楓花
2024-08-24 01:23:32
Public GD/真矢うさ 小説
 

嫉妬

木の実さんが原作での真矢と真田のスキンシップについて話されていて、妄想してみたもの

木の実さんの短編集は こちら
かこさんのSSSは こちら


ふと万尋さんに聞いてみた。

「俺が真田に抱きついてたら嫉妬する?」
「いや、別に?」

即答されて、ちょっとがっかりする。
まぁ、だろうなとは思ったけど。
ちょっとくらい嫉妬して欲しいなーとか、期待しちゃったりもするわけで。

俺は万尋さんに誰かが抱きついてたら嫌だけどな。
とは言っても万尋さんの周りは本人含めスキンシップ過多なので、一部もう諦めてる時もあるんだけど。

少しだけ溜息をつきながら、チラリと万尋さんを見る。
万尋さんは変わらずパソコンの画面を真剣に見つめたままで、こっちを見てくれない。
カチカチカチ、とマウスをクリックする音だけが一定の間隔で響く。

「・・・万尋さん」
「なんだよ」
「ごめん、変なこと聞いて。俺には万尋さんだけだからね」
「別に、嫉妬なんてしねーって言ってんだろ!」

ごめん、と後ろから抱きしめると万尋さんは急に怒りだしてしまった。
でも――

「画面、ずっとエラー出たままだよ」
「えっ!? わーーーちょ、どうすんだこれ!!」

途端に慌てて始める万尋さんだけど、間近に見える耳がちょっと赤い。

「おい、もう離せよ。邪魔!」
「やだ。まだチャージ不足だから」

本格的に怒りはじめるまで、もう少しくっついていたい。
やっぱりこの感覚がしっくりくるなぁと噛みしめる。

この場所は万尋さん限定の指定席。
常に空けておくから、ずっと俺の腕の中にいて。