猫柳 楸
2024-06-19 14:34:49
399文字
Public ポケモン
 

また貴方に会えるのを待っていたよ


また貴方に会えるのを待っていたよ

貴方が居なくなって何度目の朝だろう
次に貴方に会えるまで何度の夜を迎えれば良いのだろう
あと何度待てばいい、いつになったら迎えに来てくれるんだ

まだ小さかった私を抱き締めてくれた柔らかい身体、頭を撫でて褒めてくれたつやつやして滑らかな手のひら、名前を呼んでくれる澄んで透明な声
会いたい、逢いたいのだ、貴方にもう一度

***
その山には竜がいるのだという
強くて速くて、誰にも従わないのだという
曰く、この場所に誰も近づかないようにしているとか
曰く、何かを待っているのだとか

幼い私はその話をきいてゾクゾクした、ワクワクした
会いたい、逢いたい
だからいつか会いに行こうと決めたのだ


お互いに1度見ただけでわかった、憧れたのは、会いたいと願ったのは、焦がれたのはこの子なのだと

「ねえボーマンダ、私と一緒に旅をしませんか」
『ああ、もちろん』