猫柳 楸
2024-06-19 14:37:23
270文字
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カンパネルラの歌


本当はきみもぼくも生きていなくたっていいのだと思っていた。
いつか君とみた巨きな おおきな本の銀河の中の1粒の星にふたりでなろうと思ったのだ。

でもきみはやさしいから帰してあげなければと、
ねえ。きっと君は知らないのだろうけれど。
ぼくはね、そんなに素晴らしい人間ではないんだよ。



本当はきみを連れて行ってしまおうと思ったんだよ。
でもきみがあんまり無邪気に笑うものだから。
これでずっと一緒だねだなんて笑うものだから。

ぼくはきみには生きていてほしいと星に願ったんだ。

ばいばい、大切な君。ずっと大切なぼくのともだち。