澄香
2017-02-16 20:43:32
624文字
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あるクラフターの日誌

釣りキチ、地下で迷う。

 地下探索の資材と食糧は釣りと林業で確保する事にする。
 あと、牧畜の準備も進めるべく牛を引き入れた。
 装備に使う皮も兎で全てを賄うわけにもいかない。

 探索に持ち込む食糧は魚に絞ろうかと思う。
 肉は犬用と割り切る。種類が違うとどうしてもかさばってしまうから。

 一通り揃った所で今度は浅い階層の、水流があったと後回しにした場所を探索する。
 封鎖に使った土壁は爆弾魔のお陰で撤去の手間が省けた。おっかな。

 入り口に近い水の流れ出てない方は他の道と輪になっていた。
 水源があった方は砂利ばかり……少々拍子抜けか。
 奇襲の懸念が無くなっただけ良しとしよう。
 しかしこの止まない虫の声はなんだろうか。
 それに時折カチっとなるのは……

 もう一カ所は上から水の流れ出ている場所が別の空間に広がっていた。
 ひとまずはそれを素通りして奥を探索する。
 最終的にはその水流に場所に戻ってしまったが……
 目印が無ければ迷子は避けられないな。

 水の流れてきた先を上へ、上へ。
 その先は土壁の行き止まり。
 しかし、私は確信をもって上へと掘り進めた。
 舞い込んできたのは、雪だ。

 思い切って穴を開けると登りやすく切れ目を入れた巨大杉。
 ……出てきた先は、二日目に育った大樹の根元だった。
 日が出ているうちで良かったとは思うが、
 この距離なら夜更けでも問題無かったろう。

 今日はここで区切れ、という事なろうな。