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三毛田
2024-08-04 12:15:15
1066文字
Public
1000字
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09. 出たとこ勝負
9日目 に出るしかない
「う〜ん。美味しい」
「ああ、そうだな」
「みんな、おはよ~! あれ。丹恒がラウンジでご飯食べてるの珍しいね」
「おはよう、なの」
「おはよう、三月。昨日、穹と一緒に寝たから連れてこられただけだ」
丹恒の言葉に、なのは目を丸くして。それから、俺を見る。
「資料室で寝転がりながら、丹恒に資料のわからないところを解説をしてもらってたら、二人で寝落ちてただけ。ナニもしてないって!」
まるで俺が如何わしい子とをしたのではないかという疑いの目を向けられたので、慌てて弁明する。
既に朝食を終えて食後のコーヒーを飲んでいた姫子とヴェルトも、同じような視線を向けていたの気づいてるから!
「穹、唇に付いてるぞ」
サラダのドレッシングがついていたみたいで、丹恒は指でそれを拭うとそのまま自分の口へ持っていって舐める。軽く目が伏せられているせいか、その仕草も大変にえっちです。
ただ、流石にその動作は予想外で、パムを除く俺達四人は固まる。
「どうした? 早く食べて昨日の続きをするんだろう?」
「ハイ、ソウデス」
こてんと首を傾げる仕草は可愛いのだが、心臓がうるさすぎてそれどころじゃないんですよ。ええ。
昨日の続き? と、また如何わしいことでも? と言いたげな視線が三つ。
俺は無罪です!
食べ終えた食器を片付け、資料室に戻って整理整頓のお手伝い。終わったら、辞書を片手の丹恒に解説してもらう。
だって、知らないことが多すぎるのだ。
「うーん
……
」
「いったん休憩だ」
「ありがとうございます、丹恒先生」
「俺も、改めて目を通すことで新しい発見があるからな。飲み物はどうする」
「脳が糖分を求めている
……
」
「なら、茶菓子とそれに合うものがいいな。パムに聞いてくる」
「お願いしまーす」
ひらっと手を振って出ていく。
そして、戻ってきた丹恒とお茶にする。
今日も、おやつが美味しい。
「丹恒、好きだよ」
何度も伝えている好意。
少しずつ彼の中に溶け込んで、染み込んでいって、頑なになっている部分を溶かしていっているのはなんとなく感じている。
だけど、それを良しとしているのか、迷惑になっていたり重石になっているのではないかと思う時もあり。
いつもいつも、丹恒からの返事を待つ出たとこ勝負。
まあ、今日も流されるんだろうと思っていたのに、纏う空気が違うと気づいた。
「丹恒? っ」
真剣な、だけど緊張を孕んだ碧に射抜かれて。次の言葉が続けられない。
俺は黙って丹恒の次の言葉を待つ。
「穹が、好きだ」
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