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峰岸かなめ
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小説
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見敵必殺
5章ケルトモブ目線。
狂王様←女王様前提ですがセックスはしていません。
彼女の理想の狂王様なので。偶像なのです。
もう何年も前に書いた奴なので拙い文章ですが、ブーメランで自分に刺さりました。
我らは王の顔を知らない。主の顔を知らぬのだ。
この表現は正しくはない。確かに我らは王座に君臨する我が王を、この目で見ている。しかし、王の顔を見たことはない。簡単なことだ。王座に君臨するその姿は見たとしても、傅いていては王の顔は見えぬ。我らは、おそらく、生涯かけて王の顔を見ることもなく、知ることもなく、息絶えるのだろう。
だが、王の顔を知らぬとしても我らは王を知っている。戦場で敵を殲滅させる朱の棘の槍。敵を薙ぎ払い切り裂くその腕。化け物の様な異形の尾。そして生と死と再生を意味する文様を刻まれた肉体。我らが王は王座では気だるそうに、戦場では水を得た魚のように、その場に君臨する。王は王であるが故に、王以外の何にでもない。王は皆の望まれるカタチになり、人々を支配し、恐怖と力で民を縛り付ける。それは愚かであると誰かが言ったが、我らが王は決して愚者なんぞではない。侵略者であるが故に、破壊者であるが故に、王は破壊に破壊を重ね、ただ真っ直ぐに突き進む。その姿がなんと美しいことか。その獣のような本能の塊は、我らに食いつき離さない。故に我らは王のために戦い、王のために道をあけ、王のために破壊を繰り返すのだ。我らの命はすでに我らのものではなく、王のためのものであり、王の所有物である。王のために我らは生き、王のために死に、王のために再生する。そのように我らは作られたのだ。我らはそのために、女王に作られた。女王の指先から生まれ、女王に敵の命という甘い蜜を届ける。それは永遠に続き、それが終わるときは我らの王が王座から引きずり落とされるときだろう。女王がいる限り王は王であるし、決して滅びはしない。女王がいなくなったとしても、王は王であるだろうし我らの王であることには変わりない。この世の愉悦も知らぬ、反転してしまった光の御子。異形の王。それが我らの王。我らが称える唯一の王。実在し得なかった狂王。
我らの王の名を呼んではならぬ。かの大英雄であった彼とは異なる存在であるのだから。
我らの王の名を呼んではならぬ。我らの王は我らの女王のために存在しているのだから。
我らの王の名を呼んではならぬ。その名を呼んだら最後、地獄の底まで追いかけて相手の息の根を止めるだろうから。
殺戮と破壊しか知らぬ、力で全てをねじ伏せ、命を地へと還す。残酷で醜く獣のような我らの狂った王。
その真名は、
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