【作品概要】
あるところに、発明の盛んな国がありました。人々は、神の祝福の白いアニマ(魂)と知識を受け様々な技術開発をしておりました。
ある日、魔神がその国を襲います。人々は神と協力し魔神を「世界の大穴」へ封印することに成功しました。ところが、魔神は封印される前に国の人々に呪いをかけていたのです。その影響で、黒いアニマと尖った耳、不思議な力を持った赤ん坊が産まれるようになり、大戦に参加した何人かもアニマが黒くなり、発明の力を失ってしまいました。この国では、白いアニマが絶対とされていたためそれらを殺すべきだという意見もあがりました。しかしその時、神が言いました「彼らを殺してしまえば魔神の思う壺だ。あなたたちを仲違いさせて破滅させるつもりなのだ。」と。その言葉を受けた白いアニマの人々は、黒いアニマの人たちを「世界の大穴」で暮らさせることにしました。いつの日か「世界の大穴」では文明が発達し、白いアニマを持つ人たちの住む国は「ルーチェ」、黒いアニマを持つ人たちが住む国は「オスクリタ」と呼ばれるようになりました。二つの国は、表面上は友好的ですが、どこか壁がありました。そんな壁を無くす為に、オスクリタ人のヨルムは、ルーチェ人のエリシマムが開設したオスクリタ人が働く何でも屋「Tuttofare」に協力することにしました。
このお話は、「オスクリタ」と「ルーチェ」それぞれの国の架け橋になろうとする「何でも屋」のお話。
【登場キャラクター】
●ヨルム・リーニスト(16歳)
外交官の父を持つオスクリタ人。ルーチェとオスクリタの表面上は友好的だがどこか壁のある関係に疑問を持っていたところ、エリシマムに何でも屋に誘われる。活発で朗らか、誰とでも仲良くしようとする。能力は、瞬時に移動する「光速」。
一人称:おれ
二人称:呼び捨て、あんた
「おれはヨルム!よろしくな!」
「おれに任せとけって!」
「なあ!お前も一緒に「何でも屋」やらないか?」
●ユハ(?歳)
ヨルムの従者。ヨルムが幼い頃、彼に助けてもらってから仕えるようになった。ヨルムには感謝しているがおだてると調子に乗ることを知っているため対応は塩なことが多い。とある理由で朧国という国のことが大好き。武器は刀だが太刀筋は無茶苦茶。
一人称:拙
二人称:~様、~殿、そなた
「拙はユハと申します。以後お見知りおきを。」
「
……またヨルム様は無茶を
…。」
「この服は朧国のキモノというものを自分なりに再現したものです。しかし、どうやっても実物に近づきません。」
●ロキ・ランヴァー(16歳)
オスクリタ人。名家の子息。自分と自分の大切な人さえ良ければいいという思考の持ち主。ヨルムに誘われ半ば無理やり何でも屋の一員にさせられた。興味の幅が狭く、物事は相手が傷つくと分かっていてもはっきりと言う。能力は、触れたものの身体を操る「傀儡の糸」。
一人称:私
二人称:呼び捨て、貴様
「なぜ貴様に名乗らねばならない?」
「私と茶々丸さえよければそれでいい。」
「婚約者?ふん、くだらんな。」
●茶々丸(?歳)
ロキの従者。ロキのことが大好きで一緒にいられることを幸せに思っているが、彼の束縛の強さに少々窮屈さを感じている。元々はルーチェに住んでいた犬であり、ロキの手に渡った後とある出来事により人の姿となった。動物と会話ができる。
一人称:ちゃちゃ
二人称:~さま、あなた
「ちゃちゃはロキさまが大好きなんです!わんわんっ!」
「ロキさま~ちゃちゃもスカート履きたいです~。」
「ロキさま辛そう
……大丈夫ですっ!ちゃちゃがいます!!」
●ニーナ・ザクロア(15歳)
オスクリタ人、ザクロア家の次女でロキの婚約者。素直に甘えられないうえ、責任感の強い性格で自分を追い込む癖がある。能力は、自分の周りに毒の霧を発生させる「孤毒」。しかし、コントロールが完全ではなく感情が昂ると勝手に発生してしまうので、そのことも負い目に感じている。自身が毒を扱うので毒や薬のことに詳しく、それらを小さな試験管に入れてマフラーに常備している。武器は、サーベル。
一人称:わたくし、わたし
二人称:~様、呼び捨て、アナタ
「わたくしはニーナ。ザクロア家の次女よ。」
「ロキ様!どうか目を覚ましてくださいまし!そんな女より、わたくしを見て!!」
「わた、わたし
……また失敗した
…ごめんなさい
……ごめんなさい
…!」
●ヴァルス・メニカント(17歳)
オスクリタ人。ヨルムと出会い、誘われて何でも屋の一員となった。戦闘能力が皆無なので(顔周りだけ)可愛い恰好をして護ってもらおうとしている。かなりの大食らいだが身体は細い。お人好しで言うことを聞いてくれるうえに面白いとの理由でヴィーチェとよく一緒にいる。能力は、自身の体重や性別を変化させる「カンビアーレ」。
一人称:ボク
二人称:呼び捨て、キミ
「ボクはヴァルスだよー!よっろしくね~!」
「ヴィーチェはぁ~女の子を見ると固まっちゃうんだぁ~。おっもしろいよねぇ~。」
「ボク、戦闘に不向きだからまもってね♡」
●ヴィーチェ・ハーター(17歳)
オスクリタ人。ポニーテールの先が蛇になっており、視野も共有しているためほぼ死角を無くせる。因みに蛇の名前は、ガンデムーアで分離も可能である。ヴァルスと同じ時期にヨルムと出会い何でも屋の一員となる。なんだかんだで人に使われてしまう性格でヴァルスにいつも引っ付いてまわられているが突き放せない。女性に耐性がなく、見ると緊張で固まってしまう。能力は目を合わせた対象を硬直させる「蛇の目」だが、常時能力が発動してしまっている為に使うとき以外はサングラスをかけている。
一人称:オレっち
二人称:苗字呼び捨て、アンタ
「オレっちはヴィーチェ!よろしくな。」
「メニカントは何でこんなにオレっちに付きまとうんだ!?」
「ホ、ホンジツハオヒガラモヨク
……。」
●エリシマム・アダマス(21歳)
ルーチェ人でオスクリタ人に対して憧れを持っている。他のルーチェの人々にもその素晴らしさを知ってもらいたいと、ルーチェでオスクリタ人が働く何でも屋「Tuttofare」を開設する。ヨルムとはオスクリタに勧誘に来ていた時に助けてもらい知り合った。
一人称:ボク
二人称:~さん、あなた
「オスクリタの方々はとても素晴らしいです!あんなに素敵な力を持っているのですから!ボクは、あれが呪いだとは思いません!」
「あなたたちの素晴らしさを伝えるためなら協力は惜しみません!」
「さすが皆さん!これでまた、あなたたちの素晴らしさが伝わったことでしょう!」
【用語解説】
ルーチェ
…白の国とも呼ばれる。発明がさかん。
オスクリタ
…黒の国とも呼ばれる。世界の大穴という場所にある。
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