ガラシャ
2022-10-29 21:50:30
4658文字
Public 渇愛原作軸
 

和也育成ゲーム ~SECOND game

続きです…!当時も確か、息抜きのつもりで書いてた気がするなあ…。


 ――玲二がネット上で愛育していたちび和也も、小学校に入り、次第に活発に育っていった。
 そうなると、意地っ張りで気の強い和也のこと、ちび和也も喧嘩っ早さが目に付いてきた。
 ついでに口の悪さも板につき、和也への道を歩み始めている。
 生傷は日常茶飯事、膨れっ面も毎日の事だ。
 しかし、態々、玲二に報告するなどということは、ちび和也はしない。
 薄々気づいてはいたのだが、風呂の時、そそくさと湯船の中に入ってしまうちび和也の行動と、眉を顰めたその表情がきっかけだった。
 今まで手塩にかけて育てたそのちび和也の行動を不審に思い、
「俺に隠し事をするな」
 と、問い詰めたところ、『だいすき!』は未だに有効らしく、しぶしぶと喧嘩のことを言ったのだ。
 今日も、部屋の隅で救急箱を開け、絆創膏を怪我にはっているちび和也に、つい玲二も小言をいってしまう。
「下手なやつらなんか相手にすんな。毎日毎日、別の奴と喧嘩するんじゃねえ」
 まあ、原因は恐らく、あちらがちび和也に絡んでくるせいだろう。
 だが、毎日毎日、喧嘩ばかりしてはいくら子どもとて飽きないものだろうか。
 ちび和也は喧嘩っ早いが、自分で原因を作ったりするほどプライドは易くないのだ。
 そして、売られた喧嘩をそのままにするほど、弱くも無い。
 和也は不屈の精神の持ち主であるがゆえに、その不屈さを折り曲げてみたいという欲をみな、もつ。
 玲二もその高潔な和也に惹かれた一人だが、そうそう他人を惹き付けるなと思うのだ。
 というか、ゲームの中にまで反映させるなと、玲二は心の中で舌打ちする
 お山の大将のような人間には、この手のタイプは堪らなく目障りであり、目を引いてしまうのだろう。
『俺のせいじゃない。あっちが俺を怒らせるようなこと言うんだ!』
「どんな事言われたんだ?」
『お前の母親は、お前を捨てたんだって!』
 ゲームの中では、父親が玲二というポジションであり、母親は死んだというセオリーな設定を使っている。
 母親については、小さい頃から言われてきた事なのだが、ちび和也は未だにからかわれ続けている。
「それぐらい、ほっておけ」
『嫌だ!そんな事言われて黙ってるほど、俺、聞き分けよくない』
 母親がいないと言われ、玲二にだっこして、と強請ってきたのはついこの間ほんの三週間前なのに、成長するのは早いものだ。
 今は、歯向かう術をしっている。
 といっても、まだ9歳なのだがしかし、9歳にしてはやはりずば抜けて大人だった。
 プライドの高さを表しているように真っ直ぐな目が、怒っている。
『玲二は俺が喧嘩に負けても良いって言うの!?』
 近頃は、『れいじ』ではなく『玲二』と返ってくる。
 新聞の書かれてある漢字が小学校4年生程度だと言われているが、和也もある程度の漢字が書けるようになったということだった。
「そんな事いってんじゃねえ。ただ、不用意に煽るなって言ってんだ」
玲二、不用意にのあと、漢字解らない』
 ぷうと膨れていたが、一瞬、黙った後、玲二にぽつりと言う。
 漢字が解らないとは、矢張り、9歳かと細やかな発達過程のちび和也に呆れるものの
「『あおるな』って読むんだ」
 と教えてやる。
『不用意に煽るなってどういうこと?俺、何にもしてないのに!あいつらみたいにわけ解らない事言わないでよ、玲二!』
 更に膨れっ面で玲二を睨んでくる。玲二は、心の中で深い溜め息をついた。
 こんなに頑固に育てるつもりは無かったのだが、何時の間にかそうなってしまった。
 ちび和也9歳、不遜な態度で男たちを惹き付けるその片鱗を既に見せ始めていた。

