任されている、桃園寺紀土と思われた。
バイクが向かった先には、自動販売機が設置されている。
(
……自販機補充か。さすが店長、仕事してるねぇ)
感心感心、とヤミーは茶化すように頷くと、さてどこに移動しようかなと頭に手をやった。
飲食店にでも顔を出すか。
今はどの店が開いているだろう?
そう思いながらスマホ片手に画面にしばらく目を落とす。
(
……?)
何軒かチェックをして、ヤミーはふと顔を上げた。
そういえば、レギオンを出ていくバイクの音を聞いていない気がする。
自販機の補充などほんの少しの時間で終わるはずなのに。
(
……気付かなかっただけか?)
ヤミーは目を細め、奥の自販機のあるスペースに目を凝らす。
あの目立つバイクはまだそこに停まっているようだ。
(
……サボってんのか? さっさと帰って店でも開けていればいいのに)
先ほど褒めたばかりの口でひそかに悪態をつく。
どうせタバコでもふかしているのだろう。
道沿いをそのまま上がり、自販機が見える場所まで移動する。
ヤミーはサボり魔をこっそり観察してやろうと、双眼鏡を取り出した。
バイク越しに見える自動販売機の側に、桃園寺の姿はない。
どこかに移動したのだろうか?
辺りに視線を走らせるが、人影はない。
バイクを置いて、一体どこへ?
奥の駐車場で誰かと密会でもしているのか?
(
……へぇ?)
あのViolet Fizz でしか活動している気配のない桃園寺という生真面目な男の、謎の行動。
ちょっとした好奇心がヤミーを突き動かす。
徒歩で移動しているのなら、そう遠くでもないだろう。
足音を立てないようにヤミーはこっそりと奥の立体駐車場へと忍び込んだ。
だが、立体駐車場には停まっている車両どころか、人の気配ひとつない。外れのようだ。
二階へと上がり、双眼鏡を構え、辺りを探す。
「あ」
あっけないほど簡単にその姿を見つけて、ヤミーはため息をついた。
密会なんて面白いものでもなかった。
何てことはない、桃園寺は最初からそこにいたのだ。
丁度停めたバイクで隠れるような位置。
自動販売機と壁のほんの少しの隙間に座り込んでいる、ピンクの髪が見える。
(
……まーた隙間に入ってやがる)
しかし、あんな所で何を?
ヤミーは何とはなしに双眼鏡の倍率を上げた。
サボり男のマヌケ面でも拝んでやろうと思ったのだ。
『
―――やろ? トムもそろそろアプローチしやんと、なんも伝わらんて
……』
桃園寺が誰かと喋る声が、漏れ聞こえてくる。
電話でもしているのだろうか。
この街の双眼鏡は高性能だがそれ故に歪みがちで、倍率を上げると普段他人には聞こえないような小さな音でも拾ってしまう。
ヤミーは聞こえてくるその会話に思わず耳をそばだてた。
(
……あの桃園寺が、恋バナだと?)
これはもう盗み聞きするしかない。
謎の生態をしている桃園寺の私生活が垣間見えるとなれば、好奇心が勝ってしまうのも仕方ない。
楽しそうに笑いながら会話を続けている桃園寺。
(
……へぇ、こんなにくだけた感じで喋るんだな)
随分と親しい相手のようだ。
「
―――えー俺?
…………、いい女よ、俺には勿体ないくらい。
…………、ははは! 分かってるって、なかなか踏み出せないもんなんよ。
…………、そんな茶化さんでも、トム
―――」
(
……お、自分の恋バナか?)
さらに集中するように双眼鏡の倍率を最大まで上げる。
両足を投げ出すようにして地べたに座りこんでいる桃園寺。
片手には案の定、煙の立ち上るタバコ。
(
―――は
……?)
ふとそれに気付き、ヤミーは固まった。
反対の手に握られているだろう電話が、ない。
(
……ハンズフリーで話しているのか、
―――いや)
―――誰もいない場所に向かって、話しかけている?
ヤミーは、ヒュ、と小さく息を吸い込んだ。
ゾクッと背筋に寒気が走る。
明らかに電話をしているのではない。
桃園寺はしっかりと相手の顔を見るようにして、楽しそうに身振り手振りまでして恋バナに盛り上がっているようだった。
だが、桃園寺の隣には、誰の姿もないのだ。
視線の先にあるものは、煌々と光を放つ自動販売機だけだ。
楽しげな様子なのに、桃園寺の両目は底が知れないほど深い闇が宿っているようだった。
(
……幻覚を、見ているのか?)
