雪成はす子
2024-06-18 20:17:43
4388文字
Public 🐧🐬
 

嫌いになって(嫌いにならないで)

両片思いペシャ。🐧への想いを拗らせた🐬が🐧を眠らせて🐧を襲う話。
襲い受け🐬の🐧🐬です。この後🐧が徹底的に根回しして意地でも🐬に逃げられないように囲い込みます。

ベッドの上には薬でぐっすり眠る幼馴染。
酒に薬を混ぜて、酔いつぶれたペンギンを介抱するフリしてベッドに運んだのがつい先ほどの事だ。
ベッドヘッドに縛り付け、猿轡を噛ませる。これから最低な事をしようとしてるってのは、俺にも分かっている。
でももう、止められない。止められないんだ。
ごめんな、ペンギン」
起こさないように呟いて、それからボトムのファスナーをゆっくりと下ろした。




幼い頃からずっと、ペンギンが好きだった。
でもペンギンは俺の事、きっと手のかかる幼馴染としか思っていないだろうってのも分かっていた。
学生の頃から彼女が途切れた事が無くて、それでも大学に入る時に俺と一緒にルームシェアしてくれたのが凄く、嬉しかった。
彼女たちみたいに特別に想われなくてもいい、ペンギンと一緒に居られるなら、俺はそれでもいいんだって。

でも、俺の中のペンギンへの想いは、もう一緒に居るだけでは満足できないぐらいにまで膨れ上がっていた。
ペンギンが俺に触れる度に、もっと触って欲しいと俺の欲が叫ぶ。
ペンギンに頭を撫でられた、その手の感触を思い出しながら自身を慰めた事は、一度や二度じゃない。
汚いって思うのに止められなくて、けれどペンギンの事を想いながらシた時のあの快感が忘れられなくて、俺は何度も想像の中でペンギンを汚した。
終わった後、虚しくなって泣くのに、それでも想いは止められなくて。
けれどそれでも―――こんなに汚い俺でも一緒に居てくれるペンギンが好きだった。
こんなに汚くなった俺でも、ペンギンは変わらず俺と接してくれて―――だからこそ、俺はペンギンから離れなくちゃいけないんだと、そう強く思ったんだ。


だからもう、これで終わりにしてしまおうと思う。
こんな汚い俺を知ってしまったら、ペンギンはきっと俺を嫌うに違いないのだから。
どうせ嫌われるなら―――徹底的に嫌われて、もう二度と会いたくないと思うような記憶をペンギンに刻んで、最低な野郎として俺の事を忘れてしまえるように。

