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夜明 奈央
2024-08-11 08:09:39
696文字
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中太SS
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朝の中太
中太がいちばんストレートにいちゃついてくれるのは朝のベッドの中かもしれない
2024年7月15日初出
「おら起きろ」
被っていた布団をがばりと剥ぎ取られ、温かな微睡の世界から急に投げ出されてしまった。けれど今日は休日だ。もっと布団の上でだらだらと怠惰な時間を過ごしていたい。寝返りを打ってうつ伏せになり、拒否の姿勢を示す。
「いつまでも寝てんじゃねぇ」
シーツを引っ張られ、ごろりと転がされる。どうにも寝ていられなくて、仕方なく目を開ける。怒ってはいないようだが、面倒くさそうな顔が目に入った。
すっかり目が覚めてしまって、寝直すのは難しそうだ。しかし中也の指示に素直に従うのはどうにも癪だ。
「ちゅーしてくれたら起きる」
たぶん中也はしないだろう。強制的にベッドから落とされるのが関の山かなと思ったが、せめてもの抵抗に乱れたシーツを頭の天辺まで引き上げた。
だというのに、温かな体温が近づいてきて、シーツの上から何かを額に押し付けられた。まさか素直に言うことを聞くとは思っていなかったために反応に困っていると、被っていたシーツを剥ぎ取られて今度はきちんと唇に唇を押し当てられる。
「おら、したぞ」
「君、全然可愛くない」
「手前がしろっつったんだろが」
「そうだけどそうじゃない」
手を引っ張られて、仕方なく起き上がる。手を引かれるのに従って、渋々ながらベッドを出る。
「朝ごはん、蟹雑炊がいい」
「残念だったな。トーストと目玉焼きだ。珈琲もつけてやるから我慢しろ」
「それ全部君の趣味じゃん」
「ったりめぇだろうが。嫌なら自分で作れよ」
カラカラと楽しそうに笑う。
そう言いながら、ちゃんと私の分も作ってくれるあたり、根が優しいのだよね、とは思うが口にはしてやらない。
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