あまりにも異様な光景を目撃してしまったヤミーは、冷たい汗が背を伝っていくのを感じずにはいられなかった。
見てはいけない、深淵を覗き込んでしまった気分だ。
(
……アイツ、ヤバいクスリでもやっているのか?)
犯罪行為とは無縁の男だと思っていたのに。
一度も見たことのない、薄ら寒くなるような虚ろな目をした桃園寺に、ヤミーは拳を握りしめる。
まさかクスリに手を出していただなんて。
店の同僚として、代理店長の片割れとして、警察官として。
桃園寺が薬物に手を染めているというのなら、放っておく訳にはいかない。
ここでまた問題が発覚して、面倒なことに巻き込まれるのだけはごめんだ。
厄介ごとの芽は早めに摘んでしまうに限る。
ヤミーは思わず駆け出していた。
※ ※ ※
「
―――こんなとこで、何してるッスか?」
ヤミーが自販機の側に駆け寄ると、桃園寺は座ったままこちらを見上げる。
「急に走ってくるから誰かと思ったらヤミーか、ビックリした。見回り? お巡りさんも大変やね」
真っ直ぐヤミーを見るその様子は、いつもと何も変わらない。やましいことは何もしていないとアピールするようだった。
だが、ヤミーは気付いていた。
こちらの気配を察知した瞬間、桃園寺の目元がほんの一瞬引き攣ったのを。
(
……やっぱり、何かやってるだろ、コイツ)
直観。
隠したい何かがある時の、警戒する表情の一種。
それは犯罪を犯しているヤツらがよくするものの類だと、ヤミーは短い警察業務の間で既に学んでいた。
とはいっても、桃園寺のほんの一瞬の変化は普通なら見過ごすレベルのもので、長年警察官を務めている先輩達でも恐らく気付けないだろう。
今の桃園寺の態度は、何も疑う余地がない。
ヤミー自身、あの異様な光景を目撃していなかったら気付けなかったかもしれない、驚きの白さだ。
桃園寺は真っ白な市民の顔をしてこちらを見上げている。
ヤミーはその目をじっと観察した。
先程見た底知れぬ闇など微塵も感じさせない目。
(
……気のせいだったのか? いやクスリの効果が切れたのか)
「
……な、なに? 何でそんな見るの?」
「職質ッス」
「えー、職質?」
キッパリと言うと、桃園寺が困ったように頭を掻く。
「で、何してるんスか? こんなくらーい所で」
「何って、自販機に肉詰めるついでに、タバコ休憩してただけよ?」
手にしたタバコをスッと上げて見せる桃園寺。
タバコ休憩くらいゆっくりさせてよ、と言いたそうな顔だ。
「それにしたって、随分長くないッスか?」
「そう? って、どっから見てたのヤミー」
恥ずかしそうに頭を掻く桃園寺。
「
……まぁ、ちょっと友達と喋ってたし、長くサボりすぎたかな、許して? そろそろ次行くわ」
いつものように笑って、よっこいしょと立ち上がる。
「友達と喋ってた?」
「そ、友達」
別におかしな返答ではない。アレを見てさえいなければ。
(
……違うだろ)
明らかな嘘だ。
電話などしていないのは分かっている。
靴裏でタバコをもみ消す桃園寺の腕を、ヤミーは掴んだ。
「? なに?」
「手荷物検査するッス。手上げて」
「ええ!?」
「手錠、かけてもいいんスよこっちは。同僚のよしみでかけてないだけで」
警察官らしいドスを効かせてヤミーが言うと、桃園寺は目を見開いた。
「
……手錠は、困るな」
いつもより心持ち低い声色でそう言うと、抵抗するでもなく両手を上げる。
ヤミーは手早く桃園寺の所持品をチェックした。
在庫管理の鬼と言われるだけあって、無駄なものなど一切入っていない、整然とした鞄だ。
必要最低限の飲食物やタバコと、道具類しか入っていない。
他には、店で支給されただろうピストルが一丁だけ。
ガンライセンスも一応持っているようだが、期限は切れているようだ。
異様に見えるのは、個人が所持するには多すぎる、ビステッカ・フィオレンティーナ。
勿論これは自動販売機に詰める商品だから持っていても不思議ではない。
怪しい物は特に何も入っていなかった。
クスリも、花の一本もない。
「
……これだけッスか?」
「これだけ、だけど」
「バイクも見ていいっスか」
許可を得るつもりもなく、停められたピンクのバイクをヤミーは勝手に漁る。
やはり、不審な物は何も出てこない。
薬物中毒者なら、常時ストックは持っているはずなのだが。
「
……………ふむ」
顎に手を当て、ヤミーはバイクの前で考え込む。
「何探してんの? 変なもんは持ってないよ」
戸惑う桃園寺の声。
(
……どこかに隠しているはずだ。別の車か?)
