カッパ巻き大車輪
2023-12-15 22:12:56
577文字
Public 小説
 

スネ6♀の小説

お疲れ閣下と、どんな閣下もかっこいいと思ってる621ちゃんの話。



スネイルに会うため執務室に向かう途中、進む通路の先にその人を見つけ立ち止まる。
部下と思われる人物と向かい合って何事かやり取りしている様子を遠巻きに見ながら、話がひと段落し相手が立ち去ったタイミングで小走りに走り寄る。
思いがけず早く会えて嬉しかったが、こちらに気付いたスネイルが眉間に皺を寄せた疲労の滲む顔からいつも自分に見せる顔へと表情を変えたのに気付いて思わず足が止まる。
立ち止まったこちらを見てスネイルは不思議そうに歩み寄ってきた。
「どうかしましたか?」
掛けられた声の調子もいつもより元気がない気がして、思わず抱きついて胸元に頭をぐりぐり押し付けると困惑しながらも抱きとめて好きなようにさせてくれる。
本当にどうしたのですか?」
何かあったのかと心配になったらしいスネイルが改めてそう尋ねてくるのを聞きながら、そのままでいいよと伝える。
?、何がです?」
「疲れた顔、しててもいいよ」
こちらの言いたい事を理解したらしいスネイルは少しの間黙り込んだ後、ふっと肩の力を抜いて苦笑した。
……格好くらいつけさせてもらえますか」
「?もうかっこいいのに、かっこつける必要があるの?」
疑問に思い顔を見上げてそう尋ねると、気持ちが読めない難しい顔をしたスネイルに頭を押さえつけられてしまいそれ以上表情を窺うことはできなかった。