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梶間
2024-06-18 16:21:26
757文字
Public
カブライ
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導入全部これがいい
『この人、誤って媚薬を飲んだらしい』から始まるSS
この人、ついさっき誤って媚薬を飲んだらしい。
呆れてものも言えない。いい加減にしてほしい。
「で?お味はいかがでしたか?」
「割と飲みやすかった」
「嫌味で聞いてるんで本当に答えないでください」
「サキュバス薬をベースにしてマンドラゴラ、チョコレート、リンゴ、ザクロ、イチジク、ハチミツ、たまご、チーズを混ぜていれたものでとても飲みやすく仕上げてある。効能のほどはこれから実証になるが新しい特産になるはずだ!」
「そういう実験は制作部門に任せろって言ったでしょうが!!」
「違うんだよ本当に間違えてしまって」
「栄養剤と同じ瓶に入れるなと言っておきます」
「ごめんなさい」
「それで?身体の方はなんともないんですか?」
「なんともない。飲み口は良かったから媚薬としては失敗だけれど飲料として開発を続けてもらうのは良いと思う。ところでカブルー」
「なんですか」
「今日の君はかわいいな」
「は?」
「いつも君のことはかっこいいし素敵だとは思っているんだが、今日はとてもかわいい」
「え、どうしたんですか頭でもおかしくなりました?」
「そんなことはない。いつもかわいいと思っているのに伝えられない自分が歯痒かったんだ。カブルー、君はかわいい。俺の自慢の恋人だ」
「やっぱ変なもん飲んでる!」
「かわいいカブルー」
「あーもう分かりました、薬が抜けるまで付き合いますんでこっち来てください」
その後、『記憶はあるが記憶はない、ないったならない。あんなに乗り気になってしまうのはおかしいから即刻開発中止するべきだ』と顔を覆ってうつむく王様と、『これはこれで使い道がありそうなので引き続き開発をお願いします』ととても晴れやかな顔で栄養剤類の開発を進める側近の姿があったとか、なかったとか。
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