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雪貴
2024-07-12 00:38:05
1092文字
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RotR
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どいつもこいつもどっこいどっこい
仲良しな龍&高&久と刀♂のゆるゆるわちゃわちゃ
続きを書きたいようなそうでもないような……
「やはり火薬は強いな」
崩れ掛けた家屋の入り口に陣取っていた異名持ちの悪人二人を、焙烙玉二発で同時に吹っ飛ばした隠し刀の男は、「知ってはいたけど再確認した」とでもいうような口振りで呟いた。
茂みの中から腰を屈めて焙烙玉を手に持ち、最も敵に威力を与える場所へ投擲する。並の命中率では無い。
焙烙玉に限らず、この男は弓や長銃の扱いも上手かった。
敵陣へ向かう足をぴたりと止めたかと思うと、迷いなく弓をたがえ、目を凝らして見なければ判別がつかないほど遠く遠くにある敵の頭目掛けて矢を射掛ける。稀に兜に弾かれることもあるが、恐ろしい程の精密さで放たれる矢は那須与一も斯くやというほど凄まじい精度だった。
そんな男の最近の気に入りは、前述の焙烙玉である。大きさのせいで数発分しか持てないが、ここぞという時に的確に投げ込んでは人間を軽々と吹っ飛ばしていた。恐ろしい威力である。
普段は真面目であまり感情を表に出さず、いっそおとなしいまでに見える男だが、うまいこと焙烙玉が当たり、目当ての悪人が吹っ飛ぶと、なんとなく嬉しそうな様子を見せる。
……
恐ろしいのは威力じゃのうて扱う奴の方かえ。
手を貸して欲しいと言われて一も二もなくのこのこと着いて行く自分も自分だが、正直言ってこいつに助っ人は必要あるのかと毎度考えてしまう。
刀で正面から斬り合うよりも、暗殺や遠距離からの投擲の方が得意であると、淡々と教えてくれたことをふと思い出した。そのわりには至近距離まで近付いてきた敵にすら長銃をぶちかますこともあるのだが。どうなっとるんじゃこいつの頭は。
「おまんはなんちゅうか
……
おかしい奴じゃのう
……
」
「いきなりなんだ。俺からしたらお前も充分におかしい奴だが」
「おまんほどではないが!?」
「どっちもどっちだから程々にしな」
先回りして敵の動きを観察していた高杉が合流して来た。
そう言う高杉も、懐紙を目くらましに使ったり、焙烙玉で油断させておいて鋭い突きを打ち込んできたりと、だいぶ奇抜な戦法をとるのだが。
「言っておくが、高杉も五十歩百歩というやつだからな」
「ほうじゃほうじゃ! 晋作もこいつに負けず劣らずぼんぼんと焙烙玉投げちゅうろ。人の事は言えんがよ!」
「おっと、余計なこと言っちまったな」
「五月蝿いぞお前たち!! 気を抜き過ぎだ!!」
これまた合流して来た久坂が緊張感の全く無い三人を叱り付ける。しかし。
「声がでかい」
「玄瑞の方がうるさいぜよ」
「鼓膜がやられちまう」
「お、お前たち
……
!」
息ぴったりな三人の様子にわなわなと震える久坂だった。
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