誘ったらノってきた。興味がないならはっきり断る筈だ。オレならそうする。
たまたま近くにいたから最初にアンタに声をかけた。オレであるならば誰でも同じだった。もしもアンタじゃなくても賛同したオレがいたらそいつとヤっただろう。オレは興味を満たし、相手も良い思いをする。持ちつ持たれつの関係だ。
「プロト」
自室に戻る途中、キャスターに会った。
「マスターに種火集めに連れ回されたんだってな、お疲れさん」
いつものキャスター、普段の光景だ。オレ達は傍からみても仲が良い。
キャスターから誘ってくることはない。エロい触り方も目配せもない。オレの都合の良い日にオレから誘って、相手がノる。オレが主導権を握っている。
キャスターには三日前に抱かれた。年食ったオレは終わってからいつも同じことを言う。
――次もオレにしとけ。
美味しい思いを他のオレに取られたくないということか。オレは誰でもよく、次も年食ったオレが抱いてくれるなら問題ない。オレにはバレていると思うが何も言ってこないのが少し不思議だった。やぶ蛇になりたくないので黙っているが。
「キャスター、明日の夜空いてるか?」
「おう、いいぜ」
へにゃりと笑う顔はオレにしか見せない表情で気に入っている。
了
タイトルはお題配布サイト(
https://nanos.jp/iwantfly/ )より