出させてチェックするか。いや。
「
―――面倒だ。単刀直入に聞くか」
ヤミーは小さく呟くと、ツカツカと桃園寺の方に近寄った。
「え、え?? 何?? こわい」
気迫に気圧されたのか、桃園寺が一歩引く。
そこをさらに壁際に追い詰めるようにして、ヤミーはドンッと手を着いた。
「
……おぉ
……壁ドン
……。初めてされたわ」
茶化すように言う桃園寺を目力で黙らせる。
「出して?」
「
……何を?」
「クスリ。持ってるヤツ全部。出した方が身のためッスよ?」
「くすり?」
意外そうに眉を上げる桃園寺に、ヤミーはさらに顔を近づけて圧をかける。
「出して」
「近い、近いって! こんなん誰も喜ばんシチュエーションせんでも!」
「どこに隠してるんスか?」
「隠すも何も、最初から持ってないって。ホント!」
居心地悪そうに顔を背ける桃園寺は、特に嘘をついていないように見える。
「
……本当ッスか?」
「ホントよ。俺、この街では薬物の類まだ見たことない」
「
…………………ふぅん?」
じっと目を覗き込んでも、嘘を言っているようには見えなかった。
勘違いだったのか?
では、さっきのアレは何だったというのか。
「俺見ちゃったんスよ。桃園寺がそこで誰かと話してるの」
「あー、電話をね、して
―――」
「ないっすよね。俺見てたから。双眼鏡で」
遮るようにそう言うと、途端に桃園寺の目がスッと細くなる。
「
……そう、見てたの」
「誰と喋ってたんスか?」
「
……友達と、だよ」
段々と低くなる声色。
「友達? あそこには誰もいなかったスよね? アンタ変なクスリやって幻覚でも見て
―――」
不意に、ガッと肩を掴まれた。
そう思った次の瞬間、ヤミーは壁に背中を強く打ち付けていた。
「ッ!?」
今度はヤミーが逆に壁ドンされる形になる。
「
……人にはさ、安易に踏み込んじゃあいけねぇ部分ってのが、あんだろ?」
ギリギリと肩に食い込む手。
聞いたこともないような低い声色で、桃園寺が言う。
街灯が逆光になって、その表情は良く見えない。
今までに感じたことのない迫力を感じて、ヤミーは生唾を呑み込んだ。
これが、生真面目で温厚そうなあの男なのか。
息苦しくなるほどの重圧が伝わってくる。
(
……ギャングなんかより遥かに重い、コイツ一体
……?)
何がこの男の逆鱗に触れたのか分からず、ヤミーは狼狽える。
捕まれた肩の骨がミシッと軋んだ。
「
……クスリなんざやるかいな。あんなしょーもないモン
……」
吐き捨てるように言う桃園寺。
酷く憎々しい口調だ。何か、嫌な経験でもあるかのような。
物凄い力で食い込む指。このままだと骨が砕ける。
まるで檻から出た猛獣だ。
凄まじい威圧感に、恐怖心すら沸き起こってくる。
「
……本当に、クスリ、やってないの、か?」
もはや茶化す余裕もなく、ヤミーは喘ぐように訊いた。
「やってない。俺には必要ない」
きっぱりと言い切る桃園寺。
心外だとでもいうような口調だ。
信じろと言わんばかりに更に強い力で捕まれ、体が悲鳴を上げる。
(
……これは、本当にやってないんだな)
ヤミーは納得せざるを得なかった。
「
……分かった降参する。もう疑わないから、離せ
……ッ」
早く脱出しなければ、本当に肩が砕ける。
「
……………チッ」
派手な舌打ちが聞こえた。
「クソ、折れてたら傷害罪で逮捕してやるから
―――」
「あーごめんね? 力入れすぎたわ」
あっさりと謝って、桃園寺は手を外し一歩下がった。
その声色は、聞き慣れた元の調子に戻っていた。
解放されたヤミーは、膝が抜けそうになるのを辛うじて堪える。
恐ろしいと感じたのはいつぶりだろうか。
街灯に照らされた桃園寺の顔は、見慣れたいつものそれだった。
先程までの姿など、影も形も感じさせない変貌ぶりだ。
この男も、やはり訳ありなのだろう。
「じゃあ、疑いも晴れたんなら、俺そろそろ次の自販機行っていい?」
桃園寺がバイクに跨ろうとする。
この男を、このまま行かせていいものだろうか。
本当にクスリを使っていないのなら、アレは素で「存在しない相手」と会話していたということになる。
その方が、クスリよりよほどタチが悪いのではないか。
ヤミーはひとつ、ため息をつく。
(
……幻覚、か)
街から離れた、あの面倒な赤毛の顔が脳裏にチラついた。
どいつもこいつも隠しごとばかりだ。面倒くさいことこの上ない。
「桃園寺!」
「ん?」
「疑って悪かったッス。この辺最近、クスリの売買が多くって」
