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千聖
2024-07-18 09:01:17
946文字
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朝の挨拶
モブ視点です。
神高名物と言ってもいいくらい、3-Cでは当たり前の光景である。
「司くん、おはよう」
「わっ!
…
おはよう類!!またお前は後ろから!!」
朝の挨拶をするだけなのに神代は天馬を後ろから抱きしめて耳元でおはようを囁く。
いつもの光景。いや、このクラスに変わった翌日から毎朝行われていることだ。
こいつらがいつから付き合ってるかなんて知りたくはないが、きっと進級前から出来てるんだろうなとクラスメイトは思っていた。
しかし今日は一味違った。
天馬の後ろから抱きしめようとした神代だったが、急に天馬がくるっと回転してそのまま両手を広げた神代の胸の中にぽすんと正面から抱きとめられた。
「つ、司くん?」
「おはよう!類!!いつも後ろを取られる俺ではないぞ!!!」
「えぇ
…
なにそれ
…
可愛い
…
あとおはよう」
「それとな、類。夜にも言ったが、お誕生日おめでとう!!」
「ありがとう、司くん」
その正面からのハグは神代の誕生日の時しか見れなかったレアな挨拶だったようだ。
ということは天馬は普段から避けられるし、振り返ることもできるが敢えて後ろからのハグを待っているということか??
ぽそりと前より後ろからの方が耳元で話されるから嬉しいという天馬の呟きは一切聞いてない。聞こえてない。
そんな天馬は風紀委員の為朝の挨拶運動で校門前で登校する生徒に声をかけることがある。
委員会の仕事なので仕方ないが、この間は教室での2人の挨拶は見ることが叶わない。
しかしたまたま目の前に神代。
「おっ!おはよう、類、ちゃんと起きれたんだな!」
「おはよう司くん(今日も可愛いね)」
神代を見つけた天馬はばっと両手を広げてんっ!と神代が来るのを待つ。
その光景に周りの登校している生徒はえ?っと2度見している。気にしていないのは恐らくクラスメイトか神代と天馬の元クラスメイトなのだろう。
神代は一瞬止まったが、そのまま天馬の方に引き寄せられて前からハグをしておはようともう一度耳元に囁いた。
「こらー!!天馬ー!!神代!!!朝からイチャつくな!!」
「先生!?イチャついてなどいないんですが!?朝の挨拶ですよ!」
天馬は慌てて神代を引き剥がしてまた教室でなとニコリと笑って挨拶運動へと戻っていった。
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