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しゃどやま
2024-08-22 22:09:41
2522文字
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【R15】装いはがし
モクチェズ。女装ちぇずれ〜を脱がせていく話。
「モクマさぁん
……
脱がせて、ください」
少しだけ酔ったチェズレイは、頬を染めてそう言いながらベッドに横たわる。長い髪を靡かせる、その姿はどこからどう見ても女性のものだ。優雅なブラウスシャツに、長く柔らかいドレープのマーメイドスカート。俺達は悪徳芸能事務所への潜入捜査のため、男女のカップルに化けていたのだ。チェズレイが立身出世を望む女性モデルで、俺がその恋人
――
悪い噂のある事務所への面接についてきた、少し年上の恋人という設定である。ヒゲも整えさせられた。
「あいよ、まかせて」
無事ミッションを終え、そのまま帰り道にあったバーで少し祝杯をあげた。チェズレイは体が火照っているのだろう、潤んだ瞳で俺を見上げている。このままなだれ込む下衆の目論見にしても、酔っぱらいを介抱するという守り手としても、脱がせて楽にしてやるのは変わらない。仰向けのチェズレイの胸元のボタンへ指をかけた。フリルを避けながら、丁寧にボタンを外す。
ひらひらじゃなくてフリルとかマーメイドスカートとか、ミモレ丈とか、俺もずいぶん詳しくなったものだ。チェズレイの洗濯物を取り込む時に色々言われるもんね。だから女性モノの服の扱いも慣れたものである。完全女装のチェズレイを脱がせるのは初めてだけど。
「はい、ばんざいして」
「ん
……
」
ブラウスの下のキャミソールを脱がせる。半端に着せた状態で、なんてのも今のチェズレイなら許してくれそう
――
と思った時だ。
「
……
なんじゃこりゃ」
チェズレイの、豊かな偽の胸元が明らかになる。それはまあ想定の上だが。ブラジャーから見える谷間に、まったく作り物の継ぎ目が見えない。え? ブラジャーにパッドいれてるんじゃないの?
「デコルテが見える衣装に着替えるルートがあったのでェ
……
ふぁあ
……
」
眠そうなチェズレイが説明してくれる。なるほどそれで胸元から首まで、ストッキングのような肌色のインナーで覆っているのか。あんまり見るとスケベだと思われそうで、仕事中にチェズレイの谷間は見ていなかった。
まずブラジャーを外し、次にまたバンザイをさせ、ぴっちりとした肌色のインナーを脱がせる。その次に出てきたのはジェルの入った偽乳だ。乳首を見ると偽物だなあと思う。タンクトップのような形をしているそれの背中を探っても、ファスナーが見当たらない。
「チェズレイ
……
どうするの、これ」
「脇腹にホックがあります、外して
……
その後、頭を通します」
「な、なるほどね、そっかー」
俺は頷いて脇腹を探る。チェズレイはくすぐったそうに身をよじり、俺の手から逃げる。お魚ちゃんみたいでかわいいね。
「えーと
……
ビンゴっ!」
ぱちんと二箇所を外すと、ぺろりと偽胸が剥がれる。フィットさせる必要があるとはいえ、胸元を締め付けるのは苦しかったのかチェズレイはふうと息を吐いた。
「ありがとうございます」
「いやいや、なんのその
……
下も?」
「よろしければ、お願いします」
チェズレイはくったりと脱力したまま、俺のひざに向けてストッキングに包まれた足先を向ける。頷いて細い足首を手に取り、俺は言った。
「ストッキング、俺がやると破けちゃうかもしれんが
……
」
言葉尻をぼかす。チェズレイがいいですよって言ってくれるのを待つ。
「いいですよ、高級品ではありませんから」
「了解」
ほっとした俺は、チェズレイのスカートを捲り上げる。その瞬間チェズレイから静止の声がかかった。
「待ってください。スカートを脱がせてからでは?」
「どっちでも一緒一緒。はやく足を楽にしたいでしょ」
腹まで持ち上げられたロングスカートと、チェズレイの白い腹の対比がなんとも美しい。俺の目のためにこの順番でやらせてもらおう。
「
……
っえ! お前、この下着
……
」
チェズレイのパンティストッキングの下から、透けて見える下着。それがなんとも表面積の小さい、おまけにレースの蝶々とかあしらわれた、昼間に着る下着じゃないほうのランジェリーだったのである。
「
……
盗撮被害もあると聞きましたので、下着姿を撮影された時のための準備です」
「俺は心の準備できてなかったよ! 敵さんにそんな姿みせんといて!」
情けなく泣き縋る俺は、すべすべのストッキングに頬を当てる。チェズレイの下着姿なんて、人に見せていいものではない。ましてや見知らぬスケベオヤジになど。
「
……
はやく脱がせてください、見知ったスケベオヤジさん」
チェズレイが俺の心を読む。はあいと返事をして、パンティストッキングを脱がせた。生脚チェズレイさんの誕生である。誕生では、あるが。
「ん? あれ? 下着
……
お前さんの大事なとこ、どうなってる?」
どう見ても平らだ。男っぽさがまったくない。そして触れた瞬間、理解できた。
「まだ肌色のやつか
……
!」
「そうですよ。あのように小さな下着では隠しようがないので
……
いえ。全裸でも隠す方法はあるのですが、あまり気が進まないので
……
」
「これ脱がせたらおしまい? 俺、もう驚き疲れたよ
……
」
「もうすぐ下着ですよ、モクマさん。あとひと頑張りです」
俺は頷いて、ランジェリーごとスパッツのような肌色の下着を脱がせる。密着していて脱がせるのに苦労した。もこもこした触感のそれは、どうやら尻やら横やらにパッドが入っているらしい。これで持ち上がった尻を作っていたのか。本物のおしりも可愛いのにね。
「おお
……
」
俺は、声をあげる。チェズレイおなじみの、シンプルな下着が出てきた。男物にしてはスタイリッシュなそれをみて、もはや懐かしいという感情が浮かぶ。
「よかった
……
」
「お疲れですか、モクマさん」
「いや、お前さんを尊敬しちゃって。こんなに手間をかけてたんだねえって」
チェズレイが笑う
――
イタズラな微笑みで。
「実は、この下着の中に貞操帯もありまして。モクマさんには外せるでしょうか?」
「へ?」
ニコニコと、チェズレイが「詐欺師ですので」顔をしている。俺は叫んだ。
「んもう! 意地でも脱がせる!」
マイカのからくりを思い出して挑んだらあんがいすぐ外せた。おしまい。
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