Cii
2024-07-15 23:00:55
666文字
Public 台本
 

愛に囚われた幼子

君は僕を殺せないんだよね

はー負けだよ、負け
あーあ、優勢だと思ってたんだけどな
どうしたの?
殺せばいいじゃないか
君が今までして来たように
僕のことも殺せばいい
出来なそうだね
まあ、それはそうか
ああ、君のことは少し、調べさせて貰ったからさ
君の亡くなった恋人と僕、似てるんだってね
でも、可哀想
似ているだけで、僕とその人は何の関係もないのに
あれ?この言葉が聞きたかったんじゃないの?
ん?いや、別に死にたがりというわけではないけれど
この状況じゃ、殺されるのを待つか
何らかの奇跡で君が逃してくれることに賭けるしかない
それなら嘘でもつけばいいのに?
君の優しさは悪いことではないけれど
少なからずこんな争いに身を置いてるうちは捨てた方がいいと思うけど
なんて、敵なのにアドバイスし過ぎか
あれ?帰るの?
見逃してくれるのは嬉しいけど
僕はきっと、君が許せないようなことを今後もやると思うけど
いいのかな
そう、君がそう決めるならそれでいいんじゃないかな
僕はそう簡単には変わらない
無駄な足掻きを、これからも頑張るといい

またね
愚かな愛に囚われた幼子