白夜
2024-08-26 02:30:08
1254文字
Public TF
 

No title

Pスタ音 付き合ってる前提 とても短い

「《嫌いになった?》」
「はぁ……?」
……、《嫌いになった?》」

 サウンドウェーブにそのようなことをいきなり言われて、スタースクリームは思わず間抜けな声を出してしまった。聞き間違えかと思ったが、スタースクリームが聞こえていないとでも思ったのか律儀にまた同じ音声を流してくるので、聞き間違いではないらしい。

……何言ってんだ? そんなわけあるかよ」
「《でも》《最近》《よそよそしい》」

 特別態度を変えて接したというようなことはないために何故サウンドウェーブが嫌いになったのかと聞いてくるのか皆目見当がつかない。そんなことができたら俺の悩みももっと減るっての、と内心悪態を吐きながらもサウンドウェーブからの問いを否定する。しかし、サウンドウェーブは信じられないとでも言うように更に言葉を重ねてきた。
 表情は顔全体がフェイスマスクで覆われているため確認することができないが、おそらく隠されて見えない顔は不満げな表情を浮かべていることが想像できる。
 正直なところ、お互いの立場の都合上、一定の距離を保ってお付き合いを続けてきているため、まさかサウンドウェーブからこのようなことを聞いてくるなど想像もつかないことであった。
 そもそも本当にこいつは俺のことを好きなのだろうか、ただの監視のために付き合ってるとかじゃないよなと思ってしまうほどだった。

「何でそんなふうに思ったんだよ。別に俺はそんなつもりはない」
「《本当?》」

 どこから取ってきたのか分からない誰とも知らない相手の音声を使い、珍しく会話をしてくる。何かあったのだろうかと気になりはしたが、何も聞かずにこちらの様子を伺ってくるサウンドウェーブに腕を伸ばして抱き寄せた。発想が乏しいような気もするが今はこうすることが最適解だと判断した。
 するとどうやら正解だったようで、サウンドウェーブもスタースクリームの背に腕をまわす。

「《スタースクリーム》」

 しかし、嫌がらせなのかメガトロンの声でスタースクリームを呼んでくる。条件反射のごとく、悔しくも体が一瞬強張ってしまう。

「おい、メガトロンの声を使って俺を呼ぶな。いろいろとスパークに悪い。嫌がらせかよ」
「《嫌いになった?》」
「だから、何で嫌いになるんだよ。オマエの発想が分かんねぇ。てか、嫌いになれるならとっくに嫌いになってるっての」

 そう言って、小さく笑えば安心したのか機体から力が抜ける。確かに、たまに何で俺は此奴のことを好きなのだろうか?と疑問に思うこともあるが、サウンドウェーブのことを憎からず想っていることは紛れもない事実であった。
自分の頬をスタースクリームの頬に擦り寄せ甘えるような、サウンドウェーブにしては珍しい行動をしてくる相手に苦笑して、スタースクリームは無機質なフェイスマスクに軽く口付けた。




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すでに公開していないフォレストページでつくったホームページにのせていた話を加筆修正しました。
明日にはなくなっちゃうのか。