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orikoriko1125
2024-06-12 23:05:38
4263文字
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カキゼイ
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足元から竜が上がる
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22163454
と同じ世界線
カキゼイだけどカキツバタは出てこない
アオチリも好きなので入れたがチリちゃんは出てこない
こうだったらいいなを詰めた捏造しかない
その日は
…
というか、その日からずっと変だった。
「何か見たこと無いポケモンがいる〜!」
「えーとねぇ、セビエだって。ハッサク先生のセグレイブの最初のポケモンみたい!」
テーブルシティを出て南三番エリアを移動中、こんな場所に生息していないセビエがトコトコ歩いてあの空虚な目であたしを見つめた。多分
…
。
近くを歩いていたアカデミーの年少クラスの生徒たちが珍しいポケモンにきゃあきゃあ騒いでる。
誰かの手持ちというわけでも無さそう、何でこんなとこにいるんだろ。
考えてる間に年少アカデミー生にゲットされてた。
「後でハッサク先生に見てもらおー!」
目的の結晶のテラスタルエネルギーを測っていたらいつの間にかヌメラに囲まれてる。
つぶらなひとみがかわいいので撫でておいたら手がぬめった。
ちなみに触ったら必ず手を洗わないといけないらしい、アオイがひどい目に遭った〜と笑ってたのを思い出す。あの子は好奇心の塊すぎる
…
。
アカデミーへ報告に戻るとタイミングよくハッサク先生に会えたので先ほどの話をしてみる。
「さっき、南三番エリアでセビエを見ました。あんなところにいる事ってあるんですか?」
「南三番エリアで?!寒いところにしかいないはずですが
…
。フワンテに運ばれたのやもしれませんねえ。戻してあげたほうが
…
。」
「近くにいた学生にゲットされてました。後で見せに来ると思いますよ。」
「
…
まぁ良かったのやもしれないですね!」
「フカ!!」
フカマル先輩が足元にまとわりついてたのでしゃがんで撫でる。フカマルは手を洗わなくてもセーフ?
「よしよし〜。フワフワが気になるの〜?」
今日の白いレースのスカートが気になるのかしら。
「フカ〜!」
「先輩がゼイユくんにこんなに甘えるなんて珍しいですね!」
「ポケモンにも好かれちゃう美貌
…
。罪深いわ。」
ハッサク先生のこごえるかぜが当たる。
「先生、冗談だから!」
「貴女といい、チリといい見目のいい事を自負するのは事実ですし構いませんが、ベラベラと言い回るのは関心しませんね
…
。」
お説教が始まった。あたしは先生の生徒じゃないし、この芸風で長年やってるのよ。
「気をつけます!うふふ。」
「慎みを持つのも淑女の嗜みですよ!」
淑女の嗜み
…
、先生のご実家のドラゴン使いの女性にも言い聞かせた方がいいと思うけど?
あのピチピチの衣装は誰の趣味なのよ。
「アギャス!!」
「わ!ちょっと!!」
リーグへ向かうとアオイがミライドンの背に乗って降りてくるところだった。午後の陽の光に当たったミライドンがピカピカで見惚れてたらやたらくっつかれてベロベロされた。これはボタンの専売特許でしょ!!
