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夜之 夢
2021-07-18 20:21:30
7580文字
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ハートフル5daysレシピ(4/5)
※アズジェイ。アズールへの気持ちを自覚していなかったジェイドが、気持ちを自覚したうえで失恋したと勘違いして、料理しながらそのショックを落ち着けようとする話。全部捏造。ハッピーエンドです。
月曜から金曜まで、1日ずつ更新し、最終的には支部にまとめて投稿予定です。
木曜日の午後の魔法薬学は、植物園にて他クラスとの合同授業だった。
偶然にもC組と合わせられたあげく、C組とE組の生徒同士でペアを組めという。その指示がくだった瞬間にアズールがジェイドを振り向いたが、ジェイドはその視線から逃げるようにしてジャミル・バイパーへと歩み寄り、ペアを組むことを提案した。当然ジャミルは嫌がったが、クルーウェルが「この授業で出来た魔法薬をもとに、内申点も採点をする」と宣言した途端、すすんでジェイドとのペア受け入れた。出来の悪い相手とペアを組んで自分の足を引っ張られたくないと判断したのだろう。
「仕方なしだ」
まるで契約をする前のように言うジャミルに、ジェイドはニコリと微笑んだ。
ちらとアズールのほうを窺えば、リドル・ローズハートとペアを組むことにしたらしい。アズールにとって悪くない相手だろう。
それを確認したタイミングで、クルーウェルが高らかに告げる。
「今日作る魔法薬については説明したとおりだ。今から各ペアでこの植物園内から薬草を調達し、調合。出来上がったものを提出しろ」
指示を聞いた者達の反応は様々だ。意気込んで早速歩き出す者、戸惑ったように顔を見合わせる者、慌てて教科書を開き直す者。
それらの様子をぐるりと見回し、ジェイドはジャミルへと声をかけた。
「必要となる薬草はヨルツゲアカリ、シジマソウ、ヤナハナモドキですね。全て冷帯区域で採取できたかと」
「ああ。シジマソウだけが鮮度が落ちるのが早い。となるとシジマソウを最後に採取したほうがいいだろうな」
「同意見です。では行きましょうか」
ジェイドの言葉にジャミルが頷き、二人はどちらともなく歩きだした。
既にジェイド達と同じ方向へ歩き出している者達へ続き、とくに急ぐこともなく進む。先頭のあたりにはアズールとリドルの後ろ姿があったので、わざとそれと距離を置くよう、離れて歩いた。人数分の薬草は確実にあるため、早い者勝ちというわけではない。急ぐ理由は無かった。
周囲では植物園に慣れていない者、あるいは薬草を採る順番の判断を誤った者が違う方向へばらばらと歩き始めている。それをジャミルがちらと見やり、そうして前方にあるアズールの姿を見たが、それだけだった。
「どうして俺に声をかけてきたんだ」
ジェイドの歩調に合わせて歩きながら、ジャミルが問いかける。
「少しお話ししたいことがありまして」
ジェイドが微笑んでそれに答えると、ジャミルは途端に顔を顰めた。
「聞くのも嫌だな」
「まあそう言わずに。聞いてみるだけでもお願いします」
嫌だね、とジャミルは言うが、拒絶は言葉だけだ。それ以外に拒絶しようがない、というのを理解したうえで、ジェイドは構わずに告げた。
「アズールとお友達になってあげてはくれませんか」
「断る」
即答だった。いっそ清々しい。
ジェイドとてジャミルの返事は予想出来ていたが、想像よりも素早くはっきりとした答えであったので、おかしくて仕方がなかった。思わずふきだしそうになった口元を押さえて笑いを飲み込めば、ジャミルが剣呑な表情で振り向いた。
「何度も言っているが、お前達と付き合うつもりはない。それに、俺はカリムのことで手一杯なんだ」
「それなら、僕たちで手助けできることもあるかもしれませんよ」
以前にお手伝いしたこともあるじゃないですか、とジェイドが付け足せば、ジャミルは心底嫌そうな表情を見せたあと、ふとその表情を収めた。
ジェイドがそれを不思議に思ったところで、不意にジャミルがニタリと笑う。
「だいたい、もし俺が本当にアズールと『オトモダチ』になったら、ジェイドはどうするんだ?」
甘ささえ感じさせるような優しい声で投げかけられた問いは、ひどく意地が悪い。
す、と胸中が冷えるのを自覚しながら、ジェイドも微笑を引っ込めた。
「
……
どうもしませんよ」
「よく言う」
ジャミルはこの会話における自らの『勝ち』を確信したのだろう。ハッと吐き捨てるように嘲笑し、かと思えば嫌味ったらしい笑みでジェイドを見上げた。
「アズールに何か言われたか?」
「
……
