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三毛田
2024-08-05 10:52:37
1083文字
Public
1000字
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10. オヤスミと頬にキス
10日目 やっと君に堂々と触れられる
『穹が、好きだ』
その言葉が聞こえた瞬間に、手を伸ばして頬に触れて。
「ん
……
」
許可をもらう前に唇を重ねていた。
唇をつけて、離して。それだけで満たされるのに満たされなくて。
唇を舌でつつくと、薄く開いたのでそっと舌を。
「きゅ、ん、んぅ
……
」
拒みはしないが、わずかな抵抗。腕を掴まれるが、こっちはずっと我慢していたんだ。簡単には離しはしない。
思い切り掴まれてだんだん痛くなってきたので、離す。
「お前、なんで、急に
……
」
「嬉しいからだよ。丹恒が、俺と同じ気持ちだっていうのがさ」
「んっ」
もう一回キスする。と、また声が漏れて。
「そんなものなのか」
「そういうものなんだよ。丹恒、本当に俺が好き?」
「ああ。お前のくれる好意と同じものだ。と、最近気づいた」
頬に触れている手に頬ずりして。
「ただ、次にキスするときは一応宣言してくれ。心臓に悪い」
ボソボソ告げる声に、赤く染まった頬。
「もう一回キスしていいですか」
「ん。いいぞ」
今度は目をつぶって唇を突き出す。
そっと、優しく唇を重ねてすぐに離す。
「穹?」
「これ以上は、俺の心臓がもたない。ごめん」
「謝ることじゃないだろう?」
「そう?」
「ああ」
「なら、今日も一緒に寝たいです。おやすみのキスもしたいです」
「文脈が繋がってないぞ」
と苦笑して。
「ああ、いいぞ。一緒に寝よう」
「恋人として初めての同衾
……
俺の心臓もつかな
……
」
「それは俺のほうだ」
ぎゅっと
――
だけど、思っているよりも軽く
――
抱きしめられて。
丹恒でも緊張することあるんだなって嬉しくなっちゃった。
「そうだ。みんなに恋人になれたこと報告したいんだけど、いいかな?」
問いかけると、一瞬だけ目が泳いで。でも、頷いてくれる。
手を繋いでラウンジに向かい、
「丹恒と恋人になりました。見守ってくださりありがとうございました!」
と、繋いだ手を見せる。
「あら。おめでとう」
「ようやくだな」
「おめでと~!」
「やれやれ。次の食事は少し豪華にしてやろう」
「みんなありがとう!」
「あ、ありがとう」
思っていたよりも祝福されて、丹恒は驚いた後照れた様子を見せる。
「節度を持って行動してくれると助かるわ」
「それはきちんと守る」
「うん」
二人で同時に頷くと、皆偉いぞという視線を。
美味しいご飯を食べて、昨日みたいに二人で布団に潜る。
「ほら、丹恒。ほっぺにチューして」
「仕方ないな」
優しくキスをくれた。俺も頬にキスをする。
「おやすみ、丹恒」
「おやすみ、穹」
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