「ミライドン!ダメ!これはゼイユちゃんだよ、ベロベロしたら手ぇ出されるよ!」
「!アギャ
…
。」
許してと言わんばかりの表情であたしを見る。
「良くないけど特別に許してあげるわよ、貸し一つよ。」
「アギャ!!」
「良かったね〜!でもそんなにゼイユちゃん好きだった?」
確かにここまでひっつかれる事なんて過去に無かった。
「今日はあたしの美しさに惹かれるポケモンが多いのよ。仕方ないわね
…
。」
「はいはい、そんなに人気者なんだ〜。」
何流してんのよ!ていうかあんたもあたしをさばくの上手くなったわね。さすが義妹。
「普段いないところに現れたセビエに見つめられて、ヌメラに囲まれ、フカマル先輩にも懐かれて皆あたしの魅力に気が付くの遅くない?」
「ふーん
…
ドラゴンタイプばっかりだね。元々ドラゴンに好かれてるから?」
確かにあたしの旦那はドラゴン使いだけど、ドラゴンに好かれてるのはカキツバタの方。
ドラゴン使いの周りにはいつの間にかドラゴンポケモンが集まってくるんだから。
「ずっと一緒にいるとそういうのうつるのかしら。手持ちにする予定は無いけど、うちはもう定員オーバー。」
「恐るべしドラゴンフェロモン。でも厳選しやすそうでいいね
…
。」
アオイは神妙な顔でそう呟くと「あ!!今日これから四天王テストなんだ、またねー!」と大事な予定を思い出して先にリーグへ入って行った。
「頑張って
…
?」
頑張らないのもおかしいけど、テストする側にそんな声を掛けるもおかしいかも。
今日の挑戦者は突破できるのかなと考えながらあたしもリーグへと帰社した。
仕事に戻る前に休憩所へ向かうと見慣れた背中を見つけた。静かに近づいて
…
チョップ!
「ぎゃ?!
…
ねーちゃん!!」
「油断してたわね?!背中がガラ空きよ。」
スグは胸を押さえて「まだドキドキしてる
…
。」と女子みたいに呟く。ちょっと可哀想だったから、美人のお姉様が飲み物をご馳走してあげた。
「これからテストってアオイ言ってたけど、あんた大丈夫なの?」
アオイは三番目、スグは二番目、随分と余裕そうじゃない。
「ん〜
…
、ネモがいつも
…
張り切ってるから?」
「
…
そうよね
…
。」
一人でも多く戦いたいという理由で一番手になったネモのお陰で、ここ半年スグの出番はないみたい。
相手が誰だろうと手を抜かないスタイルは悪くないけど
…
。
「
…
俺もバトルさしたいなって
…
。」
返事をするようにスグが脇に置いたボールが一つ、揺れた。
「
…
ねぇ、それ
…
カイリューかカミツオロチのボール?」
「へ?!」
勢いよく出てきたのはカミツオロチ。甘い匂いが部屋に広がった。
「なんで分かったの?」
「
…
今日は分かるの。」
ご機嫌なオロチュが巻き付いて来る。ほどほどに頼むわよ。
「みらいよち
…
、ねーちゃん何か顔色悪い?」
「そう?」
「うん、また変なもん拾って食ったべ?」
いくら何でもあたしに失礼すぎない?
「拾い食いなんてもうしてないわよ!疲れてるの。
…
心配してくれてありがとう。」
「カミツオロチの蜜さ舐める?元気出るかも
…
。」
「
…
気持ちだけ貰っておく!」
知らない餅食べるのも、ポケモンの蜜舐めるのも大して変わらないと思うけど
…
。「甘い〜。」と嬉しそうに蜜を掬うスグを眺めてたら、騒がしい足音が近づいてきた。
「スグリいた!!今日のチャレンジャー、凄い!スグリ出番あるかも!!」
目をギラギラさせたアオイが勢いよく入って来る。
「え?!やった!!」
「早く準備して〜!ゼイユちゃん、行ってきます!」
ギラギラの目になったスグが慌ててカミツオロチをボールにしまうと「行ってくる!」と二人は嵐のように去った。
試合の行方は気になるけど結果は後のお楽しみね。
『わりぃ、天候不良で帰れない。戸締まりしっかりするように。』
『了解。風邪ひかないようにお腹しまっておきなさい。』
今夜のナッペ山は大荒れ。ジムリーダーの夫は帰れないようなのでペパーの店でテイクアウトして帰ることにしよ。
あと戸締まりはパルデアに来てからちゃんとするようになったんだけど?