アズールはジャミルさんのユニーク魔法にとても興味があるようで」
「そんなことだろうと思ったさ。上手く言いくるめて俺のユニーク魔法を借りるなり奪うなりが目的だろう。なおのこと『オトモダチ』になんてなりたくないね」
ジャミルの言葉はもっともだ。ジェイドもそれを理解している。理解していたが、ジャミルの言葉はジェイドの心の内をざらりと擦った。
それは持ち得た者だから言えることだ、と瞬間的な激情がジェイドの中を駆ける。
「それは、」
飲み込みきれなかった言葉が一つ、口からこぼれ落ちた。
「それは
……
――
」
ジャミルがジェイドへと視線を向けたが、ジェイドはその先を口に出来なかった。しなかった。かろうじて飲み込んだ言葉をゆっくりと腹の中に落としなおして、ジェイドは注意深く自らの口を閉ざす。
ジャミルはもう笑っていなかった。ただ、しんと静かな目でジェイドのその一部始終を見つめていた。
「
……
いいえ」
いいえ、とジェイドは言った。それだけを口にして、首をゆるく横に振る。
その間ジャミルはじっと黙っていたが、ジェイドが完全に口を閉ざし、少し視線を落としたところで口を開いたようだった。
「
……
アズールが何を言ったか知らないが、お前達のいざこざに俺を巻き込まないでくれ。
……
だいたい、お前達は今まで3人で上手くやってきたんだろう」
そこに新しくかつ一時的な1を足して何になる、とジャミルは言う。
「俺のユニーク魔法を得ることで、お前達にとって何かが飛躍的に『便利に』なることはあるかもしれない。だが俺のユニーク魔法がなければ出来ない、ということはお前達には無いだろうさ。
……
第一、俺のユニーク魔法はアズールのユニーク魔法とひどく相性が悪いぞ。強制的に為された契約は大抵無効になる。アズールがそれを理解していないとも思えないが。
……
むしろジェイドのユニーク魔法のように、本音を暴いて言質をとったうえで契約させるほうが余程有効的で
――
」
「それを、」
ジャミルの言葉を遮ってこぼれたジェイドの言葉は、わずかに悲鳴のようであり、わずかに怒りをはらんでいた。
ぐ、と口を閉ざしたジェイドを横目で見やり、ジャミルが静かな声で言う。
「
……
それを?」
ジェイドは答えられなかった。
だというのに、ジャミルは勝手にその先を口にした。
「それをお前が言うのか、とでも言いたかったか?」
沈黙。
ジェイドが注意深く自らの口を閉ざし、ジャミルも黙った代わりに、周囲の雑音がやけに目立った。
光景だけならば穏やかだ。午後の日差しがふりそそぐ植物園の中、まわりの生徒達はそれぞれ雑談まじりに通路を歩いている。何かを話して笑っている者、真剣に薬草を探し周囲を見回している者、眠たげな者。
ごくありふれた午後の授業の景色。そのなかでジェイドだけが追い詰められ不機嫌で、ジャミルだけがそれと静かに対峙していた。
歩みだけは落ち着いて目的地を目指して進み、しばらくたってから、ジャミルがそうっと溜息らしきものを吐き出した。
「
……
ジェイドとアズールのあいだでどんな話があったのか知らないし、アズールが俺のユニーク魔法についてどんな発言をしたのか知りたくもないが
……
俺が見る限り、アズールは、お前達双子以外に真に必要とするものは無いだろう」
聞きようによっては宥められているとも聞こえる口調であり、言葉だ。実際、ジェイドは宥められているのかもしれなかった。
ジャミルに対し、違う、と否定する気力も、そうだろう、と肯定する気持ちも持てず、ジェイドは別のことを口にした。
「
……
僕は基本的に他人を羨むことがありませんでした。ですが
……
今ばかりはあなたが羨ましい」
力無いジェイドの言葉を、ジャミルがすぐに笑い飛ばした。
「ハッ、あいつが欲しいのはオレの能力だけだ」
「それでも欲されたことには変わりありません」
ジャミルが剣呑な視線を寄越すのを察しながら、ジェイドは言葉を続けた。
「
……
僕は物心ついた時には既に退屈していました。だからこそ、自分が楽しめるものを探すことに貪欲だった。そんな中で最初に出会ったのがフロイドで、その次がアズールです」
ジャミルからの返事は無い。ジェイドはそれを気にしなかった。気にしていられるような気分ではなかった、という方が正しい。数秒前に感じた激情は静まった後ただただ鬱々とするばかりで、ジェイドの胸の内を重苦しくしていく。
「
……
お気に入りの、」
口を開いて声を発したが、それはジェイドにとってもはや弱音に近かった。
「
――
自分を常に楽しませてくれるお気に入りの存在が、自分以外の存在を選んだんです。
……
とても残念で、寂しいことですよ」
