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カッパ巻き大車輪
2024-03-26 19:15:29
602文字
Public
小説
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スネ6♀の小説
犬を飼ってみたい621ちゃんと、既視感を覚える閣下の話です。
「犬、飼ってみたいなぁ」
執務室の応接用ソファに座ったレイヴンは、端末を手に呟いた。
手元の資料に目を向けたまま、先を促すように返事をしてやる。
「犬?」
「かわいいよ。小さくて、目がくりくりしてて」
「はぁ」
ちらりと様子を窺うと、犬の画像でも見ているらしく、少女はうっとりと端末を見つめていた。
「ふわふわだよ、さわると気持ちいいんだろうなぁ」
「
……
」
「かまってかまって〜って、いっしょうけんめい、しっぽ振ってるんだよ」
「
…………
」
「スネイル?」
端末から顔を上げたレイヴンは、黙り込んだこちらを不思議そうに見た。
「小さくて、目がくりくりで、ふわふわ
……
ですか」
「うん、それがどうかした?」
「いえ、似たような生き物を、最近よく見かけるなと思いまして」
「えっ」
ソファから勢いよく立ち上がったレイヴンは、小走りにデスクまで駆け寄ってきた。
「アーキバスって、犬いるの⁉︎」
「よく似たものがいます」
「いいな、私も会いたい!」
「会えるんじゃないですか、そのうち」
デスクに手をついたレイヴンは、きらきらと目を輝かせて身を乗り出している。
しなやかに反る細い腰を覗き見る。
「
……
ああ、しっぽも振っていましたね」
「〜っ、すぐ会いたい!ねぇ、スネイルっ」
デスクチェア側に回り込んだ少女は、腕にしがみついてきゃんきゃんと騒いでいる。
鏡を見たらどうです、とは言わないでおいた。
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