【能楽鑑賞】#147 第55回 相模薪能

半能「春日龍神」 狂言「張蛸」 能「葵上」

第55回 相模薪能

寒川神社 境内特設能舞台
2024年8月15日(木)17:30開演

相模薪能奉告祭

一、修祓
一、宮司一拝
一、献饌
一、祝詞奏上
一、謡「四海波」
一、玉串拝礼
一、撤饌
一、宮司一拝
一、黙祷
一、火入れ式
一、僉議

一、半能「春日龍神」龍女之舞
  龍神:観世喜正
  龍女:中森健之介
明惠上人:殿田謙吉
  従僧:渡部 葵

 笛:一噌隆之
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:國川 純
太鼓:小寺真佐人

一、狂言「張蛸」
 果報者:野村萬斎
太郎冠者:中村修一
 すっぱ:深田博治
  後見:月崎晴夫

一、神酒賜りの儀

一、能「葵上」
六条御息所ノ生霊:中森貫太
      巫女:石井 寛人
    横川小聖:殿田 謙吉
      臣下:則久英志
      下人:金澤桂舟

 笛:一噌隆之
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:國川 純
太鼓:小寺真佐人

*・*・*

昨年は台風で中止になってしまったので、2年ぶりの相模薪能開催となりました。
てか、今年も台風が近づいていて、演目的にも、いつ雷雨を呼び寄せてもおかしくない状況ではありましたが😂、なんとか台風が到着する前に無事終えることが出来ました✌
一応、参拝した時にお願いしたんですが、効果ありましたかね??(笑)

毎年、終戦記念日に行われるこの薪能は、英霊への慰霊と、世界の恒久平和の祈りを込めた催しとなっています。


今回は3曲とも観たことのある演目でしたが、「春日龍神」の小書き「龍女之舞」は初めてかな。てか、初見の時は宝生流だったので、観世流自体が初めてか。
この小書きは文字通り、ツレの龍女之舞が追加されて、シテは白頭&大龍戴(被り物)になるというもの。立派な本殿を背景に舞う龍神様は、とても神々しくて迫力がありました🥰

ちなみに半能(メインの後半部分のみ上演)という形式を観たのも初めてだったのですが、正直、メインディッシュだけ出されてもなァ、量的に物足りないかなー、やっぱ前菜も大事だなー(例え眠くなったとしても苦笑)、と感じました😅


狂言「張蛸」は、相模薪能が55回目の節目の回ということで、萬斎さんが自ら選曲された、「末広かり」の類似狂言(太郎冠者の買い物の内容を変えただけ)。おめでたい時は大体「末広かり」が掛かるので、こちらはレアな狂言なのですが、過去に一度だけ萬斎さんシテで観ておりました。

すっぱに騙されて帰ってきた太郎冠者に対してプンスカ💢な果報者でしたが、太郎冠者がご主人様の機嫌を直そうと囃し立てると、果報者も思わず乗ってしまうところが可愛い狂言です🤭
でもなんだかんだで一番頑張ってるのは太郎冠者だったりするのです。太郎冠者自ら太鼓を使って囃すので、賑やかさのある演目です。


能「葵上」は、もうお馴染みの演目ですね。
(特に今年は大河効果でよく掛かる笑)

カンタ先生の御息所は、最初しっとりと悲しみに包まれてるような雰囲気から徐々に嫉妬の感情が表れて鬼と化していました。
扇は葵上の小袖に向かって投げ捨てる演出でしたが、強く打ち付けるのではなく、扇を置くような投げ捨て方で、御息所の品格が保たれていたように思います。
倒された時も座る時の仕草がふらっとして、それが何となく女性的で、嫉妬に燃えるのも疲れ果てたような雰囲気で印象的でした。

アイは桂舟くんで、まだ硬さが残るものの凄く頑張ってるのが伝わってきました。まだまだ伸び代を感じる時なので、今後の活躍が楽しみな若手です。


空が明るいうちは蝉が元気に鳴いていたけど、日が沈むと綺麗な虫の音が聴こえてきて、暑さも和らぎ、まさに自然と共に楽しむ能楽といった感じで特別感がありました(途中ヘリコプターの爆音もありましたが苦笑)

途中、ふと光る虫が一匹だけ飛んでいたのが目に入ったんだけど、あれはホタルだったんだろうか🤔

境内は緑も多くて良い場所なので、また来年も来れたらイイな、と思いました(招待制なので当たらないと来れないのだ😅)



前回の相模薪能の感想はコチラ⬇️
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26063

過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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