数秒の後、ジャミルがまた息を吐いた。深いそれは呆れ果てた音をしていて、ジャミルはもはや疲れたような表情をしていた。その表情のまま、ジャミルが言った。
「
……
まるで、片想いをしていた幼馴染を別の男に取られたような言い方だな」
「
……
言い返せませんね」
「は?」
ぱち、と瞬きをして目を丸くした相手を一瞥し、あとは視線を合わせないようにしてジェイドは言葉を重ねた。
「
……
そういうことなんでしょう」
「
……
」
ジャミルからの返事は無かった。おそらく愕然としていることだろう。それを気配だけで感じ取りながらも、ジェイドは自らの憂鬱さを誤魔化すようにして口調を明るくさせた。
「最初に『一緒にいてほしい』と言ってきたのはアズールだというのに
……
悲しいことです。まあもう過去のことですから。それに、あの頃はアズールの周囲には僕とフロイドくらいしかいませんでしたが、今はもう違いますしね」
「
……
なんだ。友達ごっこはもう終わりか?」
ジェイドの口調につられてか、あるいは「合わせた」のか。ジャミルもまた、平素の口調と表情を意識させた様子で問うてくる。
「さあ、どうでしょう。アズールが拒絶しない限り僕はアズールの傍に控えているつもりです。それだけですよ。アズールが不要だと言えば僕は下がりますし、アズールが今まで通りであることを望んだなら、僕はそれに応えるだけです」
「それがずっと?」
「そうですね。
……
とはいえ、アズールというお気に入りの存在を一つ失ってしまうことは残念ですから、自分の感情が落ち着けば、また別の、見ていて飽きなさそうな存在を探します」
「
……
王族のお姫様みたいに傲慢だな」
ジャミルがぽつりと言った言葉に、ジェイドは瞬きをした。
「お姫様
……
」
その単語を復唱してみるが、やはりよくわからない。
「そういったお知り合いが?」
「いいや。そういうおとぎ話を知っているだけさ」
「おとぎ話」
王族のお姫様の? とさらに訊けば、ジャミルは「ああ」とぶっきらぼうに答えた。
「知らないか? まあ有名な話ではないからな
……
。そういうおとぎ話があるんだよ。残酷な話だが」
「おとぎ話なのに、ですか」
「ああ。残酷なおとぎ話はさほど珍しいものじゃない」
ジェイドはそのおとぎ話を聞きたかったが、ジャミルは話を止めたかったのだろう。ジェイドからの視線を無視して、目的の薬草が生えている場所へと視線を向けた。
「あそこだな。材料となる薬草の数自体は足りるだろうが、質については早い者勝ちにもなる。行こう」
「
……
はい」
ジャミルが話を終わらせたとなれば、ジェイドももう言えることは無かった。ジャミルは実験用の手袋を装着しながらずんずんと歩き出し、それに続いてジェイドも歩幅を広めた。
結局、ジェイドがアズールのことについてジャミルと話せたのはそれだけだった。それ以降ふたりの間では魔法薬学に関する話しかされず、ふたりが完成させた魔法薬は見事クルーウェルからS評価をもらった。
◇
「アズールくんと何かあったんスか?」
22時を過ぎたころ。学園の食堂のその奥、厨房にて。明かりはついているものの少し薄暗く感じる空間にて山菜を分けながら、ラギー・ブッチはジェイドにそう話しかけた。
突然の問いかけに、ジェイドはキノコ類を分けていた手を止めてラギーへと振り向く。
「おや、何故そうお考えに?」
わずかにぎくりとした気持ちを抑えながら平静を装って問えば、ラギーは少しだけ困ったような表情を見せたあと、けろりとその表情を消した。
「詳しいことは知らないけど、今日、監督生くんが2年生の教室まで来てアズールくんと何か話してたのを見たッス。べつに聞き耳たてるつもりはなかったけど、ちょっと声が聞こえて。ジェイドくんがどうとか言ってたから
……
監督生くんがわざわざアズールくんに何かを話しにくるってことは、何かあったのかと思っただけッスよ」
なんてことはない雑談のように言って、ラギーは肩を竦めて見せた。
「アズールが監督生さんと?」
監督生とアズール。その組み合わせに何となく危機感を覚えて、ジェイドは問い直す。だがそれすらも察したらしいラギーは「詳しいことはオレも知らないッス」と慌てたように首を横に振り、それ以上聞いてくれるな、と意思表示をした。そのため、ジェイドもそれ以上は聞けなくなる。
「
……
そうですか」
仕方なしにそれだけ答えて、ジェイドは黙った。
ラギーはジェイドにじっと視線を注いでいたが、ややあって完全に手を止め、ふぅと息を吐いた。
「何かあったんスね
……
」
困ったような、呆れたような表情はどこか『兄』を思わせた。そういえば彼は故郷で子供たちの面倒を見ていたと聞いたな、とジェイドは考える。何も答えずに黙っていれば、ラギーは斜め上あたりに視線を向けたあと、普段通りの口調で言った。