 ――ちび和也は思春期に入った。玲二と和也が出会った頃である。
 玲二はある種の懐かしさを覚えてちび和也を見ていたが、近頃、ちび和也の日常はちょっとした楽しみがあるらしい。
 このゲームは、友達というものも登場する。今日は、ちび和也の部屋(実際は玲二の部屋)に友達がやってきた。
 二人はTVゲームを暫くしていたが、飽きたらしい友達Aが、ちび和也に喋りかけた。
『お前、最近、クラスのあいつと仲良いよな』
『あいつって、誰だよ?』
『決まってんだろ。冬香だよ。なんかさ、あっちもお前の事好きなんだって。告ったら?』
『べ、別に俺はそんなんじゃ・・・』
 と否定するが、心成しか顔が紅い。これはもう、肯定しているようなものだった。
 思春期の子どもらしいといってしまえばそれまでだが、玲二は知らず知らず、眦が切れ上がっている事に気付いた。
 ネット上の架空の話しだと思い込もうとするが、そこに和也が関ってしまえば、心の底でどす黒く渦巻いている感情を意識しないではいられなかった。
 画面の中では、友達Aとの会話が続いていて、ちび和也は茶化されながらも先程より、頬が赤い。
 苛立ちを抱え、玲二は画面のちび和也の様子を眺めていたが、
『さあ、このゲーム最大の選択のときです。』
 という突然選択肢が現れた。
 久々に見る選択シーンだが、玲二はその後に続く表示に眉を上げる。
『このゲームはこれよりノーマルコース、アダルトコースに分かれます。』
「アダルトコース?」
 続き、説明を見ていると、このゲームは元々アダルトゲームを製作している会社の傘下で、ちょっとした遊びのつもりでノーマルにもアダルトにも出来るゲームをネット上で公開していたらしい。
『このまま、和也の恋愛を見守りますか?それとも、反対しますか?それとも……………
 玲二は知らず、喉がなる。
『自分のものにしますか?』
 玲二の腹は決まった。
 夜になり、就寝の時間となったところで、玲二は『?』ボタンを押す。
 すると、例の如く、玲二らしい男の影が現れ、ちび和也を抱きしめたのだ。
『玲二!?』
 抱きしめるというコミュニケーションはあったものの、抱き上げられ、ベッドに押し倒されるという現状に流石に、ちび和也は悲鳴を上げた。
『何するの、やめてよ!』
「俺のものになれ」
『何言ってんだよ!やめてよ!』
 ちび和也が抵抗を始めたところで、唇を塞ぐ。
 そして、何が起こっているかパニック状態のちび和也を抱きしめ、ゆっくりと愛撫を施していく。
いや玲二!』
 途中、悲愴な悲鳴が漏れたものの、その一夜は泣きじゃくるちび和也を離しはしなかった。
 現実より、7年ほど早く、和也に肉体関係を迫った玲二だがオンライン上とはいえ、悶着がないはずがない。
『なんで、こんな事するの!?玲二は俺が嫌いなんだ!』
 まさか養い親にそんな事をされるとは思っていなかっただろうちび和也は、暫くの間、玲二とは全く視線を合わせず話しかけても応じなかった。
 その上、何度か家出をしようとしたのだが、その度に玲二は引止め、玲二なりの誠意を見せた。
「お前を抱いたのは、誰にもお前を取られなくなかったからだ」
 言っている事はむちゃくちゃだが、ちび和也の好きな優しい抱擁を惜しみなく捧げたのだ。
 抵抗し震える躰を腕の中に抱きしめ、髪を梳き、耳元で囁き、優しく扱った。
 そのお陰か、それとも矢張り、幼い頃から育てた絆があるせいか、最後にはちび和也は玲二との関係を受け入れたのだ。
『玲二のしたことは赦せないけど、玲二の事、嫌いになれない
 そう言って、腕の中でちび和也が呟いた時、玲二は勝利を噛み締めていた。もしかしたら、現実で和也に迫った時以上に手強かったかもしれない。
 ちび和也13歳、玲二は完璧な犯罪者になった。

