こま
2024-08-18 22:26:02
556文字
Public 煦杜
 

煦杜妄想7_240818 髪を乾かす話

付き合う少し前の煦杜。

杜若の家で過ごす夜。

「いや、いい湯だった」
満足気にそう言いながら風呂から居間へ戻ってきた煦。

お茶を淹れるため台所から茶器を持って居間に来た杜若は、タオルでガシガシと雑に髪を拭いている煦に仰天し、茶器を乗せた盆を危うく取り落としそうになった。

「なっ、何をしてるのですか!?」

「うん?何って、見ての通り髪を拭いているが」
何を言っているのかと首を傾げる煦。

「そんな乱暴に拭く人がありますか!髪が傷みます!」

「長いからいちいち丁寧に拭くのが面倒

「長いのだから尚更丁寧に拭かなければいけないでしょうに。ああ、もう。タオルを貸して下さい」
煦の言葉に被せるように言い、杜若は持っていた茶器をテーブルに置き、煦からタオルを取り上げて椅子に座るよう促す。

「濡れた髪はただでさえ傷みやすいのですよ。もっと丁寧に拭かないと。そんな犬でも拭くみたいにするなんて」

「犬ってしかしなぁ、こう長いと乾かすのも面倒でのう」

「せっかく綺麗な黒髪をしているのですから、面倒だからと言って粗末に扱ってはいけませんよ」

「うー……善処する」

「改める気の無さそうな言い方ですね」

「うぐ
図星を突かれてぐうの音も出ない煦の様子に杜若はため息を吐きながら髪を丁寧に拭いていった。