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猫柳 楸
2024-06-19 14:41:58
962文字
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その他
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夜の世界へ
AIのべりすとを一部使用、ロナドラ
ほんのり死ネタ
「ロナルドくんっ
……
!」
切羽詰まったようなドラ公の声が聴こえた。脇腹が燃えるように熱い。
「あ、
……
?」
抉れた腹と駆け寄ってきたドラ公の泣きそうな顔を見ながら意識が落ちていく。お前そんな顔してんじゃねえよ、と笑ったつもりだったけれど、ドラルクに届いただろうか。
腹の穴から零れた液体で足元は血塗れで、血液独特の生臭い匂いがした。痛みもなくただただ寒いだけだった。
ああ、死ぬってこういうことなのか。こんなに怖くて寂しいことをドラ公はずっと体験していたのかな。
それならいつも殴り殺してばかりで、ちょっぴり申し訳なかった、かもしれない。
これが最期だっていうのなら駆け寄って来てくれたジョンを撫でてやりたかったのだけど、もう腕を持ち上げる気力もなく、瞼すら重くて開けていられない。とろとろと瞼が落ちる。
「
……
ごめんな」
そう呟いて、俺は死んだ。
……
筈だったんだけどなぁ!!?
目が覚めるとそこは棺桶の中じゃなくて事務所のソファの上で、隣には心配そうに俺を見つめるジョンがいた。なんで?
「
……
ヌ!ヌヌヌヌヌー!!」
声をかけようとした途端、アルマジロは慌ただしく転がって何処かへ行ってしまった。ジョンの向かった先からドタバタと足音がして
「ロナルドくん!! 起きたのか!?」
ドラルクが現れる。いつもならここで殴るところだけど、何だかそんな気にもなれなくてソファから起き上がってみせると
「ああ、良かった動けるんだね。痛いところはないかい? 気分はどう? お腹は空いているかな? お粥とか食べれる?」
矢継ぎ早に質問された。それに答えようとして口を開いたけれど上手く言葉が出ず、代わりに目頭が熱くなる。ああクソ、こんなことで泣くつもりなんてなかったのに。
黙っているとドラルクの手が伸びてきて俺の目元に触れた。
「良かった、私でも君を助けられた」
ホッとしたような顔で呟かれたドラルクの言葉に思考が止まる。
「助けた
……
?それって、もしかして俺は、今」
ふ、とキンデメの水槽に目が行く、ガラスにはドラルクも俺の姿さえも映らない。つまり、俺は
……
。
「無理やりでごめんね、ようこそ。夜の世界へ」
ドラルクは申し訳なさそうな、でも少しだけ嬉しそうなそんな顔で微笑んでみせた。
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