千聖
2024-07-07 20:23:55
2066文字
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破局騒動

クラスメイト目線でお話は進んでいます

付き合ってほしい!!」
「ごめんよ司くんの事は好きだけれどそれは友情の好きなんだそういう目で見た事はなくてね

ふと屋上の扉に手をかけようとしたのは2人のクラスメイトであった。
時間割が変更になったので昼休憩中に伝えて置こうとクラスメイトみんなに言って回っているのだが、思わず聞いてしまった告白現場。
屋上にはワンツーと呼ばれている天馬司と神代類がよくいるので他の生徒は近寄ることはほぼない。だから今聞こえた声はしっかりはっきり2人であると確信できる。

それにしてもまだ付き合ってなかったのか?という疑問もあるし、あれで恋愛感情がなかったのか?など疑問で頭がいっぱいになったのとこんな空気の中時間割り変わったよー!なんて入れるわけが無いのでとりあえず連絡先を知っている天馬にのみ変更の連絡を入れておいた。というか最初からそうすれば良かったと後悔しながら彼は教室に戻ってクラスメイトに今あった事実を話す。

「えー!?付き合ってなかったの!?」
大半はこれである。あんだけ四六時中ベタベタくっついておいて付き合ってないとは誰も思わないだろう。

「てか、天馬君がフルなら何となくわかるけど神代君がフルっておかしくない?」
それは確かにそうである。
いつだってどこだって牽制しているのは神代だったし、ベッタリとくっついているのは神代だったからだ。
天馬と言えばとにかくドがつくほどのお人好しであり、パーソナルスペースがかなり広い、近い。だからこその勘違いするやつは多い。けれど天馬に恋愛感情あるのか?ってくらい鈍いというのも周知の事実である。
なんなら付き合って欲しいと言えばどこにだ?と素で言っていたくらいなのだから。
わざわざ放課後の人気のないとこに呼び出してどこかについて来て欲しいなんて告白をするやつはいないだろう。そこは察しろ。お前は幼稚園児なのか?と思ってしまったこともあったな。

そんなわけで天馬の告白にも驚くし、それを断る神代にはもっと驚きしかない。

クラスメイトがやんや言っている最中に別のやつが慌てて帰ってきて教室中に聞こえるように言った言葉にクラス中は言葉を失う。

「天馬が神代振ってた!!!!」

さっきとは逆で何がどうなっているのかさっぱりだった。

「えっーとどういう事だ?俺はさっき天馬が告白してるのを神代が断っているのを聞いたんだが?」
「はぁ??んなわけないだろ!!俺は、『司くん、大好き。ううん、愛してるんだ!だから付き合って欲しい!!』『っすまない俺は類のこと仲間としか見てないんだ』ってやってたんだぞ!!!」

「どっちかが嘘ついてるようにも思えないけどどういうこと?というかお芝居ってことはないの?」
「あいつらショーキャストだしな
「告白シーンの練習ってことは

ザワザワとクラスメイトが話し合うものの真実はわからない。
と、そこに話題の2人が帰ってきたが、2人とも目が赤くなっている。

え?どういうこと!?
クラスメイト一同は心の中でそう叫ぶ。

弱々しく戻ってきた2人はゆっくりと自席へと戻る。といっても前後の席の為2人の距離はあまり変わらない。席に戻ったのに天馬は後ろの神代の方に向いて手を繋いだままそう繋いだまま。
そもそも教室に入ってきた時点で手はずっと繋がれていたのだ。
そこから一度も離されていない。

告白してお互い振ったんじゃ??

気になって仕方ないクラスメイトのひとりが意を決して2人に尋ねる。

「2人はさあの、付き合ってる?んだよね??喧嘩でもしたの??」

その言葉にびっくりしたのか天馬も神代も目を丸くさせてクラスメイトを見る。そしてその後ふわっと笑い喧嘩なんてしないよと神代が答える。

「喧嘩では無いんだが、お互い慣れないことをしてしまったせいで少し感情が落ち着かなくなってしまったんだ」
「慣れないこと
「これは恥ずかしいからあまり大声では言いたくないんだが俺たちは付き合っててこの先喧嘩はあるかもしれないが、死が分かつまで離れることは絶対なくて、では告白が受け入れられなかったらどうなるんだ?と思ってお互いを振ってみようとなってなそしたらお互いに結構ダメージが大きくて泣いてしまったという話なんだ
「司くんに振られるのは嘘だとわかっていてもやっぱり苦しいよ。お願いだから僕のこと捨てないでね??」
「そんなの俺だって無理だ!類が隣にいない世界なんて俺はもう考えられない!」
普通に手を繋いでいただけなのに気づけば恋人繋ぎのように手を繋ぎ変えておりギュッと力が込められている。

つまりだ。
俺たちが見たのは天馬から神代への告白で振るシーンと、神代から天馬への告白で振るシーン両方をみたということである。
もちろん全て嘘で、振ることすら嘘なのにそれに辛くなって泣いてるワンツー

「いやもう、学校ですんなよ!!!」

思わずでかでかと叫びたくなったがもちろん心の中にしまっておいた。