【能楽鑑賞】#134 観世九皐会 6月定例会

能「夕顔」「葵上」 狂言「宗八」

観世九皐会 6月定例会

矢来能楽堂
2024年6月15日(土)

【第一部】12時半開演

仕舞『代主』
中所宜夫

仕舞『水無月祓』
観世喜之

仕舞『鵺』
奥川恒治

能『夕顔』山ノ端之出
女/夕顔上の霊:遠藤喜久
     旅僧:野口琢弘
   同行の僧:野口能弘、宝生朝哉
   土地の者:内藤連

 笛:小野寺竜一
小鼓:田邊恭資
大鼓:柿原弘和
 

【第二部】15時半開演

狂言『宗八』
宗八:野村萬斎
 主:高野和憲
 僧:野村裕基
後見:月崎晴夫

能『葵上』
六条御息所の生霊:新井麻衣子
   照日の巫女:石井寛人
   横川の小聖:村瀨提
      廷臣:村瀨慧
 左大臣家の従者:飯田豪

 笛:熊本俊太郎
小鼓:鳥山直也
大鼓:柿原光博
太鼓:大川典良

*・*・*

いつも土曜は仕事ですが、この日は休みが取れたので、第一部と第二部通しで観能してきました。


能『夕顔』山ノ端之出

「山の端の心も知らで行く月は上の空にて影や絶えなん」
――かつて光源氏と契った夕顔はこの歌を詠み、あてのない不安のなか急逝した。五條を訪れた僧の前に夕顔の霊が現れる。なおも思い沈んでいたが、僧の弔いを受け、ついに成仏を果たす。
(チラシの解説より)

初見。源氏物語の夕顔巻を元ネタに描かれた能。今回は小書き付きなので「山の端の〜」の句を作リ物の中から口ずさみ登場するという演出に。後シテが出てきた時は、前シテの時よりも小柄に見えて👀(驚)、面も可愛らしいお顔で、夕顔の可憐さが前面に出ておりました。舞が美しくてうっとりしました。


狂言『宗八』

殺生に嫌気がさして出家した元料理人(裕基くん)と、還俗して料理人に転職した宗八(萬斎さん)が、有徳人(高野さん)に召し抱えられるものの、仕事のやり方が分からない2人は互いの前職を知り、互いの仕事を交換するのですがというお話。

過去に動画のダイジェストでは観たことあるのですが、生で観るのは初めて。オチは「三人片輪」みたいなドタバタ感があって面白かったです😂

息のあった親子コンビですが、
2人は声が似てるから、
交互に独り言の科白喋られると、
( ºωº Ξ ºωº )となって、より面白いですね🤣

裕基くんが見事な魚捌きを見せてくれるんだけど、ソレを見つめるパパンの表情がたまに険しくなるのがまた😂キビシイ

でも、裕基くんはホントに堂々としていて、パパンが相手でも引けを取らない立派な狂言師になったなァと思いました😌

今回は矢来能楽堂という至近距離で拝見できる見所だったので、久しぶりに近くで観ましたけど、ここ最近はずっと毎週ドラマでも拝見してたので、テレビで観た姿そのまんまやと不思議な感覚になりました😂

てか、ドラマの伊達原さんのインパクト強過ぎるんだよな😂

また舞台をいっぱい拝見して、狂言師・野村萬斎のイメージを取り戻さないとネ🤣


能『葵上』

何度も観ている人気演目。でもこの日は一味違いました。今回は女性能楽師さんがシテだったので、凄くリアリティを感じてゾクゾクしました。六条御息所の悲しみ、嫉妬、心の中で渦巻くものその表現力が凄かった。役者が彼女の気持ちに寄り添えてるかのようでドラマ性が強まった舞台に感じました🥺

いつもはバッチバチ⚡なシテとワキの攻防シーンも、女性であることのリアルさがあって、どこか押されてるような雰囲気もありました。

能は基本的に能面を付けて演じるので、本物の女性が演じても、まだフィルターがかかるから良いけど、これが歌舞伎だったら、生々しくて観てられなかっただろうな
歌舞伎でも真女形がやる女役と、普段立役の役者に女形を演らせる役が分かれてるのって、変な生々しさが出ないようにする為なんだろうね。

ちなみに今まで観世流では、葵上の出し小袖に扇を投げ捨てる型を観てきましたが、今回は後見に向かって投げ捨てる演出でした。むしろ今回はこちらの型で良かったと思いました。こんなリアリティある六条御息所が葵上を直接攻撃したら、ただの嫉妬の塊にしか見えなくなってしまい、プライドと嫉妬と自己への嫌悪感の微妙な心情が無くなってしまいそうな気がしたのでね

でも、ホント今回は「夕顔」も「葵上」も良いもの観たな、と思いました。1ヶ月ぶりの観能2日目だったのでね。凄い充実してて、良き1日となりました🥰



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