ortensia
2024-06-15 15:38:04
431文字
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ほしみるよーり

星に詳しい傭と興味がないようなフリをしてるリ
この物語は別に残酷ではない

 つ、つ、つ、と三点をさす指は、こちらに気遣って酷くゆっくりだ。
「あれがデネブ、アルタイル、ベガ。」
 夏の大三角。
……ええーっと。」
「いいよ別に、覚えなくても。」
 覚えないと今直ぐしぬわけじゃないとかなんとかぶつぶつ言いながら、指さした時なんかより流れ星のような速さで直ぐに引っ込んだ指と同様に、俯く月のようにまあるい頭は、珍しく不貞腐れているようだ。
「いや、覚えますよ。」
「どうして。」
 追い付かなかった動きを追うようにして告げれば、不思議そうに上がる双つの太陽は、そりゃ光源こそ反射光だが、期待を自ら放つ光は恒星のそれだ。
「おまえの話を聞いていると、星を描く表現が広がりました。」
 胸を張って言ってやった。
「それは」
 宇宙みたいだな。
 男はきょとりとした後に弛緩した。星雲のようだ。また新たな輝きが生まれるのだ。
 広がりという単語だけに反応しただろう見当違いな反応を見逃してやろうと思う程には惚けていて、無邪気な声だった。


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。