雪貴
2024-07-16 04:33:38
213文字
Public RotR
 

楽日浄土

高→主♂っぽいのの短いやつ

 極楽浄土の掃き溜めに、碧い瞳の鶴が舞う。蓮の顔も赤らむ程に、辰砂の礫がくうに散る。
 ──刀であると、男は言った。差し込み研がれた刃文は白く、まるで化粧けわいたかのようで、なるほどこれが業より生まれた刃であるかと、知れず固唾を呑み込んだ。
 隠し隠され削がれたしのぎは、常と違ってすすどしく、この男にも斯様な顔が出来たものかよと、高鳴る拍動が小気味よい。
 お次に魅せるはどの寸劇か。せめて最期は千秋楽まで。