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千聖
2024-07-19 09:13:02
2560文字
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ワンツー観察
モブ視点です。
えむちゃんと寧々ちゃんは女の子同士の友情でしかないです。
恋愛感情ではないです。
これは決してストーカーをしているわけではないことを前提に聞いて欲しい。
俺は3-Cの一員である。
だから自然と目はいつもワンツーに行く。ここまでは仕方ない。
むしろワンツーが目に入らないでクラスでの生活は無理だからだ。
クラスメイト一同口を揃えて言えることだろう。
そして、ストーカーはちゃんといる。
悪質ではなくて、ワンツーを見守る会というものが存在しているのだ。
そして俺はその会には入っていない。入る気もない。なのに毎度毎度俺の行く先々にワンツーがいるんだから仕方ないだろう。そのせいでワンツー探索機任命されて見守る会の人達に付きまとわれてるのはいい迷惑でもある。
前置きが長くなったけれど今日はワンツーの一日について聞いて欲しい。
朝は天馬が挨拶運動があれば校門前で挨拶を交わし、神代は天馬が委員会の仕事が終わるまで教室におらずずっと待っている。なんなら登校時間を終わるくらいに合わせているフシさえありそうだ。なんで知ってるか?そういう日に限って俺が寝坊をしたからだ。
「類!!遅刻かと思ったぞ!しかしちゃんと来られて偉かったな!おはよう!!」
「おはよう司くん。ふふっ。朝起こしてもらったのに遅刻するわけにはいかないだろう?」
「そうだな!毎朝毎朝手のかかるやつだ!」
「おかげで毎日遅刻しないで済んでいるよ」
「もうすぐ委員の仕事も終わるからもう少し待っていてくれ。一緒に教室まで戻ろう」
「もちろんだとも」
朝から既にラブラブ度が高くてかなりおなかいっぱいだ。会話だけならそうじゃないと思うだろう?
前からハグをして、待っていてくれという会話の辺りでは神代は後ろに移動して後ろから抱きしめ直している。そう。挨拶運動が終わるまでその格好で待機するのだ。
今回はそういう気分の日らしい。
ある時は機械をいじって爆発を起こすし、ある時はまだかい?寒いよ、司くんと駄々をこねる姿もあるのでこのくらいの気候の良い日は神代は大人しくひっついて待っていられるらしい。
爆発を起こすよりはと判断したのか呆れ顔の教師が横目で見ていたのは見ないふりをした。
そして、当番のない日は教室で似たようなことが起こる。
挨拶とハグをした後はお互いの前後の席に座っておそらくショーの話だろうをしており、片手は必ず恋人繋ぎ。
うん。もう朝からいいって
…
。
ちなみに見守る会は盗撮を禁止しているので目に焼き付けようと頑張っているしなんなら美術部の上手いやつに記録をとらせているとかなんとか
…
。
授業は至って普通だ。休憩時間ごとにイチャついてるがその位は許容範囲だろう。
神代はその日の気分なのか機械をいじっていたり、真面目にノートを取っている。おそらくこのノートは板書ではないんだろうなとは思ったが。
昼休みは2人が教室で過ごすことはない。
中庭か屋上に行くことが多いがたまにその2箇所にも居ないことがあるので何か空き教室で過ごしているのだろうか。ちなみに屋上の日は高確率で爆発音が聞こえる。
今日の俺の気分は中庭だ。購買が近いからが理由だが。
するとやはりワンツーがいた。やっぱり。
「おや、今日は生姜焼きなんだね」
「そうだぞ!俺のお手製だ!!お前が欲しいと言うなら一口やらんこともないぞ!!」
「それじゃあ頂こうかな」
「ほら、類。あーん」
「あーん」
は???2度見した。
すまない。え?今普通にあーんしてたぞ??
もちろん俺の姿は2人からは見えていない。なんせ2人がいるからと見守りの会の人達にこっちだと連れ込まれたからだ。さりげなくぼっち飯を回避させて頂いてワンツーありがとう。
しかもそのあと1口と言わずほぼ全部食べさせてた。
なんなら備え付けの野菜もほら!頑張れ!と食べさせてた。
「司くんに食べさせてもらえなきゃこんなもの食べたくないのに
…
でも司くんのお手製なら
…
」
とブツブツ言いながら食べていた。
「では、代わりに俺がそのサンドウィッチを頂こう。そして野菜を食べられた類にはご褒美のデザートだ!チーズケーキだぞ!」
「美味しいね。どこのお店のだい?」
「俺の手作りだ
…
」
「え?お店のかと思うくらい美味しいんだけれど?」
「そ、そうか!?やはりスターたるものこのくらいの作れなくてはな!!!」
天馬は照れてるのか頬を染めながらパクパクとサンドウィッチを口に入れていく。天馬は行儀がいいので口に物が入っている状態では話さない。実質もう話さないぞという彼なりの照れ隠しの合図なのだろう。
放課後は2人は意外とさっさと帰ってしまうことが多い。
これで今日のワンツーは終わりかと思って俺も友達に誘われてファミレスで駄弁ることを決めた。
そしたらなぜかいたんだよな。ワンツーだけじゃない。ワンダショのメンバーが。
おそらくワンツーの目の前にいるのはピンク頭の鳳さんとアッシュグリーンの草薙さんだろう。ショーで何回か見たことあるから。ちなみになぜ行っているかと言うと見守りの会の1人といいかんじの雰囲気になってお付き合いさせて頂いてる。え?自分以外の男追っかけていいのかって?それが趣味なら俺は別にとめないよ。それにワンツーセットじゃないとダメらしいし。俺の話はいい。おいておいてくれ。
4人の前には全て味の違うパフェがある。
女子たちのは体に隠れてわからないが、天馬はぶどう、神代はマンゴーにみえる。
お互いのカラーパフェってか
…
。
「類、ほら」
「今日は司くんにあーんしてもらってばかりだね」
「美味いだろう?」
「美味しいよ。はい、司くん。あーん」
「あむっ
……………
美味いな!」
「2人ともラブラブわんだほいでいいねぇ!」
「別にいいんだけどさぁ
…
それ2人きりの時にだけにしてくんない?」
「おや?寧々、えむくんにして貰えないからって嫉妬かい?」
「はぁ??そんなんじゃないんだけど!」
「えぇ!寧々ちゃん食べたかった?ごめんね!はい、あーん」
「
…………
ぱくっ.。ありがとう」
「えへへ〜」
「はい」
「わぁ!!いいの!?ありがとう!!おいしいねぇ!みんなで食べるととっても美味しい!」
「そうだな。やはり4人でいるのが落ち着くな」
これが俺の見たワンツーの一日だ。
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