そうして、俺の事なんか忘れて、可愛い奥さんと幸せになってくれれば、俺はそれでいいんだ。




ベッドヘッドにペンギンの腕を布で縛り、念の為にと口にも猿轡を噛ませる。
万が一ペンギンが起きた時、ペンギンに罵倒されたりしたらそれこそ俺の心が折れちまう。つくづく自分勝手だなって思うが、どうせ嫌われるのだからこれでいいと思った。
次にボトムのファスナーを下ろし、ボクサーの中からまだ萎え切ったペンギンのモノを取り出し、口に咥える。
まだ風呂に入ってなかったからか、蒸れた汗と雄の臭いがする。普通なら臭いと思うはずなのに、どういう訳か興奮している自分もいて、つくづく俺って変態だなと思った。
先端にぐりぐりと舌を押し付け、奥まで咥えると少しずつ硬度を増し、むくりと起き上がった。んん、とペンギンのくぐもった声が猿轡越しに聞こえ、その声にも興奮して知らず腰が浮く。
苦し気に身を捩るペンギンを他所に、俺は口淫の手を緩めず更に追い立てる。垂直にそそり立つソレに、ゴクリと喉が鳴った。
「ペンギンの、おっき……
思わずそんな言葉が口から洩れる。固く張り詰めたソレをうっとりと眺め、それからスキンを被せた。
俺も下を脱ぎ、ペンギンの上に跨る。ペンギンへの想いを自覚してから、少しずつ、少しずつ慣らしていった後孔。
ペンギンへの想いを自覚してから、せめてペンギンの体への負担は最低限にしようと決めていた。
だから少しずつ自身の体を慣らし、ペンギンのモノと同じくらいのサイズのディルドだって入れられるようになった。
それでも―――それでも、いざ最大サイズのペンギンのモノを目の当たりにすると、本当にこれが入るのかと不安になってしまう。
ふうふうと荒くなる息を整え、俺はペンギンのモノを俺の後孔に宛がった。
予めナカに仕込んでいたローションが漏れ、くちゅりといやらしい音が鳴る。ゆっくりと腰を進めると、とうとう先端がナカに埋まった。
「あっ……は、ぁ……!!」
キツイ。けど、熱くて、気持ちいい。
ゆっくりと、ゆっくりと確実にナカに剛直を埋めていく。ずっとぽっかりと空いていた隙間が埋まって、俺のナカが満たされていく。
最後まで埋めていくと、俺のナカが全部満たされたのが分かった。大きくて、圧迫感が凄くて、でも熱くて気持ちいい。
「ひぁ……あ、ペンギン、ペンギン……!!」
気持ち良くて、つい名前を呼ばずにはいられなかった。ペンギンが俺のナカに居る、それだけでこんなにも満たされる。
やっぱり俺は、ペンギンが好きなのだと改めて自覚してしまう。
「んんっ…………!?」
いやいやをするように首を振っていたペンギンの瞼が持ち上がった。
瞬きを繰り返していた瞳がやがてはっきりと焦点を俺に合わせ、それから凄まじい勢いで怒りに満ちていく。
ああ、やっぱりな。そう思いながら、俺は口角を上げてペンギンを見下ろした。
ぺろりと舌なめずりして、淫乱のように笑って見せる。
「あーペンギン、起きちゃったぁ?」
「んんん―――!!ん―――!!」
「ごめんね。俺、ずっとペンギンが好きだったんだ。っあ、俺さ、オンナより、オトコの方が好きなの」
「っんんん―――!!!!」
「だからさ、ずっと、ペンギンのちんこに、こうして、ほしいって、思ってたんだぁごめんね、幻滅した?」
俺がそう問うと、ペンギンはいよいよ身を捩って暴れ出した。その瞳に燃え上がるのは激しい怒りで、やっぱりな、と俺の胸の裡に重いものが落ちる。それを隠して、それでもなおも俺は淫乱の笑みを作ってペンギンに語りかけた。
「ペンギンの、すっごい熱くて、さいっこう♡今までシたのより、ずっと、気持ちいっ♡ふぁ、ペンギンっ……ペン、あぁ、んあ……っ!!」
淫乱の振りをしたいのに、どういう訳か涙が出る。やめろよ、これじゃ、だめだ、でも、止まらない。
「ペンギン……っ」



