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カッパ巻き大車輪
2024-05-05 18:51:54
544文字
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小説
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スネ6♀の小説
閣下はそんな油断したとこ見せなそうだけど、好きな女の前でだけ、ちょっと格好悪いとこ見せてくれてもいいよね…という話です。
重ね合わせた唇が、ゆっくり離れていく。
膝の上で向かい合うようにして抱き合っているのに、僅かでも離れてしまうのが寂しかった。
思わずスネイルの首筋に抱きついて頬を擦り寄せると、不思議な感触がして目を見開く。
離れて見て、撫でるように頬に触れてみる。
指先に少し、引っ掛かる感触があった。
「
……
すみません、仕事が立て込んでいて疎かになっていました」
「おひげだ」
「
…
あまり繁々と見ないように」
「スネイル、おひげが生えてる」
「整えてきますから離れ、」
「やだ」
両手で頬を包んで、余すことなく触れてみる。
髭が生えていると触れてわかる部分は、ほんの少しだけだった。
本当にお仕事が大変で、偶々お手入れが行き届かなかっただけなのだろう。
「迂闊でした、こんな姿を見られるとは
…
」
「ふふっ」
「
……
何です、人の失態で随分嬉しそうですね」
ぐいと腰を引き寄せられ、真正面から見据えられる。
スネイルは眉を寄せていたけど、怒っているわけではないのだと、なんとなく分かった。
「だって、スネイルのこういうの、初めて見たもん」
隙なく整った彼しか知らなかったから、油断したところを見れて嬉しい。
そう思ってもう一度頬を撫でると、大きなため息をついたスネイルは諦めたように表情を緩めた。
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