あ、と口を開ける。そのまま口付けて、あむあむと唇を食んだ。それだけでも気持ちがいいけれど、その先がもっと欲しくて舌先で唇の合わせをなぞる。ちろちろと舐め続けるとやがてそこが観念したように開いた。嬉しくてすぐに舌を突っ込んでしまう俺は、我ながら堪え性がないと思う。
泉の修行に同行していた頃は、ゼルダの濡れた脚や肌に張り付く白い布、そうして浮かび上がる身体の曲線を見ても何にも感じなかったのに、どうしてあの頃はあんなに冷静でいられたのか自分で自分がわからない。たぶん、あの頃の俺は必死に心を殺していたんだろう。でも、同じことを今またできるかと言われると、それはどうしたって不可能だった。
かつての俺が散々切り捨てたはずの「愛おしい」と言う感情は、全部俺と一緒に蘇ってしまった。それを一度受け入れてしまった以上、もう殺すことなんてできない。
だからあとは、溺れていくだけだった。
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.