澄香
2024-02-25 18:19:46
2329文字
Public Rimworld
 

Rimworld 03

まだ続いた。

カット(黒ウェーブ)16歳
人工生育層育ちの兵士-よたか、あっけらかん
射撃、動物、知力

ハーシー(茶髪ツンツン)19歳
ミュージカルキッド
建築、芸術、動物(犬の飼い主)

トミネ-奴隷農婦(黒髪おかっぱ)16歳
禁欲、いい人
栽培、工芸、料理、医術、知力

――ハーシー――
 キクの奴がまた病気を貰っちまっていた……
 ただ、こないだの薬がまだ効いてるからとトミエは楽観視してる。
 実際どうなのかって思うが……薬草十束分の効果を信じるしかねぇか……
 ただペストだからなあ……キツイ事になるのは確定なのが今から辛い。

 例のラプターシュリンプ……あー、陸エビ?鎌エビ?鎧鎌エビ?
 そいつをまた一匹狩った。楽々……と言えればまだいいんだが、どうしても狙いが定まらねぇ。
 あ、おい、カット、射線を横切るんじゃねぇ!!
 今風穴開けられたらどうなるか分かってんのかよ!!

――カット――
 今後の課題はハーシーの狙撃能力か。いや、これについては習熟してもらうしかないが。
 肉は食事に、キチン質の甲殻はようやくできたまともな倉庫に……
 あそこも後はロッカーを並べればそれなりの収容量になるはずだ。

 目下の問題は……拠点付近をうろついている大蜘蛛だろうか。
 アレは足が速い。その上糸を放出する器官の存在が……あらかじめラーニングされている。
 つまり、それだけ脅威とされていると言う事だ。

――トミネ――
 また人が来たからって二人は出かけて、そしてすぐに帰って来た。
 よくよく見たら二人とも足元が泥だらけ。
 せっかく部屋が広がったんだしって事でミシン作って貰っちゃった。
 こないだ担ぎ込まれてきたアルパカの皮でサンダル作るんだ。
 そういったら、なんかハーシーが張り合ってベッド作り始めた。
 いや、ありがたいんだけど、うん。

 そう言えば家の外にでっかい、それこそ人間よりでっか蜘蛛がいる。
 どうするんだろうって思ったら、二人は丸々頭の奴を狩って来た。
 う、うーん、骨を壁にする為に……まあ、いいか。

――ハーシー――
 拠点と行動範囲をぐるっと囲む。
 まあ、コレで蜘蛛が腹空かせた時に目ぇ付けられなくて済むだろ。
 そうなるとちょっと気持ちの余裕が出て来きて散歩とかしてみたくなる。
 本末転倒だよな。
 おー、ゾウの群れにボマロープに。
 さすがにアイツらを襲うほど馬鹿じゃないんだろうなー……って、
 何やら耳慣れない音が……

――トミネ――
 ハーシーが素っ頓狂な声を上げて帰って来た。
 腹を空かせた蜘蛛に追いかけられたらしい。
 こっそり覗き見したら四匹ぐらいわさわさしていた……
 う、うーん、ジャガイモが収穫できるから、飢える事は無い……かな?
 と言うより多分食べきれない。

 余ったジャガイモは磨り潰して、適当な布で濾して、出て来たデンプンを置いて、
 上澄みを捨てて、洗って、また上澄みをで抽出したデンプンを水と混ぜて、
 いい具合の火加減でかき混ぜてかき混ぜて……いい具合の型に入れてー。
 はいっ、葛餅ができましたーってね。

 カットとハーシーが手合わせするんだって。
 だったら景品はこれで決まりかなーって……あれ?

――カット――
 手合わせに誘ったハーシーが、立ち眩みを起こしたように見えた。
 いや、そう、見えただけだ。顔色が悪い、息が上がっている。
 これは……中毒症状か。
「ゴージュース……やってました」
 なるほど、手持ちが切れたか。だがちょうどいいかもしれんぞ?
 サイカイトなら栽培して茶にするぐらいで良かったんだがな。
 ゴージュースなど作る材料は当分得られる事は無いだろうからな。

 ……まあ、建築担当がこの有様では外には出せないな。
 万一蜘蛛にでも襲われたら今度こそ助からないし。

――ハーシー――
 あー……しかたねえって解っちゃいたんだけどなー……畜生、しんでー。
 いや壁作っといて良かったわ。無かったら完全に外出禁止じゃねえか。
 女子連中は口をそろえて脱ドラのチャンスって……まあ、そうなるわな。
 元々インスピ目当てに飲んでたがここじゃその暇もねえし……
 素直に応援されるのは、まあ、悪い気は……しねえ、かな。

 きつくてだるくて指が震えて目の焦点も怪しいが、デキる仕事はさせてもらった。
 何だかんだ、物を作るのは、好きなんだよな……やってると、気が紛れる。
 あー……トミネちゃん手製の葛餅、甘みは殆ど無いけど旨い。
 こう、ぷるんとした食感ってだけで、価値がある。

――カット――
 しかし困ったな。ハーシーがあのザマでは拠点拡張はどうしたものか。
 格闘訓練や的当て、畑の作物等で食うには困らないがそれでは話が進まないしな。
 夜目の利く私が深夜にスカベンジに出る事にした。

 行倒れた旅人らしき死体、干乾びた生物の骨、拾えるものは拾っていく。
 死骸の活用による土壌改善はまだ結果が出ていないがな。
 この時間ならロックジャーも大蜘蛛も皆寝ている。
 夜の森を歩いていると、ここが自分の居場所のような錯覚に……

 蜘蛛に追われて拠点に逃げ帰った。
 まだ寝入って無かったのか。しばらく聞き耳を立てていたら、静かになった。
 ……寝ている。寝ていた。

 ……蜘蛛の脅威への、アンサーが出た。

――トミネ――
 朝起きたら、カットさんが外ある蜘蛛の死骸の解体を頼むって……頼むって……え?
 えーっと……どうやって?
 寝込みを襲った?
 あ、えっと、その……はい。虫肉は、そのキクのご飯にする、ね?