三毛田
2024-08-21 16:05:13
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26 06. 幻影を追う(写真一枚が宝物)

26日目 大体市場開拓部のせい

 丹恒が行方不明になった。
 物資補給に立ち寄った星で、突然争いが始まり。
 すぐに立つか残るかを話し合うため、列車に戻ろうとしたときに殿を務めていた丹恒が巻き込まれて。
『丹恒!』
 伸ばした手は、虚しく宙を切った。
「はあ……
 行方不明になってから数ヶ月。今日の捜索もからぶり。捜索に使った丹恒の写真を見ながら、大きくため息。
「見つからないね」
「レイシオも、見てないって返事が来たし」
「後は、トパーズからの返事かな」
「あっ」
 そんな事を話していたら、アベンチュリンからメッセージ。
『星穹列車を敵に回して君という友人を失うデメリットを考えた結果、連絡を取ることにした』
「簡潔に。っと」
 なのはどこかハラハラした様子で俺を見ている。
『黒髪の彼を保護している。僕の客人という体でね。直ぐに連絡を入れなかった事情は、会って話そう。座標を送る。都合の良い時間に来てくれて構わない。僕は数日そこにいる』
 ピコンという電子音と共に、座標が送られてくる。
『追記。姫子さんにも来てもらえると助かる』
 と来たので、姫子たちに話をしてすぐに向かってもらう。
「アベンチュリン、来たけど」
「こんにちは、アベンチュリンさん」
「来てくれてありがとう、マイフレンド。そして姫子さん」
「丹恒は?」
「さっきまで仕事をしていたからね。今着替えてこっちに来るは」
「穹!」
「どわっ」
 アベンチュリンの言葉を聞き終わる前に、すごい勢いで何かが飛びついてきて。勢いを殺しきれず、そのまま倒れる。
「それで。事情って何かしら」
「彼、保護した時に記憶喪失だったんだ。それで、記憶が戻るまで今の環境で過ごしたほうがいいと医者に言われてね。記憶が戻ってからも、療養が必要だと」
 アベンチュリンの声が遠い。後、丹恒からのキスが長すぎて窒息しそう。
「穹、結婚しよう」
 唇が離れると、俺の目をしっかりと見ながら。
 姫子にヘルプを求めるが、スルーされ。
「穹に会えて箍が外れたわね。二人とも、先に戻っていて」
「アベンチュリン、助かった。お礼は今度」
「いらないよ。僕らの方こそ、彼のお陰で助かってたんだ。これ、治療費と生活費を引いた彼の給料の口座のキャッシュカード。姫子さんに渡しておくね」
 ウインクして、早く出て行けと手を振ってくる。
「穹、列車に戻ったら抱いてくれ」
「ヴェルトとなの、パムに顔を見せたらね」
 と約束して、足早に戻る。
 みんなに顔見せしてから、俺の部屋へ。
 何も出なくなるほど搾り取られた。