 ――その後も育てていたが、ちょうど、今の和也と同じ年くらいになった。
 そして、ついに現実の和也にちび和也の存在がばれてしまったのだ。
「何だよこれは!なんで、俺がこの中にいるんだよ!!」
 矢張り和也から見ても、ちび和也は和也そっくりらしい。
 そりゃあ、パソコンの画面の中に自分とそっくりな人間がいたら驚くだろうが
 玲二は朝起きてパソコンを開けたままリビングに下りたのだが、その間に部屋を掃除しようと思った和也が発見してしまったのだ。
 幸いにも、ノーマル画面だったから良かったものの、エロシーンだったなら衝撃の勢いでパソコンを壊されていたかもしれない。
「あ~うるせえ」
 朝っぱら(本当は昼)から吼える和也を、五月蝿そうに見る。
 だが、和也の怒りは最もである。しかし、和也に関しては和也にも譲る気のない玲二は言ってのけたのだ。
「お前が俺をほったらかしにするからだろうが。それなら、お前に付き合ってもらうぜ」
 と、和也に迫り、ベッドに引きずり込んだのだ。
「何すんだよ!やめろって」
 和也は例の如く抵抗し、シャツをたくし上げる玲二の腕を掴む。
「ほら、お前が、こうやって抵抗するから、俺は仕方なくオンラインのお前で我慢してやってんだ。つまりは、お前が俺に大人しく可愛がられてりゃあ、問題ないわけだ」
 言っている事が滅茶苦茶なのは、いつもの事なので無視しよう。
 玲二は、和也の引き攣った顔をおかしそうに眺め、しっかりと濃厚な愛撫を仕掛けたのだった。
「れいじ!」
 和也は必至に喘ぎ、眉根を寄せながら、玲二の愛撫を受け入れる。その媚態に溺れながら、玲二は現実の和也を堪能していたのだった。
「やっぱり、ナマのほうが良いな」
 ベッドで一服しながら、隣で蹲っている和也を眺めた。
 和也は、心底気だるそうにしながら、何で俺が、何で俺が、とぶつぶつと呟いている。
 ちび和也は、この和也に比べれば素直かもしれないが、矢張りコピーはオリジナルに勝てないものである。
 だいたいにして、ちび和也は実際に触れられないのである。それで、玲二が満足するはずがない。
 久々に現実の和也を堪能といっても、セックスを迫っていなかったわけではないした玲二は、やはりナマが一番だとちび和也が疎かになってしまった。
 その後、何時の間にかサイトの公開は終了され、ちび和也もいなくなってしまった。
 短期間とはいえ、自分の育てたちび和也がいなくなってしまった事に、玲二は喪失感を感じていたが、その分、現実の和也で満たすという、和也には迷惑な日々が一週間ほど続いていた。
 ついでに、ちび和也が居なくなった事で趣味が無くなり、再び玲二は、無趣味な和也一筋の男へと戻ってしまったのであった。

GAME OVER



懐かしくて、本当に懐かしくてもしこの話をご存知の方がいらっしゃったら、本当に長い間、イロイロと妄想にお付き合いいただいてありがとうございます
あの頃とは、自分自身の状況が変わってしまいましたが、それでもまだこうして渇愛の二次創作を続けられていることは幸せです。
と、真面目なことを書きましたが、今執筆中の話について↓に。



















libido4章は1月1日を次回の更新日と決めていますが、その間の話について。
モブ×和也一旦は書けたのですが、玲二の存在を大きくし過ぎて、手直ししています。2万字超えそう。甲斐くんが頑張ってます。
享×和也書けました!自分の中ではとっても甘い話です。

あとは、クリスマス話で、和也女体化を久々に書きたい気もする
戦国パロとか、893ネタも
全く新しい話も書いてみたい気もする。