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chuahaaan
2024-07-01 23:51:40
1302文字
Public
AC6
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伸びない身長
アーキバスにさらわれ、四肢切断されたウォルターを連れてガレージに戻ってきた621にコーラルを漂う残りかすのスッラが気付いたよ。
√不明のの曇らせリョナらせたいだけの文字列
『そこの犬、何をしている」
ハンドラー・ウォルターの居室に彼の飼っている傭兵がいることにスッラは気づいた。この傭兵に殺されたとき、スッラのコーラルデバイスはルビコンのコーラルの中にスッラを解き放った。以来様々なところをさまよってきたが、人間としての生き方が忘れられず、人のいる場所に吹き寄せられるがままになっている。ハンドラー・ウォルターの拠点はその内の一つだった。
「
……
」
『フン』
無視をされた。声が聞こえないわけでもなかろうに、気に食わない。C4-621は第4世代型強化人間で感情の発露に乏しく、戦闘以外の機能はほとんどない。
そんな戦闘マシーンが雇い主のベッドをいじっている。
今まで命じられることもなく、自発的にしてこなかったベッドメイキングでもしているのだろうか。殊勝なことだ。
特にやることもなく、暇を持て余していたスッラは居室へ向かった。
妙だった。居室に近づくほど匂いが強くなる。
甘く、苦く、酸っぱく痛い、耳障りな赤い臭気がたちこめている。いやというほど知っている”仲間”がいるあの場所のような、それでいて不自然な、手術を施されたラボのような濁った光を感じる。
断りなく部屋の中に入ると、第4世代型強化人間のC4-621が診察キットの起動を待っている。
『デバイスの寿命でも近いのか』
私達が人体強化施術の際に埋め込まれた脳深部コーラルデバイスは壊れれば死んでしまう。
621は診察用プローブを手に持ち、ベッドの上にかざした。そこにはウォルターがいた。どろりとした臭気の源だった。
『ウォルター
……
?』
うつろな目で天井を見上げる頭部のスキャンが終わり、肩までかかっていた布団がはがされる。
そこには体だけがあった。
肩から下の腕がなかった。足も付け根からなくなっていた。切断面には情報接続端子が並んだスリーブがはめられている。
年老いたウォルターの腕には大きい。落ちないように施術者がボルトで骨に固定したようだ。そして、隙間がなくなるようにかしめたのか、金属製のスリーブがウォルターの肉に食い込んでいた。
『犬、説明しろ!』
スッラは激高した。C4-621を蹴り上げるが手応えがない。
そんなのわかっていた。もう、はるか前に、目の前の独立傭兵に殺され、意識の一部がコーラルを漂っているだけなのだ。それでもこの感情をぶつけたくなる。
焼かれることを理解したうえで火に近寄る子どもを引き離そうとしていただけなのに。コーラルに憑りつかれた親父や周囲の責任を負おうとする少年を、ウォルター、お前を救いたいと願い、動いていたのは私一人だけなのに。こんな形で終わるなんて望んでないのに。神を信じていれば神を呪うことが出来ただろう。だが、この結末は自分で選んだものだ。
スッラはスリーブのコーラル端子に触れながら伝わるわけもない言葉を紡ぐ。
『こんな、こんなに小さくなって
……
初めて会ったころより小さいじゃないか、ウォルター』
返事なんて期待していない、しくじった私の招いた結末だ。
こうして亡霊のように残ったが僥倖だ、最後まで見てやろうじゃないか。
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