学生の頃キタカミでは施錠しないのが普通って話をしたら引いてたけど、未だに擦るのはやめてよ。
「お疲れ様、ペパーいる?」
店頭の売り子の女の子に声を掛けるとペパーがすぐに出てきた。
「ねーちゃん!わざわざ挨拶に来てくれたのか?」
「せっかくだから顔見せて貰おうと思ってね。あと最近食欲ないからあんたのサンドイッチ食べて元気出そうと思って。」
実の弟のスグ以外にあたしをねーちゃんと呼ぶのはペパーだけ。悪い気がしなくて呼んで貰ってる。
アオイの親友だし、ほぼ弟みたいなもんでしょ。
「
…
ねーちゃん体調悪いのか?ちゃんと医者行けよ。」
「今度の休みに行くから
…
、宝探し終わって疲れる時期でしょ?ペパーだって毎日店開けてジムバトルしてクタクタだったじゃない。」
ペパーはアオキさんの後を継いでチャンプルタウンのジムリーダー兼サンドイッチ屋のオーナーシェフ。
宝探しシーズン中は死んだ目で仕込みしてたの知ってるんだから。
アカデミーのメインカリキュラムの宝探しシーズン中はパルデア中大忙しになる。真っ只中はお祭りだから皆疲れを感じてないだけで、終わるとどっと疲れが出てくる。
「じゃあペパー特製の元気が出るやつ作るからな!ツバっさんのはどうする?ポケモンのもいるよな?」
「あいつは今日帰って来られないからポケモンの分だけでお願い、内容は任せる。」
「あ〜ナッペ山大荒れか。よし!任せろ!」
うおりゃー!とサンドイッチを作ってるとは思えない雰囲気で作り始めたのでカフェスペースで待つことにした。
癒やされる歌声が聞こえてそちらを向くとチルタリスとここの元ジムリーダーのアオキさんがこちらを見ている、正確にはあたしの方へ向かうチルタリスを追いかけている。
「
…
お疲れ様です
…
。」
チリちゃんじゃないと聞こえないくらいの声量で声をかけてきた。多分お疲れ様と言ったのよね。
「お疲れ様です。アオキさんも夕飯?」
「おうかれさまー!」「おつかれさま!」
アオキさんは三番目と末っ子の女の子を連れていた。
チリちゃんによく似たかわいい女の子たち。というかこの家のお子さんは皆チリちゃん似なんだけど。
「お疲れ様!今日も元気ね!」
末っ子ちゃんがなはは〜っとチリちゃんそっくりの笑顔で笑う。
「チルタリス出してるの珍しいですね。しかもご機嫌。」
ふわふわと飛びながら歌ってる。
「いえ、あなたを見かけたら勝手にボールから飛び出してたんです。戻りなさい。」
スーツのポケットからボールを取り出してチルタリスを収めた。
アオキさんのチルタリスなんて数えるほどしか会ったことないのに?親トレーナーと一緒で面食いなのかしら。
「ねーちゃんお待たせ!オマケしといた。」
「いつもありがとう。さすが弟、気が利くわね。」
ペパーはちょっと照れたように笑うとまたな!と手を上げてアオキさんに話しかけに行った。娘ちゃんたちに手を振って自宅へ向かう。
お留守番の子も、一緒に出勤した子も皆まとめてご飯にしてあげた。
ペパーのサンドイッチはあたしが作るご飯より人気があって正直悔しいけど本当に美味しい。
あたし用のはりんごジャムサンド。故郷のキタカミの林檎を使った手作りジャムが大好きなの。
これなら食べられそう。
リベイクしてる間にスマホのカレンダーアプリを見る。
ドラゴンタイプに好かれる理由はもう分かってるの。数年したらもっとドラゴンポケモンばっかりになるのかなとか、まずなんて伝えようかなとか考えたけど数ヶ月ドラゴン使いよろしく、引き連れて歩けるのもなんだか楽しそうって思ったの。
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