「そうなんだ、警察も大変ね」
「そうなんス、大変なんッスよ、お巡りさんも」
ヤミーはそう言って、わざとらしく頭を掻いた。
(
……面倒なヤツが多すぎて、ホント大変なんだ、こちとら)
そう口には出さずに悪態をつくヤミー。
「ふふ、お疲れ」
「あー、あと桃園寺、ガンライセンス切れてたから更新ちゃんとするッスよ。次見つけたら容赦なく切符切るッス」
「ははは、それは勘弁して!」
桃園寺はいつものように笑うと片手を軽く上げ、バイクを発進させた。
ヤミーも仕事に戻ろうと歩き出す。なんだか酷く疲れた。
重い足取りで車へ向かおうとすると、レギオンを出るはずのバイクがUターンして戻ってくる。
「ヤミー!」
強いヘッドライトに正面から照らされて、目が眩む。
「何ッスか? 忘れ物ッスか?」
「さっきのこと。ナイショにしてね?」
人差し指を軽く唇に当てながら、片目を瞑る桃園寺。
「さっきのって、どれのことッスか?」
「
……全部。見たこと全部、だよ」
桃園寺の目がスッと細くなる。声色も少し低い。
「はは、全部ッスか」
これはたぶん、脅しに近いタイプのお願いだ。
秘密を喋ったら命が危うくなるタイプの。
ヤミーは小さく笑った。
あの桃園寺がこんな男だったなんて。
「はいはい、いいッスよ。店の外だけど、守秘義務ってことにするッス」
「
……守秘義務、ねぇ」
射抜くような視線。もはや威圧感を隠すこともしていない。
低い声には、「お前のその言葉は信用ならない」という響きがこもっている。
「心配すんな、漏らさねぇよ」
ヤミーはきっぱりと言い切った。
素を出して威嚇してくるのなら、こちらも素で返さなければこの手の人間には通用しない。
この男は、敵に回したら厄介すぎる。
「
……そう、それは助かるね」
桃園寺の顔が、少し緩んだ。
「アンタも、せっせと猫かぶるの大変だな」
ヒラヒラと手を振って、もう行けと促すヤミー。
「
……それはお互い様、だろ?」
意味深に言う桃園寺。
「まぁ、違いない」
「
……お互いこれ以上は詮索無用ってことで。
……じゃ、行くわ」
桃園寺は一度エンジンを派手に吹かすと、そのままアクセル全開で走り去る。
今度こそレギオンを出て行くピンクのバイクを見送ると、ヤミーはもう一度大きくため息をついた。
やっぱり油断ならない男だ。
こちらも猫を被っていることなど、とっくに気付いていたようだ。
(
……詮索無用、か。まぁ、その方が都合はいい)
互いに余計なことを探らない。
人には誰だって踏み込んではいけない部分があるのだから。
どんな目的でこの街にいようが、それを知る必要などないのだ。
互いに便利に立ち回ってさえいれば、それでいい。
ヤミーは無意識に肩に手をやる。
今回は少し、自分が迂闊に踏み込みすぎてしまった。
君子危うきには近寄らず。
(
……あんな厄介そうな深淵、これ以上踏み込んでたまるかよ)
今更チクチクと痛みを放つ肩。
もしかしたらヒビでも入っているのかもしれない。
「
……クソ、馬鹿力め。治療費、慰謝料込々で請求してやろうかな」
ヤミーはフン、と一つ鼻を鳴らすと、痛む肩をさすりつつ、病院へと足を向けたのだった。
―――――――
ロスサントスの街の片隅に佇む、Violet Fizz 。
落ち着いた雰囲気の店内には今日も、いい声をした代理店長の二人が店番に立っている。
まるで、何事もなかったかのように、穏やかに。
おわり
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あまりにも異様な光景を目撃してしまったヤミーは、SANチェックです。
成功1/失敗1D6のSAN値減少。
何回校正しても毎度SANチェックしたくなる言い回しだなぁと思いました。
……というわけで、双眼鏡歪みミュート貫通ネタです。
こうでもしないと、この二人に本性ださせるのは無理かなぁと思ったので。
こんなに簡単に秘密の暴露なんかせんだろ、ってのはまぁ創作なのでよしということにしてください。
代理店長s、いいコンビ感でとても書いてて楽しかったです。
いつか、本性だしてやりあってほしいな、この二人には。
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☆感想などもらえると泣いて喜んで、次作につながります。
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