「そういえば、ジェイドくんと厨房で会うのは久しぶりッスね」
「
……
言われてみれば、そうですね」
「オレも結構レシピ教えたし、もう聞かれることはないかなーと思ってたんスけど
……
新しいレシピを教えてほしいなんて、どうしたんスか?」
「言葉の通りですよ。教えていただいたレシピは一通り試してしまったので、新しいレシピをいただけたらと
……
」
言葉に嘘は無かった。少なくともジェイドは嘘をついたつもりなど無かった。ただ、「感情の整理のために料理をするようにしていて、新しいレシピが欲しくなったのだ」ということは言わなかっただけで。
――
考えてみれば、実際、ジェイドの中にあった『ショック』はいまやすっかり落ち着いている。ほんの少しの寂しさはまだあったが、時間さえたてばそれも薄れる、とジェイド自身が予測できていた。
月曜から始めた1日1つの料理は、たしかにジェイドの感情の整理の助けとなっただろう。きっと明日の金曜日にはもうすっかり感情が飲み込めていると、ジェイドは自らで判断した。
だからラギーへの答えも嘘ではない。
ラギーはジェイドの返事に「ふぅん」と曖昧な相槌をうって、分け終わったらしい山菜を横にどけて置いた。
「そういえばジェイドくんって、誰から料理を教わったんスか?」
何気なく投げかけられた問いに、ジェイドはまたぎくりとする。おそらくラギーに他意は無いのだろうが、ジェイドとしては、何故このタイミングでラギーがそれを訊いてくるのかが不思議だった。
「
……
陸の料理については、ほとんどアズールから」
「へー、なるほど」
やはりラギーには他意が無いのだろう。呆気無く納得したラギーは、厨房の棚からフライパンを一つ取り出し、それをコンロの上に置いた。
「もういいかげん、オレも教えられるレシピは少なくなってきたしなぁ」
そう呟いたわりには、次の瞬間にジェイドの手元にあるキノコを指さしている。
「それ、一部使っていいッスか?」
「どうぞ」
差し出すように容器を寄せれば、ラギーは笑顔でキノコをひとつかみした。それを山菜の上に置く。コンロの火をつけ、フライパンに適当に油を入れた。
「油はなんでもいいけど、バターとかオリーブオイルが使える状況ならそっちのほうがいいッス」
これといった宣言はなかったが、ラギーの料理講座は始まっているらしい。それを理解して、ジェイドはラギーの隣へと寄った。共にフライパンへと視線を注ぎ、使う材料とラギーの説明を記憶していく。
再びキノコを掴み取り、それをフライパンに入れ炒めながら、ラギーがふと口を開いた。
「アズールくんって、どうしてジェイドくんに料理を教えたんスかねぇ」
「いずれ自分が開く店で、僕を使えるようにしたかったのだと思いますが。モストロ・ラウンジは今でこそ寮生を従業員として営業していますが、立ち上げは僕達3人でするしかありませんでしたから」
「ま、それもあるんだろうけど」
言いながら、ラギーは手を動かす。フライパンの中でキノコを混ぜ炒めながら、言葉を続けた。
「オレ、ジェイドくんとはこうしてキッチンに立つけど、誰に対しても一緒にキッチンに立ちたいと思うわけじゃないッスよ。一緒に料理したとしても、要領が悪かったり、自分とは合わなかったりして、正直一人でやらせてくれって思う相手はいくらでもいるっス」
「ええ、まあ
……
」
答えながらも、ジェイドはなぜラギーがそんな話をするのかが読み取れない。隣に立つラギーはフライパンの中を見ながら尚も言葉を続けた。
「反対に、多少たどたどしくても一緒に料理をしていて楽しい相手っているっス」
「
……
そうですね」
やはりラギーの言わんとすることはわからなかった。
とうとうジェイドが首を傾げたのに気付いてか、ラギーがシシと笑った。
「アズールくんも、そうだったんじゃないかなぁ、なーんて」
「え?」
明るい口調だった。どういう意味かと思考を巡らせるジェイドに構わず、ラギーは塩とブラックペッパーを手に取る。
「目的のための手段だったのに、手段のための目的になっちゃったって話ッスよ」
「
……
その、」
意味がよくわからなくて、とは言いづらかった。それはジェイドのプライドによるものではなくて、ラギーが意識して言葉を濁していると察せられたからだ。
「あーあ。アズールくん、ヘマしたんスねぇ」
「アズールが?」
彼が一体何を『ヘマする』ことがあるだろう。
瞬きをして首を傾げて尋ねたが、ラギーは「何でもないッス」と穏やかに笑って、ついぞ何のことかを説明しなかった。
ハートフル5daysレシピ
(木曜日にさよならの準備)
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