高梨 來
2024-07-02 13:19:59
345文字
Public ときメモGS2/短歌
 

【GS短歌】たしかにあれは恋だった

Twitter(X)企画、#あの時私は失恋したんだ に参加させていただきました。
はばたき市でひっそりと素敵な彼に恋をした「私」の三年間を詠み込みました。相手は特定していません。





 走り出すあなたの背中にはなむけの言葉を捧ぐ「早く、急いで」

 「お茶しない?」その一言が言えてたら私の未来は変わっていたの?

 高嶺にはお似合いの花が咲いていて甘い香りであなたを誘う

 まだなにも始まってなんかいないからスタートラインをつま先で消す

 まばたきの合間に霞むような恋、三年間の軌跡の証

 ありふれた恋だとしても構わない。忘れずにいる、この輝きを

 何回も書いては消した文字だけが私の心を写す鏡だ

 (青春のすべて、なんかじゃなくたって)いいけど君は光そのもの

 「さようなら」子どもの恋とまぼろしに別れを告げて前だけを見る

 (ねえあれは確かにきっと恋だった)波打ち際で手放した夢

 「永遠」と口にすることの虚しさに気づけずにいた青すぎる春