MN*B
2024-06-09 02:59:08
572文字
Public 二次創作
 

耳擦り擽り 【日下部】/夢

アニメで「耳動かせるタイプの人か~」ってなったので。
日下部視点・恋人設定・ネームレス/外見描写なし

「日下部さんって耳動かせるんですね」
「あー、たまに言われる。珍しいんだってな」
「動かせるのって、確か千人だかに一人くらいですよ。わたしには出来ませんし」

触られてるのがこそばゆい。
お返しに相手の耳に俺も触れてみる。

「ふふ。くすぐったいですよ」
「お前だって俺にやってんだろ」

こんなに密着してるのに触れ合うだけの戯れだ。大の大人がソファーに並んで座って何やっちゃってんだか。
悪戯心が疼いてちょっとだけ揶揄いたくなった。

「ホントに出来ないのか、ちょっとやってみ」
「えぇ? んー……

冗談交じりに促せば、身動きを止めて。半笑いで試み始めた顔が、どんどん険しくなっていく。しまいには小難しい表情をして目まで瞑ってしまった。
おいおい、そんなマジになんなよ。

こっちが言い出したことだったが、別の事に集中しだしたのが面白くない。
難し気に少しだけ尖らせている唇にキスをする。相手の身体がピクリと震え、しかしすぐこちらへ委ねるように弛緩した。

リップ音を立てて離せば、相手の瞼がゆるりと開いた。その下から戸惑いよりも喜色が滲んだ目が覗く。

「び……っくりした」
「なんだ、して欲しいのかと思ったぞ」
「なんでですか」
「そういう顔してたからな」
「してません!」

耳まで赤くなっちゃって。可愛いヤツだな、まったく。