三毛田
2024-07-30 12:03:55
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04. ふたりきりの時間

4日目 二人きりの時のおねだり

……
……
 資料室。
 俺は椅子を借りてゲーム。丹恒は布団の上で読書。なのは姫子とショッピング。ヴェルトは知り合いから連絡が来て降りている。
 正確にはラウンジで掃除に勤しむパムがいるが、二人きりだ。
「丹恒、膝枕して」
「断る。お前はすぐに動くから、する意味がない」
「好きな人にして貰うだけでも意味があるんだってば〜」
 そう告げるも、知らん顔。
 この間『俺の彼女』ってコウおばちゃんに紹介した時は、少しだけ恥ずかしそうにしていたのに。
 まだ恋人じゃないから、ああいう反応されたら期待しちゃうんだけどな〜。
「どうした? 何か食べたいならもらってくるが」
 視線を向けていると、本から顔を上げてそんな言葉を。
「ううん。今日も丹恒は綺麗だなって」
……そんな事を言うのは、お前だけだ」
 照れたのか、ぶっきらぼうな声。再び本へ視線を向け、物語の世界へ。 今日は珍しく小説の中でも、恋愛小説に部類されるものを手にしている。
 俺? 文字が多いと眠くなるから、漫画なら読む。
 ゲームに飽きてきたので、アーカイブに入れたままで目を通してなかったものを適当に端末に落として読む。
 短く区切られたものは、読みやすいな。
 と思っていると、視線を感じて。
「丹恒?」
「アーカイブを読んでいるなら、膝枕をしても、構わない」
「ありがと~!」
 お邪魔します。と頭を下げてから、丹恒の太ももに頭を乗せる。
 そっと、優しく髪を撫でられて。
 嬉しすぎて、髪を撫でる手つきがエッチすぎて、心臓が飛び出しそうだった。
 勝手に鼻歌が出てしまうが、仕方ないだろう。
 見上げると、ちょっとだけ呆れているが、俺をどかそうとはしない。
 その慈悲に感謝しつつ、アーカイブに目を通す。
 髪を撫でる手つきは優しいし、太ももは思ってるより柔らかいし。
「丹恒、太ももの間に顔入れていい?」
「穹」
 視線が一気に絶対零度に。
「ジョウダンデス。ゴメンナサイ」
 うう……。ため息をつかれた。
 だって。こんな魅力的な太ももに、後頭部を乗せるだけじゃもったいない。
「そういうことを言うなら、俺は二度と膝枕はしないからな」
「言いません。言いませんから、これからも膝枕してください」
 懇願するようにお腹に抱き着くと、一度チョップされてそれからまた優しく髪を撫でられる。
 そして気づいてしまった。
 でも、そのことを口にしたら絶対にここから追い出されるから言わない。
「なら、大人しくし……
「邪魔したな」
 パムの声が聞こえたが気のせいだろう。