ぎん
2024-06-13 14:55:50
717文字
Public うちの子話
 

人殺しの暗殺者

アレンさんの話

ーーー人殺し


そう、俺は人殺しだ


ーーー殺人鬼


決して、殺人鬼では、ない


人殺し。人殺し。人殺し。人殺し

ーーーー妻と子を見捨てた癖に

そう、自分は妻と子を殺した、人殺しだ



夢から醒める
いつも通りの、夢だ
"仕事終わり"シャワーで身体を洗い流し、BARソファーでそのまま寝ていたらしい

血生臭い、どろっとした臭いが鼻に残っている
もう随分と昔に慣れたものだ

「今日は、仕事辞めとこうかな」

だらっとソファーから垂れた腕が重苦しく感じる
動きたくない。怠い。このまま生きる事すら捨てたい
薬が抜けるまではいつもこうだ

ーーー興奮剤

煙草に混ぜてある興奮作用のおかげで、人を殺せるし、痛みにも鈍くなれる
身体はある程度カバーできても

それでも、心は疲弊していく

『私には妻と子が居て!!どうか、どうか命だけはッッーーー』

血飛沫が、飛ぶ
手に持ってるワイヤーで首を飛ばす

今日のターゲットは、詐欺師だった
目の前の悪人にも家庭がある。わかってる

そんなの俺にだって、守るべきものがあるから

もし、俺があいつの立場だったらーーー

「はぁーー、何を考えてるんだ」

朝方。日が上りかけ、路地裏を照らしてる

こんな日の朝はいつだって憂鬱で

気だるく起き上がり、自分の家に帰る
家に猫2匹が腹を空かせて待ってるから

俺の子供たち


ーーーーーー

人を殺した日はいつもBARで起きてるアレンさん
ずっと人殺しの業を背負って生きてる

戦場にいた経験もあって割と人殺すのには躊躇ない人
だけど一番心が弱くて

だれよりも甘くて、人たらしで、優しい人なんだよなぁ