8月 観世会定期能
観世能楽堂
2024年8月4日(日)13:00開演
復曲能「箱崎」
里の女/神功皇后:観世清和
里の女:観世三郎太
壬生忠岑:福王和幸
所の者:野村裕基
笛:杉信太朗
小鼓:林吉兵衛
大鼓:亀井広忠
太鼓:小寺真佐人
狂言「蚊相撲」
大名:野村萬斎
太郎冠者:中村修一
蚊の精:飯田豪
後見:金澤桂舟、石田淡朗
仕舞
「難波」 木原康之→坂口貴信(代演)
「井筒」 武田宗和
「柏崎」道行 津田和忠
「善界」 角幸二郎
能「大江山」替之型
酒呑童子/鬼神:清水義也
童:武田智継(子方)
〃:武田慶秀(子方)
源頼光:大日方寛
強力:野村太一郎
洗濯女:内藤連
笛:小野寺竜一
小鼓:幸正昭
大鼓:柿原光博
太鼓:桜井均
※狂言後見:石田淡朗
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復曲能「箱崎」
初見。世阿弥による作。世阿弥没後、永らく演能が途絶え廃曲同然となっていたのですが、観世流宗家によって20年ほど前に復曲された演目とのこと。
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【あらすじ】
秋風が吹く頃、延喜帝(醍醐天皇)の臣下で『古今和歌集』の撰者でもある壬生忠岑(ワキ)が、九州の筥崎宮参詣の旅に出る。博多近くの筥崎宮に到着すると、月夜の晩だというのに二人の里の女(前シテ・ツレ)が、一本の松の木陰を掃き清めているので、忠岑が不審に思って尋ねると、里の女は次のように語る。
昔、神功皇后が異国との戦いのためにこの地に下られた時に、戒(戒律)、定(精神集中)、恵(真理を見通す智恵)の三学の妙文、つまり仏道修行のエッセンスが書かれた経文を黄金の箱に入れて 、この松の下に埋めたことから「箱崎」の地名がついたのです、と。
(中略)そして、忠岑に、あなたは行いが正しいから特別にその妙文を見せてあげましょうと約束し、自分が神功皇后であることをほのめかしながら、松の木陰に消える(中入)。
神功皇后(後シテ)があでやかな姿であらわれると、箱崎では自然の響きが仏法の真理そのものを奏でていると謡って、松の下から仏法妙文の入る箱を取り出し、忠岑に経巻を一つずつ渡し見せながら、天女の舞を舞う。舞が終わると、博多沖の平和な風景とともに、箱はふたたび松の木陰に納まる。
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その後シテの神功皇后が、本当に美しかった✨
いきなり、こんなメインディッシュを観ちゃって良いんですかい!?ってくらいに。
こんなに美しい能が、どうして廃曲同然になっていたのだろうと思ったが、もしかしたら、この曲の真の美しさに気付ける演者の誕生を待っていたのかもしれない。それくらい、宗家の舞は素晴らしかった✨
また、そろそろ広忠さんの大鼓が聴きたいぞー!と思ってたところだったので、それが聴けたのも良かった。舞の後半はアップテンポになっていくので、そういう部分でも見応え&お囃子の聴き応えがあった。ちなみにこの日の広忠さんは紫の袴でした🥰
あと裕基くんのアイの語りも、途中ヴォーカルテクニックを要するような部分もあって、こちらも聴き応えがありました。
狂言「蚊相撲」
先日、熱海で観たばかりやん
…とは思いましたが(笑)アドの配役が違うので、新たな気持ちで観ることは出来ました😂
てか、飯田さんの蚊の精がめっちゃ面白くてだな🤣🤣🤣
うちわで煽られた時の、ふわりふわりとした動きはまさに風に乗ってるようで凄く美しくて上手いんだけど、そこから、今度はまるでバイクのエンジンをふかすかのような勢いで足をドタバタさせ、「ぷぅ~💢」と気合いを入れて力強く突進して行った時のギャップが可笑しくて、めっちゃ笑いました🤣🤣🤣
ちなみに帰宅後に台湾公演でのワークショップの様子がネットに上がってたので観たんですけど、そこでも激しい馬の動きをしてる飯田さんを観て、何だかその姿が好き過ぎて笑ってしまいました😂
どんな役でも上手くハマる飯田さんですが、動物系も上手いとは!新たな発見でした😆👍✨
一方、先日、蚊の精を演られてた中村さんが今回は太郎冠者だったので、オチの場面では大名的には違う意味でリベンジを果たしたみたいな感じに😂
中村さんのあんな複雑そうな顔、初めて観たなー🤣
そして萬斎さんの大名は、先日の熱海と全く同じで、ブレがないので、その安定感に感心しました。てか、なんだかんだで大名が一番、蚊の動きが上手いのよね(笑)
能「大江山」替之型
初見。源頼光御一行が山伏に変装し、大江山の酒呑童子を退治しに行くお話。あらすじを読んだ時に、あ、コレ歌舞伎で観たヤツだ!と思いました。ついに本家が観れて嬉しい!😆
⬇️歌舞伎「大江山酒呑童子」の感想はコチラ⬇️
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/27247
(中村屋のお家芸になっており、この時に初めて勘九郎さんの舞踊劇を観て、その上手さに虜になったのでした🥰)
ワキツレが5人も登場し、そのワキ方が中心となって活躍する、とてもカッコ良くて賑やかな演目でした!あと所々、狂言方二人による間狂言もあるので、ストーリー性もしっかりあって、その辺りも面白かったです。
酒呑童子を退治するお話なので、土蜘みたいにシテは最後倒されちゃうんだけど、その時の倒れ方が仏倒れ(仏像が倒れるように、直立の姿勢のままで後ろに倒れること)だったので、凄い迫力でした😳😳😳💦
ちなみに、酒呑童子が登場した時に、二人の童(子方)を引き連れて登場したのですが、これが小書き「替之型」による演出とのこと。通常は一人で出てくるそうです。童を引き連れてるほうが、華やかで、酒呑童子の威厳も感じられますね。
とにかく登場人物が多くて、凄くボリュームのある演目でした🥰
今回は能2番とも初見で、凄く良い内容だったので、観に来て良かったと思いました😆✨
また良いお能に恵まれると、能をもっと観たい!という意欲が湧いてきます。毎週末、観能しても良いくらい(笑)
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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