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こま
2024-08-11 00:55:35
704文字
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煦杜
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煦杜妄想4_240811 杜若さんが風邪で寝込む話
付き合い始めくらいの煦杜。
「うぬが風邪とは珍しい事もあるものよのう。槍でも降らねば良いが」
水桶に浸した手拭いを絞り、床に伏せる杜若の額に当ててやりながら言う煦。
「私だって風邪くらい引きますよ。人を何だと思っているのですか」
口を尖らせる杜若。
「まあ、最近忙しそうにしておったし、疲れが出た所に昨日の寒暖差が身体に堪えたのだろうな」
「
…
ええ、体調に違和感があった時点で対処するべきでした
…
手間を掛けさせてしまってごめんなさい、煦」
「何も謝るようなことではないだろう?それに手間なんて、いつも食事を作ってくれるうぬに比べれば些末なことよ。少し起き上がれるか?これを飲むといい」
「これは?」
煦の手に支えられて身を起こす杜若。
「銀翹散という。今のように喉の痛みや熱が出て来た時に効く薬だ」
そう言いながら紙包みを開けて水差しと共に煦から渡され、杜若は礼を言って服用する。
「なぜ薬に詳しいのですか?」
「うん?ああ、この辺りの村々は昔から医者があまりいなくてな。巫が薬師も兼ねていたからだ。おかげで野山に行くと材料になる植物がないか探してしまう癖がついた」
そう言いながらからから笑う煦の意外な一面に驚く杜若。
「喉の痛みが落ちついたら粥を持ってくるから、少し眠るといい」
「ありがとうございます
…
あの、煦」
「なんだ?」
「
…
その、しばらく傍にいてくれますか
…
?」消え入りそうな声で杜若に請われて、暫しきょとんとした煦。
「目が覚めるまでここにいるから安心して休め」
そう言いながら布団を掛け直す煦の穏やかな表情に安心して、もう一度「ありがとう
」と呟き瞼を閉じる杜若。
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