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2024-08-03 22:35:10
303文字
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回遊病

お題『回る』

 『回遊病』は瞬く間に全世界に広がった。
 同じ場所に住み続けることで精神に異常をきたしてしまう奇病により、人々は短期間のうちに長距離の引っ越しを繰り返すようになった。
 回遊病は日を追うごとに深刻化し、一日と言えど同じ場所にはいられなくなった。
 人々は車上生活などをし、完全に定住しなくなった。
 都市とそのインフラは朽ち、食糧生産もまともに出来ず、人口は激減した。
 文明は事実上崩壊した。



 500年後
 人々の回遊は、ついに終わりを告げることとなる。
 遊牧民たちの目の前に広がるのは黄金の大地。定住地を見つけたのだ。
 その地に夢と希望を抱いた人々の中に、心を病む者はいなかった。