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カッパ巻き大車輪
2024-02-14 17:11:30
549文字
Public
小説
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スネ6♀の小説
バレンタインに、閣下に何か特別なものを用意したかった621ちゃんの話。
「チョコ
…
」
「
…
ありがとうございます」
バレンタイン当日。
執務室を訪れたレイヴンはデスクまで歩み寄ると、リボンで華やかに飾られた箱をそっと差し出してきた。
礼を伝えつつ受け取るも、どこか落ち込んだ様子のレイヴンに内心で首を傾げる。
「浮かない顔の理由を聞いても?」
「うん
…
」
俯いていたレイヴンはこちらの反応を窺うようにそっと顔を上げ、ぽつぽつと話し出した。
「バレンタイン、初めてだし
…
何か特別なものを用意したかったの。でも何も浮かばなくて
…
普通のチョコになっちゃった
…
」
「これでも十分ですが」
「
…
うん
…
」
どうしても「特別な何か」にしたかったらしく、しょんぼりとしたレイヴンを引き寄せる。
大人しく従ってデスクチェアに掛けたこちらの膝上に乗り上げた少女の頬を包み、視線を合わせる。
「
……
では、貴女の特別を貰えますか」
「私の?」
「貴女の時間を。今日と
……
明日も一日中」
彼女には通じないだろうかとも思ったが、ぱちぱちと瞬きした後にじわじわと頬を染めたレイヴンは小さく頷くと、紅潮した顔を隠すように首に腕を回して抱きついてきた。
チョコよりも余程甘い体温が溶けるように染み渡るのを感じながら、そっとデスク上の端末に手を伸ばし、明日のスケジュールを調整すべく指先を滑らせた。
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