黒東
2024-08-20 23:19:20
2534文字
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スミスにプロポーズして断られるイサミっていうスミイサの呟き

安心してください、両想いですよ。
っていうのが好きだから失恋ではない。
公式のいろんなの見聞きしてからスミスめんどくさいオタクみたいだなって思ってる人が考えた走り書きメモです。

スミスとルルから離れたくなくてスミスに結婚申し込んだら「今の君とは結婚できない」って振られたイサミ
もうこれからは理由もなく二人と会うなんてことはできなくなるんだと落ち込むイサミの心情を知らぬまま、無邪気なルルはこれからも2人と一緒だとはしゃいでいる。
「ごめんなルル、お前はスミスの養子になってアメリカで暮らすことになるけど、俺は日本に戻らなくちゃいけない、お前らとは一緒にはいられないんだ。」
離れることを泣いて嫌がるルルを諭そうとするが聞き入れてくれない。
「じゃあルル、イサミの子どもになる! いいでしょイサミ? 一緒に日本行こう?」
「それじゃあスミスが独りになっちまうだろ。それに、ルルを日本人の俺の養子にするのはたぶん難しいんだ」
聞き分けてくれよ、と、プラチナブロンドの柔らかな髪を撫でるイサミ。これが最後になるかもしれないなと。

数日後、食堂で夕食をとっていたイサミとヒビキのもとに駆け込んでくるルルとヒロ。
顔色真っ青のヒロはルルを追いかけてくる形で後から飛び込んできたが、そんなヒロを心配する暇も余裕もないくらい、というか、ルルを目撃した誰もが呆気にとられたり悲鳴をあげたりするくらい、ルルの様相はとんでもなかった。
「イサミ!これでルルも日本人だよ!ルル、イサミの家族になれるよね!?」
ルルが手に持っていたのは黒の油性マジック。
額や頬にところどころ黒く擦れたような跡まで残っていて、おそらく髪をマジックで塗ったときに誤って着いたものを手や腕で擦ったりしたのだろう。
美しかったプラチナブロンドのそこかしこがまだらに黒く染められている様子は痛々しくすらあるのに、当人だけは胸を張って黒い髪を誇っている。
目的を前にして自身の姿形に頓着しないところは、きっとこれからより一層養父に似ていくのだろう。
「ちょっとヒロ!なにこれ!?なんでルルちゃんこんなことになってるの!?」
「俺にもわけがわからないんだよ!黒いマジック貸してほしいっていうから、なにかに名前でも書くのかなって貸して、ちょっと目を離したらこんなことに」
「とにかくはやく落とさなきゃ、シャンプーしただけで落ちるのかなコレ、ミユあたりになにか聞いて、……イサミ?」
ルルの言葉を聞いて固まったままのイサミに戸惑うヒビキ。
ルルの姿を目にしてから微動だにしないイサミに、ルルが自信を無くしていく。
……やっぱり、ルル、だめだった? もう、ルルはイサミの支えになれない?」
斑の黒髪の房を握ってうつむくルル。
騒ぎを聞きつけて食堂に駆け込んできたスミスが、黙り込むイサミとうつむくルルの黒髪に目を見開き、真剣な表情で歩み寄る。
髪を握りしめるルルの手を解き、そのままルルの小さな両手を握るイサミ。

「ルルは、それがいいのか」
……うん」
「家族になりたいか」
「ゔんっ、一緒がいい」

涙と鼻水でぐずぐずの声で返事をするルル。
決意したイサミがすくっと椅子から立ち上がり、やってきたスミスにひたりと視線を合わせる。
イサミの静かな瞳を受けて、スミスは手のひらにじとり汗が滲むのを感じた。

「ルイス・スミス」
……なんだろうか」
「先日、お前にプロポーズして振られた手前、どこまで受け入れて貰えるかは分からないが頼みがある」
スミスあんたイサミのこと振ったの!?と驚きのあまりそのまま声に出たヒビキを必死に抑えるヒロ。
「お前に結婚相手が、いや、恋人が出来るまでで構わない。……建前だけでもいいんだ、せめてルルが成人するまで、俺にもこの子の親の役目を分けてくれないか」
それ以上は望まないから、頼む。
そう言って頭を下げるイサミ。
イサミの隣でオロオロとスミスとイサミの様子を伺うルル。
状況が掴めず黙って様子を見守るギャラリー。

ス「………断る」
イ「……っ」
ル「スミス!?」
ヒビ「はあーーーー!?!?!???」
ヒロ「………スミス、お前ってやつは」
なんとなく察してるヒロ。

ス「ダメだ、今の君とは結婚しないって伝えたはずだ」イ「っ、そこをどうにか」
ス「嫌だ、だって、これじゃあ君の心が手に入らない」
イ「……うん?」
ス「君が俺と婚姻関係を結びたいのはルルのためなんだろう、俺とのこと少しでも考えてくれてたか?」
ヒロ「あー面倒なことになってきた」

イ「いやお前とだって、家族になれたら嬉しいと思ってるけど」
ス「ただの家族じゃ満足しないぞ俺は。君と俺が家族になるということは、親と子じゃない、パートナーになるってことだ。君と俺は生涯の伴侶になるんだ」
イ「そ、そんなの俺だって覚悟して」
ス「いいや、君はぜんっぜんわかってない。俺が「イサミと結婚できたらやりたいことリスト」何ページ作ってるかも知らないくせに」
イ「やりたいことリスト」

ス「なんだよ建前って、恋人ができるまではって、恋人が出来てからの結婚だろ普通は。俺は「イサミと恋人になれたらやりたいことリスト」も作ってあるのに、ぜんぶすっとばして君と結婚? 嬉しいに決まってる!それがルルのためだったとしても嬉しい! けど、今の君の「結婚」には俺への愛情がすこしも挟まってないだろう」
イ「はっ挟まっとるわい!!お前とのこともちゃんと考えてるって!!そもそもお前のやりたいことリストってなんなんだよ!?」
ス「君とキスしたい」
イ「もう一度お願いします」
ス「君とメイク・ラブしたい」
イ「ヷーーーーー!バカ!!!」
ヒビ「子どもの前だよバカスミス!!!」
ヒロ「公衆の面前でもダメだぞスミスー」
ルルの両耳を塞ぐヒロ

ル「ガピ、スミス、イサミとしたいの?」
ス「したい、ものすごくしたい。結婚する前にするのもやぶさかじゃない」
イ「おまっ、お前ちょっと黙れ!!」
ル「ッガガッピーーーーーーー!! イサミ!スミスしたいんだって!結婚してくれるよね!?」
イ「ちょっ、ちょっと、まって、」
ス「イサミ、俺からも言わせてほしい」
イ「待てってばぁ」
ス「イサミが少しでも俺に好意を持ってくれているなら、恋人を前提に俺と結婚してください!」
イ「ふえぇ」

髪を黒く染めるルルちゃんが欲しかった