………好き、好きだよぉ!!ごめん、おれ、ペンギンの事、好きになって、ごめんなぁ……!!」



ひっくっひっくと泣きじゃくりながら、とうとう言葉がまろび出て、止まらなかった。
泣くつもりなんかなかったのに、涙が溢れて止まらない。ペンギンの上着にしがみ付いて泣いていた俺の耳に、ぶちぶちぶちっ、と何かを引き裂く音が響いた。
その音に気付いて顔を上げるのと、ぐるりと体がひっくり返されたのはほぼ同時だった。
急に入れ替わった視界の中で、手首を真っ赤に腫らしたペンギンが猿轡を外している。
……シャチ」
引き攣った口から、今まで聞いた事も無いような低い声で俺の名を呼ばれる。
………俺にこんな事して………覚悟は出来てるんだろうなぁ!?」
ペンギンにそう凄まれて、俺は思わずひぃ、と情けない声を上げた。
同時にごちゅん、と繋がったままだった剛直が最奥まで突かれ、目の前にチカチカと星が散る。
―――っひゃああああっ!!」
そのままがつがつと奥を突かれ、その度に絶頂まで無理矢理引きずり出され、そのまま戻って来れなくなった。
ずっとてっぺんに昇りつめたまま、声にならない声が喉から絞り出される。
「あっ……!!が、あぁ、やだ、ペン、らめ、やぁああ……!!」
「駄目じゃねえだろこんなに締め付けてなぁ?俺の知らない間に何人咥え込んだんだ?」
「ちがっ……!!やぁ、ごめんなさい、ごめんなさい……!!」
「謝ってねえで言えよ。なあシャチ。俺がずっと大切にしてやろうと思って、お前を、汚したくなくて、我慢してたってのによぉ!?」
ごりゅ、と一際強く最奥を抉られる。昇りつめたままだった俺のナカがきゅうと締まり、俺の体がぴんと大きく撓った。
「やぁあ、っぁ~~~~……!!」
口をぱくぱくとさせたまま、俺はただ体中を熱に支配され、もう何も考える事が出来なくなった。
あつくて、息が出来なくて、奥を擦られる度に気持ち良くて、もう、何も考えられない。
どぷ、と体の中であついものが弾けた。スキン越しにどぷどぷと体の中に注がれて、それがより俺を快楽の渦に引きずり込んでいく。
やがてくたりと体が弛緩し、ぜいぜいと息を吐いた。吐く息も全部熱くて、目の前にはペンギンが居て。


………あれ、おれ、どうしてこんな事になってたんだっけ……


見上げる視界の中で、苦し気に眉根を寄せるペンギンが居る。今にも泣き出しそうな瞳で、俺を見下ろしている。
……シャチ」
俺の髪を掻き分け、ペンギンの唇が重ねられた。舌を絡められ、それが嬉しくて俺もまたペンギンの舌に応える。
唇が離れるのが惜しくて、俺はペンギンの唇を舐めた。
ペンギンの顔がこんなに近くて、嬉しくて、気持ちいい。ふふ、と笑うと、ペンギンの瞳が大きく見開かれたのが分かった。

……すき、すきだよぉ、ペンギン。だから嫌わないで。おれ、ペンギンが」
………っかやろう!!」

ぎり、とペンギンが歯を食い縛る。ああ、やっぱり嫌われたんだ。またぼろりと涙が零れる。
ふう、とペンギンが大きく息を吐いた。ずるりと剛直が引き抜かれ、スキンを外すと力の入らない体をひっくり返される。うつ伏せにされ、膝を立たせた状態にされたと思った直後、ぐちゅん!と再び割り入ってきた剛直。
「!!??っあ……~~~~!!」
叫んだ声は、もう殆ど声になっていなかった。
不意打ちで齎された激しい快感に、また体が淫に戻される。逃げようとシーツを掻いた俺の手を掴んで、ペンギンは俺の耳元に囁いた。
……もう言っても聞いてくれねえなら、体に全部叩き込んでやるよ。俺がどれだけ我慢してたか、俺がどれだけっ、お前を、大事にしようとしたか……っ!!」
静かな声とは裏腹に、ペンギンは激しく俺を攻め立てる。
俺はと言えば、もうまともに言葉も発せられないまま、ペンギンが齎す快楽に溺れる事しか出来なかった。
「それをお前は!!何でっ!!テメェから自分を投げ捨てるような真似をするんだ!!分かってンのか!?お前がどれだけ……っ!!」
ギリ、とまたペンギンが歯を食い縛る音が聞こえる。
ペンギンの動きが止まり、今度は直接ナカが熱く濡らされていく。
………もう、他の奴なんかにお前を抱かせてなんかやらねえからな……!!」
はあはあと、荒い息が後ろから聞こえていた。俺の体を繋ぎ止めるように、強く、強く抱き寄せられる。



「だから頼むから……もう、自分を、粗末に扱うんじゃねえよ……シャチ!!」



今にも泣き出しそうな声で絞り出されたその言葉は、今まで叫んだどの言葉よりもか細く、小さいのに。
どろりと快楽に堕ちた俺の中に、どういう訳か強く、響いたのだった。